公開日:2025-08-13
マンション・別荘×プライベートサウナが急増中? サウナのある暮らしの魅力やメリットとは
第三次サウナブームの真っただ中と言われている現在、自宅マンションや別荘にプライベートサウナを設置する方が増えています。
自宅やセカンドハウスにサウナがあれば混雑を気にせずいつでも入ることができ、店舗ではできない楽しみ方が広がるのがメリットです。
しかし、日本の住宅事情ではサウナ付き住宅はまだまだ少数派のため、具体的なつくり方や注意点などが気になる方も多いようです。
そこでこの記事では、自宅マンションや別荘にプライベートサウナを設置する方法や、デメリットに対策してクオリティが高い空間をつくるポイントについて詳しく解説します。
- ・マンションや別荘のプライベートサウナは、音楽を聴いたり会話をしたり、店舗ではできない楽しみ方が広がるのが魅力です。
- ・屋内型・屋外型・リフォームやリノベーションなど、マンションや別荘にプライベートサウナを設置する方法は複数あります。
- ・ストーブの種類や断熱材、水風呂やととのいスペースなど、理想のサウナ環境をつくるためにこだわるべきポイントをご紹介します。
目次
■マンションや別荘にプライベートサウナをつくる魅力とは
最近はブームによって多くの人がサウナを利用するようになり、自宅マンションや別荘にプライベートサウナを設置する方も増えてきています。
また、東京や千葉などベイエリアの高層マンションをリノベーションしたリゾートライクなライフスタイルが人気を集めていて、プライベートサウナの注目度も高まっています。
普段は東京都心や新浦安などの高級マンションを拠点にしつつ、週末は郊外の別荘で自然を感じるといった二拠点生活も、サウナとの相性が良好です。
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プライベートサウナは営業時間や混雑を気にせずいつでも利用でき、店舗ではできない楽しみ方ができるのが魅力です。
※プライベートサウナならではの楽しみ方の例
- Bluetoothスピーカーで好きな音楽を聴く
- 友人や家族と会話を楽しむ
- ベンチで横になる
- ととのったあとすぐに寝室で就寝
上記はあくまで一例ですが、自己所有のプライベートサウナは音楽を聴く、会話をする、ベンチで横になるなど、一般的な店舗では禁止されている行為も自由に楽しめます。
プライベートサウナなら男女混浴も可能なので、家族や友人と集まりみんなでサウナを楽しむ別荘をつくることもできます。
サウナで汗をかいてととのった後、一番気持ち良い状態で寝室に行きそのまま就寝できるのも大きなメリットと言えるでしょう。
自宅マンションなら毎日の疲れをリセットしやすく、休暇でリラックスするための別荘づくりにもピッタリです。
このように、プライベートサウナにはさまざまなメリットや魅力があり、自宅マンションや別荘に設置する方が増えているのです。
次の章から、マンションや別荘にサウナをつくる具体的な方法を見ていきましょう。
■マンションや別荘にサウナをつくる方法
マンションや別荘にサウナをつくる方法は、大きく分けると次の3パターンです。
それぞれメリット・デメリットがありますので、違いを覚えておきましょう。
屋内型サウナ設置
ボックス型の屋内サウナは、設置スペースや費用のハードルが低く導入しやすい方法です。
屋内型サウナは0.5畳程度のコンパクトな製品もあり、リビングやサニタリーなどに空きスペースさえあればマンションや別荘に簡単に設置できます。
ただし、室内の広さやデザイン的に圧迫感があるケースが多く、プライベートサウナとしては不満を感じる可能性も高いです。
実際、昭和~平成の頃にボックス型の屋内サウナを備えた住宅もありましたが、ほとんど使われず物置状態になっているケースがほとんどでした。
マンションや別荘にクオリティの高いプライベートサウナをつくりたい場合は、後述するほかの設置方法も検討してみてください。
屋外型サウナ設置
サウナ小屋やバレルサウナなど、屋外型のサウナを設置する方法も人気です。
特に、別荘は敷地に余裕があるケースが多く、比較的大型の屋外型サウナでも設置しやすいです。
屋外型サウナは本格的な薪ストーブを選択することもでき、よりクオリティの高いととのい空間をつくれるのが魅力。
ただし、天候や気候の影響を受けやすく、寒い冬場や雨の日は利用しにくいのが屋外型サウナのデメリットです。
また、屋外で雨にさらされるため、塗装などのメンテナンスが必要になるのも注意すべきポイントです。
浴室リフォーム・リノベーション
浴室リフォームや間取り変更を含めたリノベーションで、マンションや別荘にサウナを組み込むケースも増えてきています。
浴室リフォームやリノベーションなら、マンション・別荘どちらでもサウナの設置スペースを確保しやすく、開放感のある室内空間やクオリティにもこだわることができます。
