公開日:2024-09-20  更新日:2024-09-30

ペット可の分譲マンション購入時の注意点やチェックポイント|ペットと暮らすリノベーション事例も紹介

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ペット可の分譲マンション購入時の注意点やチェックポイント

 

このコラムでは、ペット可のマンションを購入する際の注意点や物件のチェックポイントについて解説します。

 

市場におけるペット可の分譲マンションの割合や探し方、ペット可のマンションの資産価値についても解説。

 

最後に、マンションをペットと快適に暮らせるようにリノベーションした施工事例も紹介します。

 

これからマンションでペットとの暮らしを始めたいとお考えの方は参考にしてくださいね。

 

この記事のポイント

・分譲マンションでペット可物件の割合は約5割程度です。平成17(2005)年以降に完成したマンションでは9割以上で飼育可能とペット可が主流となってきています。

・平成11(1999)年以前に完成したマンション(2024年時点で築年数25年以上)、20階以下のマンション、団地型のマンションなどではペット可が5割前後と少ない傾向にあります。

・ペット可の分譲マンションの購入を検討する際は、管理規約や使用細則で飼えるペットの種類や数、共用部での飼い方など細かいルールまで必ず確認しましょう。

 

 

■ペット可マンションとはどんな物件?

 

ペット可のマンションで暮らすイメージ

 

ペット可マンションとは、ペットを飼うことが認められているマンションのことです。

 

単純に「ペットの飼育が可能」というマンションもあれば、始めから「ペットと快適に暮らすこと」を目的に建てられたマンションもあります。

 

ペットと快適に暮らすために建てられたマンションはペット共生(ペットフレンドリー)マンション」と呼ばれ、近年注目を集めています。

 

〈ペット共生型マンションのおもな特徴〉

□ ペットの足腰に負担をかけない床、空調管理、自然な建材の利用などの住まいの工夫
□ 防音対策や傷のつきにくい壁紙、足洗い場などの設備があらかじめ備わっている
□ ペットの飼い方などに関する近隣とのトラブルが起こりにくく、安心して暮らせる

 

最近は付加価値を高めるために、築年数が古い物件をペット共生型にリノベーションしたマンションも登場しています。

 

 

■ペット可の分譲マンションの割合は?

 

ペット可の分譲マンションの割合

 

国土交通省の「平成30年度マンション総合調査結果」によると、ペット可マンションの割合は調査対象全体の約5割となっています。

 

ただし、平成17(2005)年以降に完成したマンションに限定すると9割以上で飼育可能となっています。

(参考)国土交通省ホームページ|平成30年度マンション総合調査結果(平成31年4月26日公表)

 

ペット可のマンションが増えた理由は、平成16(2004)年に「マンション標準管理規約」によって、ペットの飼育を認めるか認めないかを規約で定めることが求められるようになったためです。

(参考)国土交通省ホームページ|マンション標準管理規約

 

また、元々はペット禁止だった平成16(2004)年以降完成以前のマンションが、物件の付加価値を高めるためにペット可になったケースもあります。

 

同じ国土交通省の調査では、平成11(1999)年以前に完成したマンション(2024年時点で築年数25年以上)は、6割以上がペットの飼育が禁止されている現状も分かっています。

 

また、マンションの形態別に見ると、単棟型で20階以上のタワーマンションは9割以上がペット可となっています。

 

一方、20階以下のマンションでペット可は5割前後にとどまっています。

 

団地型のマンションは単棟型よりペット可が少ない傾向にあり、10棟までの規模なら5割前後がペット可ですが、規模が大きくなるほど少なくなります。

 

〈ペット禁止が多いマンションの傾向〉

□ 平成11(1999)年以前に完成した分譲マンション
□ 10棟以上の大規模団地型マンション
□賃貸マンション(ペット可の物件は約2~3割)

 

ペットと暮らす分譲マンションを探す際は、上記の傾向を意識することで希望に合った物件を見つけやすくなりますよ。

 

 

