公開日:2022-12-12 更新日:2024-07-04
リノベーション費用“500万”までどこまでできる?戸建住宅・マンションそれぞれ解説
「リノベーションをしたいけどそれほど予算はかけたくない」「低コストでどのくらいのリノベーションができるか知りたい」そんなお声をよくいただきます。
確かに、リノベーションは工事内容によって価格が大きく異なるため、新築住宅のように「このデザインにするにはいくらかかる」といった明確な資料はあまりありません。
そこで、今回は“500万円以内でできる”リノベーション工事を紹介します。
戸建住宅・マンションで分けて解説しますので、これからリノベーションを検討する人は、ぜひ参考にしてください。
・リノベーション費用を予算内で収めるためには、工事場所に優先順位をつけるなどのポイントを押さえなくてはいけません。
・“SHUKEN Re”では、物件探しからローン相談、リノベーションの設計・施工、アフターメンテナンスまでをまとめてお任せいただける「ワンストップリノベーション」をご用意しています。
目次
■ みんなはリノベーションにどのくらいかけてるの?
リノベーションについて検討を始める際、大抵の人はまず関連サイトや情報誌で施工事例を見てみるでしょう。
しかし、そこに掲載されている施工費用をみても、果たして自身の家ではどのくらいのコストがかかるのかイメージできない人も多いはずです。
その理由は、「住宅によってリノベーションプランは千差万別だから」。
新築のようなカタログもありませんし、完成形と全く同じモデルルームはありません。
現状とプランによって、費用は大きく変動します。
「どうやって予算の目安を立てればいいか分からない」際に参考となるのが、平均リノベーション費用です。
2017年に行われたあるアンケート調査によると、マンション・戸建住宅問わず300万円以上の大規模リノベーションをしたケースの平均費用は「610.4万円」という結果が出ており、その中でも中古物件を購入した上でのリノベーションに限定すると、平均「628.1万円」となっています。(参考:リクルート|2017年大型リフォーム実施者調査)
つまり、ある程度の規模のリノベーションを検討する際に、600万円が費用の目安と言えるでしょう。
ただし、同調査によると、リノベーションで重視項目として「最新機能のついた設備を設置したい」などの“オプション的要素”を挙げている人も多いため、仕様や工事範囲によっては“500万円以内”での改装も十分可能ということです。
■ 500万円でできる“マンション”リノベーション
では、実際に500万円あればどの程度のリノベーションができるのでしょうか?
まず、構造躯体や共用部分にあたる部分を残し、フルリノベーションする場合は、「10〜22万円/㎡」が価格目安となります。
ただし、ファミリー世帯向けの物件となると、60㎡以上の物件も多く、どうしても500万円以内でフルリノベーションすることは難しいでしょう。
500万円以内でできる部分的なリノベーション例は以下の工事です。
【浴室+洗面室(ユニットバスルームの交換、洗面化粧台・洗濯機パンの交換、付帯する内装工事)】
70〜200万円
【トイレ(便器・便座の交換、付帯する内装工事)】
15〜60万円
【キッチン(システムキッチンの交換、キッチンパネルの取り替え、付帯する内装工事)】
50〜150万円
【6畳程度の洋室内装(壁紙の張り替え、フローリング張り替え、巾木取り替え工事)】
30〜50万円
【6畳和室から洋室への変更(畳・襖撤去、床組み、内装ドア取り付け、フローリング張り、壁紙の張り替え、巾木取り付け工事)】
50〜70万円
【内装ドア取り替え(既存ドア撤去、新規ドア取り付け、その他内装補修工事)】
10〜40万円/カ所
これらはほんの一例ですが、既存の劣化度合いを見て、活かせる部分を活かしながらリノベーション範囲を決めれば、500万円以内である程度全体をきれいにすることは決して無理なことではありません。
また、浴室・洗面工事とトイレ工事など、施工業種が似通った工事を同時に行えば、施工費や諸経費を多少圧縮できる可能性もあります。
■ 500万円でできる“戸建て住宅”リノベーション
一方、戸建住宅の場合はマンションよりも床面積が大きいのが一般的であるため、500万円以内でフルリノベーションできるケースは限られます。
ただし、戸建住宅の場合は室内のフルリノベーションでは安心して長く住み続けることはできません。
なぜなら、外壁や屋根、エクステリアの改修工事も必要となるケースがほとんどだからです。
また、立地が住宅密集地で駐車スペースや作業スペースが十分確保できない場合などは施工費が割高になる可能性も否めません。
では、戸建住宅において500万円以内でできるリノベーション工事にはどのようなものがあるのでしょうか?
