公開日:2021-12-21 更新日:2024-12-18
リノベーションをして後悔しがちなポイントをご紹介│事前確認が大切です
これからどのようなリノベーションにしようかと、計画を立てているときが一番楽しいですよね。家族や施工会社の担当の方と、何度も何度も話し合って理想のリノベーションが形になっていきます。
しかし、リノベーション工事が進むにつれて「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまったり、いざ住んでみて「思っていたのと違う」と後悔してしまったり……。楽しい計画が実現したのにも関わらず、この様に後悔してしまっては、その後の生活に大きく影響してしまいます。
今回はそんな後悔に繋がりがちなポイントをまとめてお伝えしていきます。後悔ポイントを事前に把握して、反面教師にしていきましょう。
コラムのポイント
・リノベーションの費用面で後悔するポイントは、事前に理解することで対策が立てやすいので、ぜひ参考にしてください。
・間取りなどの後悔ポイントは体感しないと分かりにくい部分ではありますが、プロの力を借りて想像豊かに計画していきましょう。
リノベーションにかかった費用に後悔
戸建ての場合は特に優先順位をまとめておく
家族でリノベーション計画をしていると「あれもしたい、これもしたい」と、たくさんの希望が出てきますよね。冒頭でもお伝えしたように、リノベーション計画の中で一番楽しい時間かもしれません。特に戸建てのリノベーションは自由度が高いので、希望がたくさんでてくるでしょう。しかし全てを叶えようとすると、予算オーバーになり、その後の生活に負担がかかってしまいます。せっかくの楽しいリノベーション生活が、ローンで困窮してしまっては後悔しても当然です。
そうならないために、家族でリノベーションの希望を出しあったら、全てに優先順位を付けていきましょう。予算内で上位どこまで叶うのか、希望を少しでも叶えるために別の方法はないのか、しっかりと検討していきましょう。
工事費以外に必要な費用も確認しておく
リノベーションの工事費だけを予算立てしていたら、他にも費用が掛かって予算オーバーしてしまった……。必要な費用を総合的に理解しておくべきだったと、後悔することになるかもしれません。
リノベーションのために住宅ローンの借り入れをすると、工事費用と別に印紙税、保険料、登記費用など諸経費がかかります。また引越しをするときの費用や、部屋に合うカーテンや家具などのインテリア品の購入代金も予算立てしておきましょう。
関連記事:フルリノベーションの費用相場は?メリットや注意点も紹介
リノベーションに必要な期間を確認しておく
中古住宅を購入してリノベーションをする流れとなれば、これまで同様の住まいに居ながらリノベーションの完成を待つことがほとんどです。自分達の住まいを構えたとなると、1ヶ月でも早く移り住んで、家賃をローンに充てたいと思うのは当然でしょう。リノベーションにかかる期間によって、これまでの住まいを退去することになりますが、契約期間や保険料などの更新月と前後すると、費用の負担が変わってきます。駐車場も同様ですね。
施工期間が延びて、借り住まい生活が伸びては「もっと早く動いておけばよかった」と後悔するかもしれません。
このような事情も全て、リノベーション担当の方にお伝えしておきましょう。計画の全容や進捗情報なども共有してもらえれば、退去の予定も立てやすくなります。工期を守った施工をしていても、材料の到着が遅れたり、天気に恵まれないなど、予定通りに進まないことも珍しくありません。それを理解した上で、担当の方に相談してみましょう。
リノベーションの間取りに後悔
リノベーションは間取りへの変化がつけれるのが嬉しいですよね。間取りが整っていないと、動きの無駄が多く、生活の快適さが感じられなくなってしまいます。また思ったような間取りにできなかったとなると大きな後悔に繋がるでしょう。
中古マンションの規約を確認しておく
マンションのリノベーションは人気ですが、マンションの規約を守った範囲でしかリノベーションができないので、自由度のなさが後悔に繋がりがちです。
・玄関のドアが変えられない
・消防法の関係で床の材質が変えられない
・バルコニーは共有スペースの扱いになるので変えられない
・壁が壊せない構造だった
・配管の移動ができないので、トイレの移動ができない
