公開日:2025-12-21
【住宅ローン借り換え】変動金利のタイミングは?損しない目安とリノベ資金の作り方

昨今のニュースで「金利のある世界」や「利上げ」といった言葉を耳にし、変動金利で住宅ローンを組んでいて不安を感じている方へ。
借り換えで返済額を減らせるだけでなく、その浮いた分で「実質負担増なし」でリノベーションができる可能性もあります。
しかし、タイミングや諸費用を間違うと損をするケースも。
この記事では、約8,000件超のリノベーション実績があるSHUKEN Re(シュウケン・アールイー)が、損をしない借り換えのタイミングと注意点を解説します。
- ・借り換えのメリットが出る目安は「金利差1%以上」「残高1,000万円以上」「残期間10年以上」と言われています。
- ・手数料などの諸費用がかかるため、必ずトータルコストでのシミュレーションを行ってから判断することが重要です。
- ・SHUKEN Reでは、中古物件探しからの“ワンストップリノベーション”や、“ファイナンシャルプランナーによる無料相談”を実施しています。お気軽にご相談ください。
目次
■変動金利とは?固定との違いや「5年・125%ルール」のリスク

借り換えを検討する前に、まずは現在利用している変動金利の特徴と、比較対象となる固定金利との違いを整理しておきましょう。
変動金利のメリット・デメリット
変動金利は、市場の動向に合わせて半年ごとに適用金利が見直されるタイプの金利です。
メリット
- ・固定金利よりも金利が低く設定されていることが多い。
- ・元本の減りが早いため、金利が上がらなければ総返済額を最も抑えられる。
デメリット
- ・将来的に金利が上昇し、返済額が増えるリスクがある。
- ・返済計画が立てにくい。
ただし、多くの変動金利には急激な負担増を防ぐための「5年ルール(5年間は返済額が変わらない)」や「125%ルール(見直し後の返済額は従来の1.25倍まで)」が設けられています。
これらは急激な負担増を防ぐ安心材料ですが、利息が免除されるわけではありません。
支払額が利息分を超えてしまった場合、「未払利息」として借金が膨らむリスクがある点に注意が必要です。
固定金利との比較
変動金利と固定金利の比較は以下のとおりです。
| 項目 | 変動金利 | 固定金利(全期間固定) |
| 金利水準 | 低い | 変動よりは高め |
| 金利変動 | 半年ごとに見直しあり | 完済まで変わらない |
| 返済額 | 将来変わる可能性がある | ずっと一定で計画しやすい |
| 向いている人 | ・金利動向をチェックできる人 ・借入額が少なく返済期間が短い人 |
・金利上昇を心配したくない人 ・長期的な資金計画を確定させたい人 |
現在、住宅ローン利用者の約7割が変動金利を選んでいると言われていますが、近年の金利上昇懸念から、安心感のある固定金利への注目も再び高まっています。
■住宅ローン借り換えのメリット|リノベ費用も一体型ローンで低金利に

手間をかけて住宅ローンを借り換えるのには、以下のような3つのメリットがあります。
1. 総返済額や毎月の返済額を減らせる
最も大きな目的はコストダウンです。
現在借りているローンよりも低い金利のローンに借り換えることで、利息負担を減らし、毎月の手出しや総支払額を圧縮できます。
2. 金利上昇リスクに備えられる
「いつ金利が上がるか分からない」というストレスから解放されたい場合、変動金利から「全期間固定金利(フラット35など)」や「当初固定期間選択型」へ借り換えるのが有効です。
返済額が確定するため、教育費や老後資金の計画が立てやすくなります。
3. 団信(団体信用生命保険)の内容をグレードアップできる場合がある
最近の住宅ローンは、団信の保障内容が充実しています。
以前借りた時にはなかったがん保障や全疾病保障が、借り換え先の銀行では金利上乗せなしで付帯できるケースがあります。
■借り換え検討のタイミングは?損をしないための目安