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設置費用のハードルは高めですが、満足度の高いプライベートサウナをつくるならおすすめの方法です。
before
after
例えば、上記のような一般的な間取りのマンションでも、リノベーションによって広々としたクオリティの高いプライベートサウナをつくることができます。
浴室リフォームやリノベーションなら、水風呂やととのいスペースまで含めたトータルコーディネートができるのも魅力的なポイントです。
浴室リフォーム・リノベーションによるプライベートサウナ設置については、こちらもごらんください。
■マンション・別荘のサウナづくりでこだわるべきポイント
実際にマンションや別荘にサウナを設置し、満足度の高いととのい空間をつくるためにはいくつかのポイントにこだわる必要があります。
せっかくサウナを設置しても、「ただ汗をかくだけの空間」だと気持ち良くととのうことはできません。
理想のプライベートサウナをつくるためにこだわるべきポイントを1つずつ見ていきましょう。
サウナストーブの種類
サウナストーブにはいくつかの種類があり、温度や湿度、入り方に合わせて選ぶ必要があります。
※サウナストーブの種類
- 薪ストーブ
- ガスストーブ
- 電気ストーブ
- 遠赤外線ヒーター
自宅用サウナでは電気ストーブや遠赤外線ヒーターが主流ですが、屋外型のサウナ小屋やバレルサウナでは、薪ストーブやガスストーブなども選択できます。
電気ストーブも電源が100V・200Vの2種類あり、室温の立ち上がりやクオリティを重視するなら200Vタイプを選ぶのがおすすめ。
遠赤外線ヒーターは価格の安い屋外型サウナに採用されることが多いですが、室温があまり上がらないため、店舗のドライサウナのようにしっかり汗をかきたい場合は不向きです。
また、最近はサウナストーンに水やアロマ水などをかけて蒸気を発生させて香りと熱気を楽しむ、ロウリュタイプのストーブも人気です。
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サウナ室の断熱材
マンション・別荘どちらの場合でも、サウナ室の断熱材にはしっかりこだわりましょう。
サウナ室の断熱性能が低いと室内が十分に暖まらず、ほかの部屋に熱気が伝わり快適性が低下してしまうリスクがあります。
また、広いガラス面で開放感のあるプライベートサウナをつくる場合は、ペアガラスやトリプルガラスなど断熱性能にこだわることが大切です。
断熱性能は目に見えない部分なので、壁の断熱材やガラスの種類など、サウナ室全体をチェックしましょう。
サウナ室と動線の床材
サウナ室や水風呂・ととのいスペースまでの動線上の床材も、しっかりこだわるべきポイントです。
サウナ室の床に木材を使う場合、滑りにくく耐久性が高い物を選ぶことが大切です。
耐久性が低い木材を使うとカビやぬめりが発生して不衛生になるだけでなく、濡れた足が滑って転倒事故が発生しやすくなります。
また、サウナ室で汗をかいて水風呂やととのいスペースに移動する際も、床に水が落ちるため耐水性が高く滑りにくい素材を選ぶのが望ましいです。
換気計画・湿気対策
自宅サウナ内は高温多湿になるため、換気計画や湿気対策にもしっかりこだわりましょう。
サウナの使用後は扉を開けて室内を換気しないと、カビが生える原因になります。
扉を開けると周囲の部屋も湿度が上がりますので、隣接する間取り全体で換気計画を立てる必要があります。
特にマンションは気密性が高いため、窓や吸気口と換気扇の位置をチェックして、全体を効率良く換気できるようにしましょう。
サウナ室や設置する部屋の内装に、エコカラットや珪藻土など吸放湿作用がある素材を使うのも効果的な対策です。
水風呂やととのいスペース
マンションや別荘にクオリティの高いプライベートサウナをつくるためには、水風呂やととのいスペースまで含めた計画が求められます。
せっかくサウナで気持ち良く汗をかいても、水風呂やととのいスペースがなかったり、遠かったりすると不満を感じる可能性が高いです。
特に水風呂は、ユニットバスの浴槽を兼用する、シャワーで代用するなど、設置方法によってサウナのクオリティを左右する要素なのでこだわりたいポイントです。
スペースに余裕があれば、専用の水風呂と冷却装置(チラー)を設置して、気持ち良い水温を楽しめる環境をつくりたいですね。
ととのいスペースも、屋外の場合は周囲の視線や日差しなどの外的要因を考慮し、屋内はほかの動線と交わらない場所でリラックスできる環境をつくりましょう。
■マンション・別荘のサウナづくりに関するQ&A
最後に、マンションや別荘のサウナづくりでよくある質問をまとめました。
Q.サウナを設置できないマンションもある?
