公開日:2022-01-23 更新日:2024-12-18
壁面収納で限られたスペースをフル活用。 メリット・デメリットや事例を紹介
お部屋をおしゃれにまとめるために、家具選びは肝心です。生活感を出さないための十分な収納量と、インテリアアイテムとしてのデザイン、動線を邪魔しない配置計画など、気を付けるポイントはいくつもあります。そこで、おすすめなのが「壁面収納」。空間にフィットした計画にすれば、日常生活を邪魔しません。
そこで、今回は壁面収納のメリット・デメリットや、施工事例を紹介します。壁面収納をうまく取り入れることで、限られたスペースを有効に活用できます。「部屋がうまく片付かない」「生活感のない部屋にしたい」そのようにお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
〈コラムのポイント〉
- ・壁面収納は無駄なくすっきり物をしまえる。
- ・置き家具が狭い場所でも、収納スペースを作れる。
- ・取り付けには、専門的な技術や知識が必要。
目次
リノベーションでも壁面収納が流行中!メリット・デメリットは?
「壁面収納」とは、壁に固定した家具の総称で、既製品から現場に合わせたオーダーメイドの造作家具まで、種類は様々です。では、壁面収納にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
メリット
主なメリットは5つあります。
- ・造作家具なら隙間などの無駄なスペースがなくなる
- ・狭い場所では置き家具より邪魔にならない
- ・収納をまとめられるため、部屋がすっきりまとまりやすい
- ・掃除がしやすく、家具の下などにホコリが溜まらない
- ・オープン棚にすれば、ギャラリー的スペースにもなる
まず、オーダーメイドの造作家具ならスペースにフィットした家具を設置できるため、家具の両脇や裏側などに無駄なスペースができません。また、メーカーのシステム家具でも、ある程度のカスタマイズは可能です。
狭い部屋にいくつもの収納家具を置くと、圧迫感が出て煩雑な印象になりがちですが、壁に固定された壁面収納なら、その心配がなく、収納をある程度まとめられるため、すっきりとまとまった生活感のない部屋にしやすくなります。
また、扉のないオープン棚にすれば、お気に入りの雑貨や写真立てを置くなど、ミニギャラリーのようにも活用できますし、パントリーに設置すれば、ストック品の在庫状況が一目で分かります。
デメリット
部屋を無駄なく活用できるなど、メリットの多い壁面収納ですが、知っておくべきデメリットもあります。
- ・施工費や材料費がかかる
- ・納期がかかる
- ・固定はDIYでは難しい
まず、市販されている量産品と比べて、造作家具やシステム家具は価格が高いことが一般的です。また、オーダーメイドの場合は、製作にある程度の日数がかかるため、思いついてからすぐに設置することはできません。
また、壁面に固定することで形状を維持できる壁面収納は、一般の方がDIYで設置する場合、しっかりと壁の下地に止めないと簡単に転倒や破損してしまうなどの危険が伴います。さらに、マンションの場合には、構造躯体など家具を固定するための穴を軽はずみには開けられない場所もあります。
壁面収納計画の注意点は?
インテリアショップや家具量販店などでも、量産された壁面収納は販売されています。しかし、既製品ではスペースにうまくフィットするとは限りませんし、組み立てや取り付けも大変です。
そして、マンションの場合に最も気をつけなくてはいけないのが、設置場所です。木造の間仕切り壁などには比較的簡単に取り付けられますが、古いマンションのブロック構造の壁や、外周壁、隣世帯との間の戸境壁への取り付けには、最新の注意を払わなくてはいけません。
ブロック構造に用いられているブロックはとても脆く、壁面収納をしっかりと固定できない可能性もあります。そして、外周壁や戸境壁は、法律上“共有部”に該当するため、無断で穴を開けることを禁じているマンションも少なくありません。
スペースを余すことなく収納として使い、尚且つ転倒などの恐れがないようにしっかりと固定するためには、やはりプロに任せることをおすすめします。
どんなところに設置する?
壁面収納はどのスペースにも設置できますが、特に下の空間に取り付けることをおすすめします。
- ・リビングやダイニング
- ・パントリーやクローゼット
- ・洗面室・トイレ
まず、家の雰囲気を大きく左右するリビングには、十分な収納力を持つ壁面収納を設置しましょう。扉を付けたり引き出しにすれば、細かな生活品も隠せるので、生活感がなくインテリアデザインを損なわない空間にできます。
パントリーやクローゼットなどの収納専用のスペースにも、壁面収納はおすすめです。スペースを余すことなく収納力をアップでき、オープン棚にすれば置いてあるものが一目瞭然。余計なものを買ってしまったり、ストックが知らない間になくなってしまうことも防げます。また、扉がなければ内部に湿気がこもる心配もありません。
洗面室やトイレなどの狭い場所にこそ、壁面収納を取り入れましょう。特に、吊り戸棚など無駄になりがちな天井付近の空間を収納スペースとして活用すれば、圧迫感も軽減できます。
おしゃれな壁面収納を取り入れた事例
SHUKEN Reのワンストップリノベーションでは、お客様の要望やスペースに合う様々な壁面収納を手がけてきました。ここでは、その本の一例を紹介します。
扉付き収納+オープン棚のおしゃれなキッチン収納
キッチンには、日用品などの生活感が出てしまう物・家電など使いやすい所に置きたい物・お気に入りの食器など飾りたい物、様々な物が混在しています。そのため、おしゃれに見せるには収納計画を工夫が必要です。こちらの事例のように、見せたい物は上部のオープン棚に、家電はカウンター上、隠したい物は扉付きのフロア収納にしまえば、リビングから見えても雑多な印象になりません。
インテリアの主役にもなる造作家具
こちらは、木目が視線を引きつける造作家具を取り入れた事例です。収納スペースをこの大きな造作家具に集約することで、其の他に細々と収納家具を置く必要がなくなります。また、整然と並んだ引き出しと、木目が浮き出た扉材は、奥行き感を際立たせます。
〈関連ページ〉
SHUKEN Reでは、リノベーションと合わせてオーダー家具のご注文も承っております。詳細は下記ページをごらんください。
SERVICE|オーダー家具
存在感を消した全面収納
こちらは、廊下の壁全面を収納にしている事例です。極力扉をシンプルに仕上げて存在感を消すことで、圧迫感を軽減しています。どうしても移動するためだけの空間になりがちな廊下ですが、これだけの収納力を持たせれば、掃除道具やストック品など、しまい場所に困りがちなものをすっきり格納できます。
まるで図書館のようなオープン棚
こちらも、廊下に壁面収納を設置した事例です。各部屋には最低限の収納スペースしか設けず、本やおもちゃなどは、写真のように全面に取り付けたオープン棚にしまいます。棚板の高さを自由自在に変えられるようにしておけば、無駄なくスペースを活用できます。
東京で壁面収納を取り入れたマンションリノベーションを始めるなら…
壁面収納は、限られたスペースを有効活用するためには欠かせないアイテムです。置き家具と比べても、すっきりとした印象になり、収納量も多いため、モデルルームのような生活感のないお部屋にしたい方におすすめです。DIYで設置することもできますが、耐久性などを考えると、やはりプロに任せることをおすすめします。
SHUKEN Reのワンストップリノベーションでは、物件選びから間取りプランのご提案だけではなく、細部にまでこだわった収納計画をご提案します。中古住宅を居心地良い住まいにフルリノベーションしたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。また、相談会や見学会など様々なイベント、リノベーションに関するWEBでの無料相談を随時実施しております。「どんなデザインにしたいか分からない」「マイホームを持ちたいけど何からしていいか分からない」そんな方は、今すぐお問い合わせください。