公開日:2025-12-03
【東京の狭小マンション】3人家族で40・50・60㎡では狭い?リノベーションの間取り実例と広げる工夫

「東京の狭小マンションを、リノベーションで3人家族向けの間取りにしたい」とお考えの方へ。
リノベーションプランはもちろん、まず物件の広さが3人家族向けに最適な広さなのかを知っておくことも大切です。
この記事では、東京の狭小マンションを3人家族向けにリノベーションする際の広さ・間取りの目安や、参考になる間取り事例をご紹介します。
東京の狭小マンションで3人家族向けのリノベーションを実施する際に後悔を回避するポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください♪
- ・東京の狭小マンションで誘導居住面積水準を確保するのは難しいものの、40・50・60㎡のマンションでもアイデア次第で長く快適に生活できます。
- ・東京の狭小マンションで、3人家族向けのリノベーションをする際に参考となる間取り事例をご紹介します。
- ・3人家族向けのリノベーションで後悔を回避するには、構造の特徴を踏まえて施工プランを検討することが大切です。
目次
■【東京の狭小マンション】3人家族で40・50・60㎡では狭い?広さの目安

狭小マンションに明確な定義はありませんが、一般的には専有面積が30〜50㎡台のコンパクトなマンションを指すことが多いです。この記事では、3人家族で工夫が必要になってくる40〜60㎡前後の広さを対象に解説します。
3人家族で専有部分の面積が40・50・60㎡のマンションに住む場合、どの広さを狭いと感じるかどうかは個人差があります。
なお、国土交通省では、住宅面積の目安を以下のように「最低居住面積水準」と「誘導居住面積水準」に分けて示しています。
| 種類 | 広さの算出方法 |
|---|---|
|
【最低居住面積水準】 |
・単身者:25㎡ ・2人以上:10㎡×世帯人数+10㎡ |
| 【誘導居住面積水準】 豊かな住生活を前提に、さまざまなライフスタイルに対応するのに必要とされる面積 |
①都市居住型 都心や周辺での共同住宅を想定 ・単身者:40㎡ ・2人以上:20㎡×世帯人数+15㎡ |
| ②一般型 郊外や都市部以外の戸建て住宅を想定 ・単身者:55㎡ ・2人以上:25㎡×世帯人数+25㎡ |
※【】内は、3~5歳児が1人いるケース
※3歳未満は0.25人、3歳以上で6歳未満は0.5人、6歳以上で10歳未満は0.75人で算出する。また、算出した世帯人数が2人に満たない場合は2人として扱う
ご夫婦2人・お子さま1人の3人家族を仮定して、お子さまの年齢別に「最低居住面積水準」と都市居住型の「誘導居住面積水準」をチェックしていきましょう。
| お子さまの年齢 | 住宅面積の目安 | |
|---|---|---|
| 最低居住面積水準 | 誘導居住面積水準 | |
| 3歳未満 | 32.5㎡ | 60㎡ |
| 3歳以上で6歳未満 | 35㎡ | 65㎡ |
| 6歳以上で10歳未満 | 37.5㎡ | 70㎡ |
| 10歳以上 | 40㎡ | 75㎡ |
上記のように国土交通省の指針では75㎡が推奨されていますが、地価の高い東京でその広さを確保するのは容易ではありません。
近年は、あえてコンパクトな物件を選び、リノベーションで『無駄をなくした密度のある暮らし』を選ぶご家族が増えています。
首都圏で8,000件を超える実績があるSHUKEN Reなら、40・50㎡台でも広がりを感じる豊かな住まいは実現可能です。
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■【東京の狭小マンション】3人家族を想定した間取り別の特徴