■ペット可の分譲マンション購入時の注意点やチェックポイント

 

ペット可の分譲マンション購入時の注意点やチェックポイント

 

ペット可の分譲マンションの購入を検討する際に知っておきたい注意点やチェックポイントを解説します。

 

 

【最重要】ペット可マンションは管理規約+使用細則をチェック

 

分譲マンションのペット飼育に関する事項は、「管理規約」と付随する「使用細則」で定められているため、必ずチェックしましょう。

 

 

①管理規約でペット可物件かを確認する

 

不動産広告で「ペット可」と記載されている場合は、基本的にはペットが飼えるマンションです。

 

物件の検討段階に入ったら、管理規約でペット飼育の可否を改めて確認しましょう。

 

ちなみに、「ペット相談可」物件とは、大家さんや管理組合から了承を得られた場合のみペットの飼育ができる物件を指します。

 

ペット相談可物件では、管理規約や契約書にペットに関する詳細なルールが明記されていないケースがあります。

 

トラブルを防ぐためにも、ペット相談可物件では必ず事前にペットの種類や頭数、飼育方法などを確認し、可能であればルールを文書にするなどしておきましょう。

 

また、ペット可のマンションが、管理規約の改正で飼育禁止になる可能性もゼロではありません。

 

ペットと暮らすマンションを検討する際は、住民の大部分がペットを飼っているなど、将来的にもペット不可に規約変更される可能性が低いマンションを選ぶこともポイントです。

 

 

②ペットを飼う際のルール(使用細則)を確認する

 

ペットの種類や数、飼育方法などの細かいルールは管理規約とは別に「使用細則」で定められているケースが多くなっています。

 

〈ペットに関する使用細則の例〉

□ 飼育できる動物の種類や数
□ 管理組合への届出や登録の義務
□ 飼育方法(専有部分・共用部分における注意事項)
□ 規約・使用細則違反者に対する措置

 

使用細則では具体的に飼えるペットの種類や数の制限、専有/共有部分でのルールなどが細かく決められているため、必ずチェックしましょう。

 

また、ペット対象の損害賠償保険への加入、健康診断・予防接種の義務、管理組合への飼育負担金の納入についてなど、飼い主として守るべきルールも物件によって異なるため注意しましょう。

 

 

ペットクラブの有無

 

ペット可や共生型マンションの中には、ペットを飼う人だけで運営するペットクラブ(ペット委員会)に加入することが義務付けられている場合もあります。

 

ペットクラブは会員のペットの種類や数の把握、しつけのルール化や予防接種実施の確認など、ペットを飼っている人もそうでない人も安心して住めるマンションにする役割を担います。

 

ペットクラブがあるマンションなら、ペットを飼っている住人同士で横のつながりができます。

 

また、飼い主のマナーの向上や苦情窓口の一本化など、周辺住民との関係をスムーズにするための助けになるなどのメリットもあります。

 

 

マンションのペット飼育に対する姿勢

 

一口にペット可マンションといっても、「ペット歓迎」なのか「相談可」なのかで、ペットにとっての暮らしやすさや住環境の整えやすさが変わってきます。

 

「ペットが飼えるかどうか」ということだけでなく、使用細則や住民の雰囲気など、細かな部分を確認しておくことで、住んでからミスマッチを感じて後悔することを防げます。

 

 

リノベーションの自由度

 

ペット可のマンションを購入して、さらにワンちゃんや猫ちゃんにとって快適な住まいにするなら、リフォーム・リノベーションがおすすめです。

 

リノベーションを検討する場合は、マンションの構造や管理規約で、希望が実現可能かどうかを確認しましょう。

 

ワンちゃん、猫ちゃんと飼い主が快適に暮らせるリノベーションをするなら、ペットリフォーム・リノベーションの実績が多い施工会社を選ぶのがおすすめです。

 

SHUKEN Reは、ワンちゃん・猫ちゃんなど、ペットと暮らすためのリノベーションについて、業界屈指の施工実績があります。

 

持ち家をリノベーションしたい方はもちろん、物件購入+リノベを検討している方や、「とりあえず話を聞いてみたい」という方まで、幅広い段階の方のご相談を受け付けています。

 

お気軽にご相談ください♪

 

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ペットリノベ

 

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〈中古マンション〉“ペット可”物件の選び方|ペット不可でも交渉できる?