では、具体的にいつ借り換えるのが正解なのでしょうか。
一般的に、借り換えメリットが出やすいとされる「3つの数字」があります。
借り換えメリットが出る「3つの数字」
以下の3条件を満たしている場合、諸費用を支払ってもメリットが出る可能性が高いと言われています。
- ・金利差が0.5%以上ある(目安)
かつては「1%」と言われていましたが、現在は低金利競争により「0.3%〜0.5%」程度の差でも、諸費用を含めてメリットが出るケースが増えています。
- ・住宅ローン残高が1,000万円以上残っている
残高が少ないと、利息軽減効果よりも手数料の方が高くなる可能性があります。
- ・返済期間が残り10年以上ある
期間が短いと、利息を軽減できる期間も短くなります。
固定金利(フラット35含む)へ変更したい時
数字上の損得だけでなく、「精神的な安定」を得たい時も借り換えのタイミングです。
今後金利が上昇局面に入った場合、早めに固定金利へ切り替えることで、将来的な利息負担増のリスクを回避できます。
リフォームやリノベーションを検討する時
SHUKEN Reのお客様でも多いのがこのタイミングです。
借り換えによって毎月の返済額が下がれば、その浮いた分を「リノベーション費用の積立」や「将来のメンテナンス費」に回すことができます。
また、借り換えと同時にリフォームローンを組み込むことで、低金利でリノベーション資金を確保できる場合もあります。
■借り換えの注意点と諸費用|団信と健康状態は要チェック

借り換えは「金利が下がれば必ずお得」というわけではありません。
以下の注意点を必ず確認しましょう。
借り換えには「諸費用」がかかる
住宅ローンを借り換える際には、数十万円単位の諸費用が発生します。
主な諸費用の内訳は以下のとおりです。
- ・事務手数料・保証料: 金融機関に支払う費用(借入額の2.2%程度が一般的)。
- ・登記関連費用: 抵当権の抹消・設定にかかる登録免許税や司法書士報酬。
- ・印紙税: 契約書に貼る印紙代。
- ・繰上返済手数料: 現在のローンを完済するための手数料。
改めて審査が必要になる
借り換えは新規借入と同じく審査があります。
- ・健康状態: 団信への再加入が必要なため、持病などがあるとお断りされる場合があります。
- ・属性の変化: 転職したばかり、年収が下がった、他に新たな借入があるなどの場合、審査に通らないことがあります。
手続きの手間と時間がかかる
必要書類の収集や銀行との面談、契約手続きなど、完了までに1ヶ月〜1ヶ月半程度かかるのが一般的です。
仕事や家事で忙しい時期は避けるなど、余裕を持ったスケジュールが必要です。
■住宅ローンの借り換えに関するQ&A
最後に、お客様からよく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。
Q. リノベーション費用も一緒に借り換えることはできますか?
A. 「リフォーム一体型住宅ローン」を取り扱っている金融機関なら可能です。
住宅ローンと同じ低金利でリノベーション費用も借りられるため、別々に組むより返済負担を抑えられます。
Q. 転職して1年未満ですが、借り換えの審査は通りますか?
A. 勤続年数が短いと審査で不利になることはありますが、絶対に無理ではありません。
職歴や年収アップの転職であれば考慮してくれる金融機関もあるため、まずは相談してみることをお勧めします。
Q. 借り換えの諸費用を現金で用意できない場合はどうすればいいですか?
A. 多くの金融機関では、諸費用分も住宅ローンに上乗せして借りることができます。
ただし、借入額が増えることになるため、それでもメリットが出るかシミュレーションが必要です。
Q. 変動金利から固定金利に借り換えるべきですか?
A. 今後の金利上昇をどれくらいリスクと捉えるか、個人の考え方によります。
目先の返済額の安さより、将来にわたる返済額の確定を優先したい場合は、固定金利への借り換えが適しています。
Q. 借り換えの手続きはすべてネットで完結しますか?
A. ネット銀行を中心に、来店不要・WEB完結で手続きできる金融機関が増えています。
ただし、最終的な契約や抵当権の手続きで、司法書士との面談が必要なケースはあります。
■まとめ|借り換えシミュレーションで資金計画の見直しを
この記事では、変動金利の特徴、借り換えのタイミング目安、損をしないための注意点について解説しました。
住宅ローンの借り換えで家計を見直す際は、目先の金利だけでなく諸費用を含めたトータルバランスをシミュレーションし、ライフプランに合った資金計画を立てることが大切です。
SHUKEN Reでは、物件探しからリノベーションまでをワンストップでお手伝いするだけでなく、住宅ローンや資金計画に関するファイナンシャルプランナーによる無料相談も随時受け付けています。
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