次に、東京の狭小マンションを3人家族向けにリノベーションする際の間取り別の特徴を解説します。
ご家族のライフスタイルと照らし合わせながら、どの間取りが合うかをチェックしていきましょう。
1LDK
1LDKは、リビング・ダイニング・キッチンと居室が1つある間取りです。
居室=主寝室と想定するとお子さまの個室はとれませんが、幼いお子様とご夫婦の3人家族なら適している間取りだといえます。
部屋を区切れるように可動式の間仕切りを設けておくなど、アイデア次第ではお子さまが成長後も快適に生活できますよ♪
1LDKをリノベーションする場合は、ライフプランをもとに「将来的にどのようなスペースが必要になるか」を検討しながら工事の計画を立てましょう。
2LDK
2LDKは、リビング・ダイニング・キッチンと居室が2つある間取りです。この間取りは、ご夫婦が1つの居室・お子さまが1つの居室を使用するライフスタイルの場合に向いています。
また、ご夫婦+お母さまorお父さまとの同居を検討している場合にも最適◎。
しかし、1LDKと比較すると居室の数が増えるため、住宅の広さ次第では収納スペースやワークスペースを確保するのに工夫が必要なケースも。造作家具の設置などを検討して、空間をフル活用しましょう。
3LDK
3LDKは、リビング・ダイニング・キッチンと居室が3つある間取り。
ご夫婦それぞれに居室を確保したうえで、お子さまも個室で生活できるので、プライバシーの確保を重視する3人家族におすすめです。
また、将来的に4人家族となった場合にも、ご夫婦が1つの居室を使うことで柔軟に対応できます。
狭小マンションで3LDKにすると、それぞれの部屋の広さが比較的コンパクトになります。各スペースに広く見せる工夫を取り入れたり、2LDKも視野に入れて検討したりしましょう。
4LDK
4LDKは、リビング・ダイニング・キッチンと居室が4つある間取りのことです。
4LDKは専有部分の面積が70㎡〜のマンションが目安。60㎡以下の4LDKは各居室が狭くなるため、現実的には難しいのが実際です。プラス1室が欲しい場合は、3LDK+αといった間取りを検討してみましょう。
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■【東京の狭小マンション】3人家族向けのリノベーション間取り事例
続いて、SHUKEN Reが手がけたリノベーション事例から、東京のコンパクトマンションで3人家族向けのリノベーションをする際に参考となる間取り事例をご紹介します。
個室が必要になった場合に対応できる工夫を取り入れた1LDKの事例

こちらは、お子さまが成長して個室が必要になった場合にも、対応できる工夫を取り入れた1LDKの事例です。
具体的には、リビングの一角にワークスペースを設けており、将来的に壁を立てて仕切れるように天井に下地を準備しました。
- BEFORE
- AFTER
また、キッチンの位置変更も実施。あわせてキッチン周辺の壁を取り除き、視線が抜けて開放感を得られるようにしています。
2LDKから1LDKに変更して伸び伸びと暮らせる間取りにした事例

こちらは、リビングと隣接した部屋を一体化させ、2LDKから1LDKに変更して伸び伸びと暮らせる間取りにした事例です。
部屋を統合したことでLDKは2面の窓から日当たりを確保できるようになっており、気持ちのいい空間でご家族の時間を過ごせるのもメリット◎。
- BEFORE
- AFTER
玄関ホールから寝室に向かう通路には、ウォークスルークローゼットを設置。玄関ホール側と寝室側の両方からアクセスできる便利な間取りです。
3DKのマンションを家族構成に合わせて2LDKに変更した事例

事例を見る:Case185「Surprising Idea」
こちらは、旦那さまが独身時代に購入した3DKのマンションを、3人の家族構成に合わせて2LDKに変更した事例です。
部屋を統合してLDKの空間を拡張。加えて、リビングに接している居室には室内窓を設けて視線が抜けるようにしており、視覚的に広がりを感じられます。
- BEFORE
- AFTER
事例を見る:Case185「Surprising Idea」
壁付けキッチンから対面キッチンへ変更しており、キッチンで作業しながらダイニング・リビングにいるご家族とコミュニケーションがしやすい間取りに仕上げました。
空間を有効活用して2LDK+充実した収納を実現した事例

事例を見る:Case162「Storage & Lighting」
こちらは、空間を有効活用して2LDK+充実した収納を実現した事例で、リビングの一角に下部が納戸になった「ロフト風のスペース」を設置しました。
ロフト風のスペースは空間のアクセントになっているのと同時に、空間を縦に使うことで立体感が生まれています。
- BEFORE
- AFTER
事例を見る:Case162「Storage & Lighting」
L型キッチンから壁付けのI型キッチンへ変更したり、和室とLDKを一体化させたりして、ご家族が多くの時間を過ごすLDKに開放感を持たせています。
回遊動線で効率よく生活できる間取りを叶えた3LDKの事例

こちらは、キッチンを中心として行き止まりのない回遊動線を取り入れ、効率よく生活できる間取りを叶えた3LDKの事例です。
また、トイレの位置を変更して水回りを集約させ、掃除のしやすい間取りにしました。
- BEFORE
- AFTER
お子さまが遊ぶ場所としても活用できるロフトを、リビング内の収納上部に造作。そのおかげで、キッチンやリビングは整理しやすい環境が整っています。
プライバシーが確保できるように間取りを配置した3LDKの事例

こちらは、ご家族のプライバシーが確保できるように間取りを配置した3LDKの事例です。
具体的には、居室と居室の間には水回りや廊下をはさむようにレイアウトしており、「ほかの居室から響く音が気になる」といったストレスもありません。
- BEFORE
- AFTER
キッチンの位置変更とともに、パントリーをキッチン奥へ配置。リビング側から収納棚などが見えにくく、生活感を隠せるのが魅力です。
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■【東京の狭小マンション】3人家族向けのリノベーションで後悔を回避するポイント

