公開日:2023-03-29 更新日:2024-07-04
マンションリノベーションの騒音トラブル対策!万が一クレームが入ったときの対応も
最近はリーズナブルな価格でおしゃれなマイホームが手に入るマンションリノベーションが人気ですが、騒音トラブルの話も少なくありません。
集合住宅であるマンションでは、工事中の音や引っ越し後の生活音など、さまざまな理由で騒音トラブルに発展するリスクがあります。
さらに最近は在宅ワーク・オンライン学習など自宅で過ごす時間が増えているため、騒音トラブルの可能性も高くなっているのです。
そこで今回は、マンションリノベーションの騒音トラブルの原因と対策を、セットで詳しく解説します。
工事前の準備、防音性の高い物件の見極めなど、マンションリノベーショントラブルを防ぐ方法をしっかり覚えておきましょう。
・万が一騒音トラブルが発生してしまったときに取るべき対応もチェックしましょう。
目次
■マンションリノベーション騒音トラブルは2パターンある
中古マンションをリノベーションする場合、騒音トラブルは主に2パターンに分かれます。
①工事中の騒音トラブル
リノベーション工事中はさまざまな音が発生するため、近隣住民の方に伝わってしまい騒音トラブルに発展する可能性があります。
※リノベーション工事で発生する音の例
- エアーコンプレッサー
- インパクトドライバー・丸ノコなどの電動工具
- 搬入出中の足音
- 打ち合わせなどの話し声
リノベーションの規模によっては、上記のような音が1ヶ月以上続くことも珍しくありません。
しっかり準備と対策をしておかないと、工事中の騒音トラブルが発生するリスクはかなり高いです。
②引っ越し後の騒音トラブル
無事リノベーション工事が完了しても、引っ越し後の生活音が騒音トラブルに発展するケースも少なくありません。
一般的な鉄筋コンクリート造のマンションは、木造アパートや一戸建てより防音性が優れています。
しかし選ぶ中古マンションの構造やリノベーション工事内容によっては、防音性が低く騒音トラブルに発展することもあるのです。
ご自宅から出た音が騒音トラブルの原因になることもあれば、周囲の家や外の音がご自身の生活に影響することもあります。
引っ越し後の騒音トラブルについては、リノベーションの計画段階での対策が必要になります。
■マンションリノベーション騒音トラブルの例
まずは、実際にマンションリノベーションで発生することが多いトラブルの例をチェックしましょう。
工事中① 何も聞いていないのに工事が始まってうるさい
リノベーション工事前のあいさつ回りは騒音トラブル対策の基本ですが、何らかの理由でほかの住人に伝わっていないと高確率でクレームが発生します。
例えば着工前のあいさつに行っても不在で顔を合わせられず、手紙を入れておいても伝わらないケースなどが考えられます。
近隣住人のサインをもらわないと工事が承認されないマンションもありますが、チェックが緩い物件だとあいさつが徹底されないケースも。
工事中② 土日・早朝・深夜の工事音がうるさい
現場の作業時間や曜日が守られず、近隣からクレームが入るケースもあります。
またリノベーションの現場では、漏水など緊急のトラブルが発生した場合、作業時間が伸びてしまうことも考えられます。
やむを得ず作業が延長した場合でも近隣の方には伝わらないため、騒音トラブルの原因になりかねません。
工事中③ 作業員の雑談がうるさい
工事中の騒音トラブルとしては、現場作業員の雑談がうるさいとクレームが入るケースも考えられます。
打ち合わせの話し声ならともかく、作業に関係ない雑談はほかの人にとって不快に感じるものです。
現場作業員への教育や管理が行き届いていないと、このような騒音トラブルが発生することもあります。
引っ越し後① 足音・椅子を引きずる音がうるさい
リノベーションが完成していざ新生活がはじまったら、下の階から足音や椅子の音がうるさいとクレームが入るのもよくあるパターンです。
一般的なマンションは床の防音規定を定めていますが、物件によって基準はまちまちです。
またマンションのコンクリートスラブの厚みも物件ごとに異なり、音が伝わりやすいケースもあります。
引っ越し後② 子どもの声や楽器がうるさい
小さなお子さんが居るご家庭、楽器演奏をする方の場合、防音対策をしないと周囲の部屋から騒音のクレームが入ってしまうかもしれません。
事前に大きな音が出る可能性があると分かっている場合、物件選び・リノベーション計画の両方で対策を取る必要があります。
引っ越し後③ 外の環境音がうるさい
ご自身が被害側になるケースとして、引っ越し後に外の環境音がうるさいことに気づき、思うように生活できないパターンもあります。
幹線道路を通る車や電車の音、近くの商業施設や工場の音など、引っ越し後は特に環境音が気になるものです。
中古マンションを内見した土日は静かでも、工場が稼働する平日はうるさくなるケースなどもあります。
■マンションリノベーション騒音トラブル対策【工事中】
マンションリノベーション工事中の騒音トラブルを防ぐためには、近隣との関係性と会社選びが重要になります。
工事前の近隣あいさつを徹底する