 

 

■ペットのいるマンションは資産価値が低くなる?

 

ペットのいるマンションは資産価値が低くなる?

 

ペットを飼っていたマンションは、売却時に不利になるのか気になっている方もいるかもしれません。

 

結論から言うと、「ペットを飼っていた」という理由だけで、マンションの売却価格が下がる可能性は低いでしょう。

 

マンションの資産価値は、ペットを飼っていたかどうかではなく、建物や住戸自体の状態、立地などの要素で決まります。

 

ただし、ペットを飼っていたことで生じた傷や汚れ、ニオイの染み着きなどがそのままになっていると、売却時に不利になる可能性はあります。

 

また、動物と暮らすことが前提のペット共生型マンションの場合は、ペットが原因で資産価値が下がる可能性は低いと言えるでしょう。

 

 

リノベーション施工事例

 

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■ペット可のマンションでの暮らしを紹介!【リノベーション事例付き】

 

ペット可のマンションで、ワンちゃんや猫ちゃんとの快適な暮らしを実現した事例を紹介します。

 

 

猫ちゃんが住みやすい工夫がたくさんのマンションリノベーション

 

東京都のペット可マンションをリノベーションした施工事例

 

エリア 東京都新宿区
築年数 11年
㎡数 55㎡
間取り 1LDK+WIC

 

賃貸物件で引っ越しを何度もしていたお施主さま。

 

以前から自分の好きなように家を作ってみたいと思っていたところ、ご主人の地方赴任が決まったことをきっかけに、中古マンションを購入し、フルリノベーションして住む選択をされました。

 

新居の内装は全体的にグレーを基調にしたシックなテイストでまとめています。

 

東京都のペット可マンションをリノベーションした施工事例

 

内装を決めていくうちに、気づいたらお部屋全体が愛猫「Iくん」の色になっていたのだそうです。

 

間取りの上でも、一緒に暮らすIくんが住みやすい工夫がたくさん。

 

東京都のペット可マンションをリノベーションした施工事例(廊下)

 

床材には猫ちゃんが滑りにくい素材を選び、洗面室と廊下の壁には猫トンネルを設置しました。

 

東京都のペット可マンションをリノベーションした施工事例(猫トンネル)

 

猫ちゃんは洗面室のドアが開いていてもトンネルを使うほど、お気に入りなのだそうです♪

 

また、間仕切り壁や造作棚の天井部分を空けて、キャットウォークを各所に作っています。

 

東京都のペット可マンションをリノベーションした施工事例(キャットウォーク)

 

一見してキャットウォークには見えない、空間に溶け込む作りがおしゃれ。

 

通気性や採光も兼ねているため、猫ちゃんにも人にもうれしい工夫ですね。

 

東京都のペット可マンションをリノベーションした施工事例(見張り台)

 

 

2匹のワンちゃんが思いっきり遊べる「庭付きマンション」暮らし

 

東京都のペット可マンションリノベーション事例

 

エリア 東京都府中市
築年数 17年
㎡数  74㎡
リノベーション費用 約1,200万円
リノベ㎡単価 約16.21万円
間取り 3LDK + WIC + ワークスペース + パントリー
家族構成 夫婦+お子さま2人+ワンちゃん2匹

 

2人のお子さまと2匹のフレンチブルドッグとともに新居に引っ越されたAさま。

 

お子さまの成長で手狭に感じられてきた以前のマンションから、息子さんが希望の中学に通えるよう近くのエリアで住み替える選択をされました。

 

東京都のペット可マンションリノベーション事例(リビングと庭)

 