このようにリノベーションできない部分が規約としてあるので、購入したとしても自由にはできないのです。リノベーションをするために中古マンションを購入するときは、購入前に規約を確認しておきましょう。
関連記事:中古マンションのルームツアー|シンプル&おしゃれなリノベーション実例5選
トイレの位置を確認│音と臭いへの配慮が必要
リノベーションをするときに、家族構成や生活スタイルに合わせて、トイレの位置を移動したり増やしたりすることも多くあります。トイレの位置を決めるには、利用しやすさだけでなく音や臭いへの配慮も必要です。
・夜中に目が覚めた時のために寝室の近くに配置したら、寝室まで音が聞こえる
・家の中心にトイレがある方が便利だと思ったら、リビングに音と臭いが漏れる
・玄関近くにトイレを配置したら、お客様が来たときに恥ずかしい思いをした
音が気にならない場所にトイレを配置するのがベストですが、防音設計にできないか、換気をよくできないかなども相談してみましょう。
収納スペースの不足がないか確認しておく
リノベーションをする時に収納スペースも充実させていきましょう。せっかくおしゃれな部屋に整えたのに、収納しきれない荷物があふれては後悔してしまいます。収納の基本は「必要な物を必要な場所に」です。そうなると各部屋に小さくても収納スペースを確保する必要があるので、足りない場合は造作棚などを取り入れていきましょう。
また昔の家の収納は、ひとつひとつが大きくて、使いづらいケースもあります。ベッドを利用するのであれば、各部屋に押入れがあるよりも、洋服を収納しやすいクローゼットにする方が有効です。押し入れの奥行きが80~90㎝に対して、クローゼットの奥行きは550~650㎝あれば十分です。約25㎝も部屋のスペースを広げることができ、さらに所有量の多い洋服が大量に収納できます。中古物件ではあまり見かけないパントリーや、ファミリークローゼット、玄関収納なども必要に応じて検討してみましょう。
関連記事:収納をインテリアに|おしゃれな造作家具を手に入れるリノベーション
生活動線・家事動線の繋がりを確認しておく
住んでみて生活をするのに、あっちに行ったりこっちに行ったりと、無駄な動きをするのは疲れますよね。家事をするときも同様で、無駄な動きを作らないことで効率よく家事を進めることができます。
生活動線を整えるには、まず朝起きてから出かけるまでのルーティンを思い出してみましょう。部屋から出て、ダイニングで食事、洗面台で歯を磨く、更に着替えが置いてあるスペースへと流れるように動けるでしょうか。女性であればメイク道具をどこに収納するかも重要です。また帰ってきてから一息つくまでのルーティンも同様に考えてみましょう。
家事動線を整えるには水回りをまとめることが大切です。
・お子さんのトイレのサポートをしながら、お鍋の様子をみる
・洗濯をしながら食器を片付ける
・お料理をしながら、お子さんのお風呂のサポートをする
など、水回りが主な家事の中心になるので、できるだけ集めておきましょう。
日常を思い出しながら生活の動線・家事導線を短く繋げていきましょう。
まとめ│リノベーションの後悔ポイントを理解しよう
リノベーションをして後悔しがちなポイントを理解しておけば、対策を取りやすくなります。また、こんなことが起こりえると知っておけば、大きく肩を落とすことはないでしょう。
・リノベーションの希望に優先順位をつけて、予算に収まらない施工は諦める
・工事費以外の諸費用も予算化しておく
・リノベーションの施工期間と、これまでの住まいの退去予定を担当者に相談する
・中古マンションをリノベーションする際は、利用規約を確認しておく
・トイレの移動は、音と臭いの対策も一緒に考える
・新しい収納スペースの形である、パントリーや玄関収納などの取り入れも検討する
・生活動線・家事導線が最短に繋がっているか、日々のルーティンを想定して確認する
費用面は特に対策を取りやすいので、事前の計画が大切になります。間取りなどは、住んでみないと分からない点も多くありますが、そこは施工担当者の経験と知識で埋られる部分も多くあるはずです。コミュニケーションを密にとって、リノベーション計画を楽しんでいきましょう。
私たちSHUKEN Reのワンストップリノベーションは、中古物件探しからリノベーションまで一貫してお役に立ちます。予算立てやローンの組み方などのご相談もお受けしているので、お気軽にお問い合わせください。