一般的なリノベーション会社は工事前の近隣あいさつを実施しますが、工事期間・曜日や時間なども必ず告知してもらうようにしましょう。
またリノベーション会社のあいさつだけでなく、ご自身でもご近所と一度顔を合わせておくと安心です。
工事完了後は長いお付き合いになりますし、お互いの顔が分かっているだけでトラブルに発展しにくくなります。
工事の曜日・時間ルールを守る
これも基本的な対策ですが、リノベーション会社には必ずマンションの工事曜日・時間ルールを厳守してもらうよう確認しましょう。
またやむを得ない理由で工期や作業時間が伸びてしまう場合は、近隣への周知を徹底することが大切です。
マンションリノベーション実績の多い会社を選ぶ
一口にリノベーション会社と言っても得意分野はさまざまなので、マンションの施工実績が多い会社を選びましょう。
マンションは一戸建てより音が伝わりやすいため、経験の少ない会社だと騒音トラブルが発生するリスクが高くなります。
マンションリノベーションを多くこなしている会社は、スムーズな工事で騒音トラブルを防止するノウハウを持っています。
ホームページなどでマンションリノベーションの施工事例をチェックして、実績数の多いところに相談しましょう。
■マンションリノベーション騒音トラブル対策【引っ越し後】
引っ越し後の騒音トラブルを防ぐためには、中古マンション選び・リノベーション計画の2つの視点で対策が必要です。
トラブルリスクの少ない中古マンションを選ぶ
同じように見える鉄筋コンクリートのマンションも、内部の構造によって音の伝わりやすさは変わります。
コンクリートスラブが薄く防音性が低い中古マンションは、そのまま表面だけリノベーションすると騒音トラブルに発展する可能性が高くなります。
逆に建物自体の防音性が高い中古マンションを選べれば、ムダな費用をかけずに騒音トラブルリスクを下げることができるのです。
とはいえ一般の方が中古マンションの防音性を見極めるのは難しいため、ワンストップリノベーションで施工会社と一緒に物件を探すのがおすすめです。
ワンストップリノベーションの詳細はこちらをご覧ください。
リノベーション計画に防音工事を盛り込む
小さなお子さんやペットが居る方、家でピアノやギターを弾きたい方は、リノベーション計画の段階で防音工事を盛り込んで対策しましょう。
マンションだと防音工事のイメージはないかもしれませんが、フルリノベーションならできることはたくさんあります。
窓をペアガラスにしたり、壁や天井に防音材を入れたり、リノベーションと同時に対策すればムダな費用を掛けずしっかり防音するのは難しくありません。
マンションの防音対策についてはこちらのコラムで解説しています。
〈関連コラム〉
防音対策とは遮音&吸音&防振|壁が薄い家、マンションなどにおすすめの対策
■マンションの騒音トラブルが起きたらどう対応する?
ここまでご紹介したようにしっかり対策しても、騒音トラブルが発生する可能性はゼロではありません。
万が一騒音トラブル・クレームが発生してしまった際、慌てず迅速に対応できるようにしておくことも大切です。
工事中の騒音トラブルの対応
工事中の騒音によるトラブルの場合は、すぐにリノベーション会社に連絡を入れましょう。
リノベーション会社の現場監督や責任者に話を聞いてもらうことで、角が立たず丸く収まることも少なくありません。
音が出やすい日や時間帯をリノベーション会社から伝えてもらうことで、トラブルが解決することもあります。
なるべく早めに動いてもらうことで誠意が伝わるので、クレームが入ったらすぐに連絡を入れるようにしましょう。
引っ越し後の騒音トラブルの対応
引っ越し後の生活音による騒音トラブルの場合は、まずマンションの管理組合や管理会社に連絡を入れましょう。
第三者を交えることで冷静になれることも多く、過去の事例から解決策なども考えやすくなります。
それでもトラブルが解決できないときは、市町村の窓口に相談する方法もあります。
ただし外部の窓口に相談を持っていくと、トラブルがさらに大きくなってしまう可能性も。
基本的には相手とマンション側を交えた三者で話し合い、解決方法を考えるのが良いでしょう。
どうしても解決できないときは、弁護士や法テラスなどに相談して、「受忍限度(生活を送る上でがまんできる基準)」という考え方に基づき解決を図ることになります。
■まとめ
マンションリノベーションの騒音トラブルは、会社選び・物件選びなど計画段階で対策することが大切。
新しい環境は実際に住んでみないと分からないこともありますが、大切なマイホームは失敗できません。
マンションリノベーションに詳しい会社に相談して、騒音トラブルをしっかり防止しましょう。
東京・千葉エリアのマンションリノベーションは、豊富な施工実績を持つSHUKEN Reにご相談ください。
リノベーション専門店として多くのマンションを工事した事績がありますので、トラブルの原因に先回りしてしっかり対策をアドバイスいたします。
リノベーションプランのことはもちろん、中古マンション探し、住宅ローンのことなど、なんでもご相談いただけます。
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