住み替え先に選んだのは庭付きの1階の物件。リビングダイニングの外にタイル敷きのテラスがあり、その先にゆったりとしたお庭が広がっています。

 

リノベーションではワンちゃんたちが暮らしやすく、お手入れしやすいよう、ごはん&水飲みスペースの床はフロアタイル仕上げに。

 

東京都のペット可マンションリノベーション事例(ごはん&水飲み場)

 

LDの床には、すべりにくく傷つきにくいペット対応のフローリングを採り入れるなど、ワンちゃんに優しい住まいにアップグレードしました。

 

東京都のペット可マンションリノベーション事例(LDK)

 

ワンちゃんたちはお庭に出してあげると大喜びなのだそう。

 

夏は水浴びも楽しめるので、散歩以外で気軽に外を楽しめる庭付きでよかった!と、ワンちゃんとの心豊かな暮らしを満喫されています。

 

 

ペット可の持ち家マンションを猫ちゃん仕様にアップグレード

 

東京都のペット可マンションリノベーション事例

 

エリア 東京都
築年数 23年
㎡数  72㎡
間取り 2LDK + WIC + パントリー + ワークスペース
家族構成 ご夫婦+猫ちゃん2匹

 

長年にわたり、家族に猫ちゃんを迎えているAさま。

 

リノベのきっかけは、水回りの不具合やフローリングの傷み。

 

小規模な部分リフォームも検討しましたが、住みながらの工事は猫ちゃんにとって大きなストレスになると考え、仮住まいして自分たちの希望をすべて盛り込んだフルリノベーションを選択されました。

 

リノベーションは、猫ちゃんとの快適な暮らしに配慮。

 

東京都のペット可マンションリノベーション事例(猫トンネル)

 

リビングと寝室には専用の猫ちゃんトンネルを作りました。

 

トンネルはご夫妻が寝ている間にも出入りできるように配慮。どちらも猫ちゃんたちのお気に入りで、ドアが開いていてもトンネルを通ったりするのだそうです♪

 

東京都のペット可マンションリノベーション事例(ごはん&水飲み場)

 

ごはん&お水スペースやトイレ周りは、お手入れのラクなタイル仕上げにしました。

 

東京都のペット可マンションリノベーション事例(トイレ)

 

猫トンネルとつながるトイレのある洗面室は、リビングのドアを閉めたままでも猫たちが行き来できて便利です。

 

床はお手入れしやすい大判タイルで、猫砂がちょっとこぼれてもサッと掃除できます。

 

東京都のペット可マンションリノベーション事例(室内窓)

 

風通しのために設けた室内窓からは、思いがけず顔をのぞかせていた猫ちゃんと目が合うことも。

 

東京都のペット可マンションリノベーション事例(ワークスペース)

 

他にも、フルリノベーションでワークスペースやゆとりのあるキッチン、衣類がすべて片付くファミリークローゼットなど、希望をすべてかなえた住まいになりました。

 

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■まとめ

 

分譲マンションでペット可物件の割合は約5割程度ですが、平成17(2005)年以降に完成したマンションでは9割以上で飼育可能とペット可が主流となってきています。

 

また、平成11(1999)年以前に完成したマンション(2024年時点で築年数25年以上)、20階以下のマンション、団地型のマンションなどではペット可が5割前後と少ない傾向にあります。

 

ペット可の分譲マンションの購入を検討する際は、管理規約や使用細則で飼えるペットの種類や数、共用部での飼い方など細かいルールまで必ず確認しましょう。

 

ワンちゃん、猫ちゃんと飼い主が快適に暮らせるリノベーションをするなら、ペットリフォーム・リノベーションの実績が多い施工会社を選ぶのがおすすめです。

 

SHUKEN Reでは、ワンちゃん、猫ちゃんと暮らすためのリノベーションについて、業界屈指の施工実績があります。

 

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持ち家をリノベーションしたい方はもちろん、物件購入+リノベを検討している方や、「とりあえず話を聞いてみたい」という方まで、幅広い段階の方のご相談を受け付けています。

 

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