公開日:2021-07-03 更新日:2024-12-10
リノベーションとリフォームの差を費用や建物の種類ごとに解説
家を増築したい、間取りを変更したい、住んでいると見つかるさまざまな点を解決するためにリノベーションやリフォームを選択する人も多いです。では実際にリノベーションとリフォームでは何が変わるのでしょうか。施工内容やかかる費用に差はあるのでしょうか。今回は、これから家をリノベーション・リフォームしたい方に向けて、それらの違いや費用、施工内容の差について紹介していきます。
リノベーションとは
リノベーションは間取りから内装、配管などすべてをゼロから考え直し、ライフスタイルに合わせて新たにつくりかえることを指します。例えば仕切りを取り払って部屋同士をつなげる、ファミリー用の部屋を一人暮らしに適した間取りにつくりかえるなどです。戸建てでもマンションでも住む人がより暮らしやすいようにデザインや間取りを変更するため、その完成形はそれぞれ異なります。
最近では中古で物件を購入し、住みやすいようにデザインや間取りをリノベーションする人が増えており、これは新築を購入するよりも価格を安く抑えつつ自分好みに設計できるメリットがあるからといえるでしょう。
リフォームとは
リフォームは経年などによる建物の老朽化、設備の汚れや不具合を新築の状態に近づけるための改修を指します。はがれた壁紙を張りかえる、古くなったキッチンを新しいものに取りかえるなどがリフォームの例です。
中古住宅の場合、入居者が退去した後その入居者が住む前の状態に戻す際はリフォームとなります。リノベーションが新しくつくりかえるのに対し、リフォームは元の状態に戻す、いわば原状回復であるということを覚えておきましょう。
【費用を比較】建物別の費用相場を紹介
リノベーションとリフォームでかかる費用に違いはあるのでしょうか。ここでは、建物別にリノベーションとリフォームにかかる費用の違いを紹介していきます。リノベーションとリフォームで何が違うのか、参考にしてみてください。
戸建ての場合
一戸建ての住宅をフルリフォーム・リノベーションする際にかかる費用は総額350万円~2,000万円前後とされています。また、坪単価の目安は10万円~73万円(平均17万円~60万円)です。それぞれ施工個所や建物の劣化具合、使用する内装材のグレードなどによって価格は変動しますが、リノベーションとリフォームにそれほど大きな差はありません。
原状回復するのか、新たにつくり直すかの違いなので、設備のグレードや施工範囲でだいたいの金額が決まります。また、工期に関してはマンションとは違い外装部分の施工も含まれるため、おおよそ1ヵ月~半年くらいが目安です。
マンションの場合
マンションのリフォーム・リノベーションにかかる費用の相場は600万円~1,000万円前後とされています。戸建てとは違いフロア数が少ないため、費用も戸建ての半分程となることが多いです。最近ではマンションでもリノベーション可能な物件が増えており、中古のマンションを低価格で購入しリノベーションしてから住むというスタイルが増えています。
戸建ても同様ですが、リフォーム・リノベーションにかかる費用は使用する材料や施工範囲だけでなく、実は業者によっても大きく変動するのです。地元の工務店、中堅リノベーション会社、大手リノベーション会社では費用も数十万円~数百万円の違いがある場合があるため、予算を検討しつつ、信頼できそうな業者に依頼をしましょう。
賃貸の場合
最近では賃貸でもリノベーション可能な物件が増えています。しかし、その場合大家さんによってルールが異なるため、必ず借りる前に確認をとるようにしましょう。退去の際原状回復可能な範囲ならリノベーション可能なのか、その点をしっかりと確認しないとトラブルになってしまうため、必ず確認・許可をもらってからリノベーションに取り掛かることが大事です。業者に依頼をしてリノベーションをする場合、賃貸の場合でもかかる費用は中古マンションと大きな差はありません。施工範囲や工事の規模で価格は変動します。
リノベーション・リフォームを検討する際の注意点
これからリノベーション・リフォームを検討しているという方が注意すべきポイントについて紹介します。新築の購入とはいくつか異なる点があり、なかにはお金の面で損をしてしまったり、日常生活に支障をきたしてしまうこともあるため、以下に述べる点を事前に必ず確認しておきましょう。
実績のある業者に依頼する
リノベーション・リフォームを検討する際、業者選びは重要となります。業者を選ぶ際のポイントとして、会社のホームページに過去の実績や実際の施工例などがちゃんとアップされているかは必ず確認しましょう。また、かかる費用に関してもあまりに格安料金の業者はおすすめしません。それなりに知名度があり、実績も豊富な業者を優先的にチェックするのが良いでしょう。また、業者によって得意な分野があることも多いため、自分が住みたいデザインや間取り・設備のリノベーション・リフォーム実績がある業者に依頼するのが安心といえます。
見積をしっかりと提示してもらう
物件購入の費用以外でリノベーション・リフォームにかかる費用は内訳が様々です。そのため、プランを建てる段階でおおよその見積をしっかりと提示してもらうようにしましょう。施工の途中で新たに費用がかかってしまったり、説明不足などの理由から想定外の出費が発生してしまうことも少なくありません。嫌な思いをしないためにもあらかじめ施工範囲の確認と費用の見積もり確認はしっかりとし、後悔のないプランニングでやり取りできるように心がけておきたいものです。
工期を確認しておく
リノベーション・リフォームの際は工期の確認もしっかりとしておきましょう。特にリノベーションの場合、物件購入後すぐに入居できるわけではなく、施工が終了したのち引き渡しとなるため、工期を確認し生活に支障がでないよう計画を立てなければなりません。転勤や進学の都合で引っ越しをする際、新居の工期を見誤ったまま進めてしまうと生活に支障をきたします。また、物件を施工中は仮の住まいを借りることもあるため、工期が予定よりも長くなってしまうとその分の家賃も高くなるのです。
まとめ│リノベーション・リフォームは信頼できる業者に依頼しよう
リノベーションとリフォームは「新しくつくりかえる」か「元通りにつくり直す」かの違いがあります。建物の種類によってかかる費用は異なりますが、これは施工範囲や設備の内容によって変わるもので、リノベーションとリフォームにそれほど大きな差は生じません。また、費用についても依頼する業者によって費用が大きく変動するため、いくつかの業者に相談し見積を依頼した後によく検討するのが良いでしょう。リノベーションでお困りの際には、WEB&店頭にてお気軽にご相談ください。