ここでは、東京の狭小マンションで3人家族向けのリノベーションを実施する際に後悔を回避するポイントを解説します。
それぞれのポイントを押さえて、リノベーションで理想の住宅を実現しましょう。
どのライフステージにも対応可能な間取りづくり
将来的に「部屋が足りなかったor余った」と後悔しないためには、ライフプランを含めて狭小マンションの間取りを決めることが大切です。
たとえば、狭小マンションをリノベーションで2LDKにしたあとに、4人家族になってそれぞれのお子さまに個室が必要になる場合、対応できない可能性があります。
逆に3人家族で狭小マンションを4LDKにリノベーションし、お子さまが独立&仕事をリタイアしたあとに1〜2部屋余るケースも。
「将来的に何人家族になるか」「部屋が余ったらどのように使うか」を含めて間取りを検討しましょう。また、お子さまが独立したタイミングなどで2度目のリノベーションをするのも選択肢の1つです。
”開放感”を最大化する工夫
開放感を最大化する工夫を積極的に取り入れることで、狭小マンションで大きなストレスを抱えずに生活しやすくなります。
狭小マンションで取り入れたい開放感を演出する工夫は、以下のとおりです。
開放感を演出する工夫
- ・内装の配色を明るい色中心にしてスペース間の境界線をなくす
- ・部屋と部屋の間の壁を抜いて1つの広々とした空間にする
- ・二重天井の場合は天井材を撤去して「スケルトン天井」にする
- ・室内窓を設けて視線が抜けるようにする
- ・壁付けキッチンにしてダイニング&リビングのスペースを広げる
- ・造作家具で無駄なスペースが生まれるのを防ぐ
上記のような工夫を取り入れることで、限られた空間でも広さを感じやすく、快適に生活できますよ。
構造が間取りの自由度を握っている
マンションの構造には「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類があり、とくに50㎡前後の低層マンションは「壁式構造」が多いです。
壁式構造は柱や梁ではなく、壁そのもので建物を支える構造で、抜けない壁が多く間取りの自由度が制限される可能性があります。
「構造で壁や柱の撤去が制限されているからリノベーションができない…」とあきらめる必要はありません。たとえば、SHUKEN Reでは、撤去できない壁をアクセントウォールにするなど柔軟なプランをご提案できます。
アイデア次第でご家族の希望に合ったリノベーションができるため、実績豊富なリノベーション業者に相談してみましょう。
住宅ローンの利用を前提に計画を
2025年11月時点では、国土交通省が住宅ローン減税の適用基準を最低「50㎡」から「40㎡程度」へ見直すことを検討しており、狭小マンションでも住宅ローン減税が適用されやすい環境が整いつつあります。
住宅ローン減税の緩和が実行されれば、リノベーション後の費用負担が軽減されるため、施工プランや物件選びの幅が広がります。
ただし、「登記簿面積(内法)」と「販売図面面積(壁芯)」の違いで対象外になる場合も。物件購入前・リノベ計画前に必ずプロにご相談ください。
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■狭小マンションに関するQ&A
最後に、お客様からよく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。
Q. 3人家族で1LDKにいつまで住める?
A. 3人家族で1LDKにいつまで住めるかは、ご家族の考え方によって違いがありますが、一般的にはお子さまの年齢が幼いときに1LDKに住む方が多いです。
部屋を増やしたい場合は、お子さまが就学するタイミングなどで間取り変更のリノベーションをするのがおすすめです。
Q.2LDKに高校生がいる3人家族は住める?
A. 1つの居室をご夫婦の主寝室、もう1つをお子さまの居室として利用する場合であれば、高校生のいる3人家族が2LDKに住むことは可能です。
しかし、ご家族それぞれに居室が欲しい場合は部屋数が足りないため、部屋数を増やすリノベーションを検討しましょう。
Q.3人家族は何LDKが目安?
A. お子さまの年齢によっても異なりますが、3人家族は2〜3LDKが目安となっています。
なお、書斎や趣味部屋がどうしても欲しい場合は、3LDK+ワークスペースという考え方がおすすめです。
■まとめ
狭小マンションに明確な定義はありませんが、専有部分の面積が30〜50㎡台のマンションを指すことが多いです。
また、40・50・60㎡のマンションが「狭い」と感じるかどうかは、感じ方や家族構成によって異なります。
ライフスタイルやライフプランの変化を踏まえて狭小マンションをリノベーションすれば、長期にわたって快適に生活することもできますよ。
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