A.管理規約によって禁止されている場合もあります
マンションの室内は専有部分にあたりご自身に所有権がありますが、管理規約によってサウナの設置が禁止されているケースもあります。
サウナの設置を全面禁止しているマンションもあれば、電気容量の上限や使用時間の制限がかけられているケースもあるので要注意。
また、マンションのベランダは共用部にあたるため、サウナの設置が禁止されているケースがほとんどです。
ご自宅やこれから購入するマンションどちらの場合でも、まずは管理規約でサウナ設置が禁止・制限されていないか確認しましょう。
Q.サウナ付き賃貸マンションはあり?
A.お試しとしてはありですが、プライベートサウナとしては不満を感じる可能性があります。
最近はサウナ人気を背景に、サウナ付きの賃貸マンションも増えてきていますが、まだ物件数が少なくおすすめできる状況ではありません。
また、賃貸マンションは0.5畳程度のコンパクトな屋内型サウナを設置しているケースが多く、実際に使って不満を感じる可能性も高いです。
サウナのある生活をお試ししてみたい場合はありですが、本格的なプライベートサウナを求める方は今回ご紹介したほかの方法を検討してみてください。
Q.高断熱浴室をつくるにはどんな工法がある?
A.マンションや別荘に高断熱浴室をつくり、サウナを設置する方法は主に2パターンあります。
- ①高断熱仕様のユニットバスを設置する
- ②在来浴室で高性能な断熱材を入れる
天井・壁・床を断熱材でまるごと包んだ高断熱仕様のユニットバスは、ミストサウナやスチームサウナの熱を逃がさず追い焚きの回数なども減らすことができます。
ただし、ユニットバスにはドライサウナを設置するのは難しいため、本格的なプライベートサウナは②の在来浴室と組み合わせるのがおすすめです。
在来浴室は床・壁・天井や浴槽を1から選ぶ工法で、広さやデザインを自由に決められるため理想のプライベートサウナをつくることができます。
断熱材の種類や厚みも自由に選べるため、求めるサウナ環境に合わせてクオリティの高い空間をつくることも可能です。
■マンション・別荘におすすめのプライベートサウナ「SAUNAGE」
最後に、マンション・別荘どちらにも設置しやすく、理想的なプライベートサウナ「SAUNAGE(サウナージュ)」をご紹介します。
高層マンションや別荘など高級感のある空間にもマッチするラグジュアリーなデザイン、広いガラス面による開放感にこだわっています。
ボタン式ロウリュやBluetoothスピーカーなど多彩なオプションもご用意し、理想のサウナ環境をつくることが可能です。
マンションや別荘への導入方法については、住宅リノベーション専門店のSHUKEN Reがサポート。
東京都心や千葉などのベイエリアのマンション、郊外の別荘など、理想のライフスタイルを実現するプライベートサウナづくりをお手伝いします。
間取り変更も含め、水風呂やととのいスペースまでトータルコーディネートし理想のプライベートサウナ環境をご提案いたします。
SAUNAGEのデザインや設置イメージを体感いただけるショールームもございますので、ぜひお気軽にご相談ください。
- 東京都港区北青山2-10-17 SOHO北青山104
- TEL:03-5860-5715
- 営業時間:9:00~18:00 定休日:水・木・祝日
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