【浴室+洗面室(ユニットバスルームの交換、洗面化粧台・洗濯機パンの交換、付帯する内装工事)】
60〜200万円
【トイレ(便器・便座の交換、付帯する内装工事)】
15〜60万円
【キッチン(システムキッチンの交換、キッチンパネルの取り替え、付帯する内装工事)】
50〜150万円
【6畳程度の洋室内装(壁紙の張り替え、フローリング張り替え、巾木取り替え工事)】
30〜50万円
【6畳和室から洋室への変更(畳・襖撤去、床組み、内装ドア取り付け、フローリング張り、壁紙の張り替え、巾木取り付け工事)】
50〜70万円
【内装ドア取り替え(既存ドア撤去、新規ドア取り付け、その他内装補修工事)】
10〜40万円/カ所
【インナーサッシ(内窓)の取り付け】
10〜30万円/カ所
【玄関ドア取り替え(既存ドア撤去、その他付帯工事)】
10〜35万円/カ所
【防蟻(シロアリ)工事】
15〜30万円(30坪の場合)
【外壁塗装(足場の設置・解体、飛散防止養生、下地処理、塗装工事)】
50〜300万円(30坪の場合)
【屋根塗装(足場の設置・解体、飛散防止養生、下地処理、塗装工事)】
50〜100万円(30坪の場合)
【屋根の重ね葺き(足場の設置・解体、新規屋根材や棟材の重ね葺き)】
60〜250万円(30坪の場合)
【門扉取り替え(既存門扉撤去、その他付帯工事)】
10〜60万円
【壁の耐震補強】
耐震パネルへの取り替え:20〜65万円/幅90cm・一カ所
筋交の追加:15〜30万円/幅90cm・一カ所
【構造の耐震補強(柱・梁などの接合部補強金物取り付け)】
3〜5万円/か所
【断熱材の追加(壁内・床下・天井裏など)】
0.5万円〜3万円/㎡
先ほどもお話しした通り、戸建住宅の場合はメンテナンスをしなくてはいけない範囲は屋外にも及ぶため、どうしても500万円以内で全ての問題をクリアにすることはとても難しいです。
そのため、ある程度“取捨選択”をして、リノベーションする場所に優先順位をつけなくてはいけません。
築30年を超える戸建住宅で予算が500万円に限られている場合には、まず外壁や屋根などの外装と、耐震・断熱性能に着目しましょう。
なぜなら、外壁・屋根が劣化すれば雨漏りを引き起こし、その状態が続けば確実に構造躯体を劣化させますし、耐震・断熱性能が十分でなければ、安心かつ快適な生活は実現できないからです。
「せっかくなら室内をきれいにしたい」そう思う人も多いでしょうが、その気持ちをグッと抑えて、まずは家の耐久性を維持することを念頭におきましょう。
予算に限りがある場合、どうしても欲張ってしまうと結果的にオーバーしてしまうことがほとんどです。
ですから、確実にリノベーション費用を予算内に収めたい場合は、これから紹介する5つのポイントを押さえてください。
その① “優先順位”をつける
リノベーション費用を予算内に収めるためには、まず工事範囲に優先順位をつけることがとても重要です。
全体的に「浅く広く」リノベーションしようとはせずに、「どこからやるべきか」を考えて緊急性が高い場所を選びましょう。
戸建住宅の場合は、家の耐久性を左右する「外装」「耐震」「断熱」リノベーションから優先的に工事するのがおすすめです。
その② “段階的に”リノベーションする
リノベーションは「一度すればおしまい」という訳ではありません。
築年数に合わせて、次から次へリノベーションしなくてはいけない場所が出てきます。
ですから、一度に全てを直そうとはせずに、築年数に合わせて段階的に着手することも大切です。
下の築年数・工事内容を目安に、長期的なリノベーションの予算組みをしてみてください。
その③ 既存を再確認して“活かせるところは活かす”
リノベーションのいいところは、新築とは違って「既存のいいところは残せる」点です。
ですから、予算に限りがある場合は、全てを新築同然にやりかえるのではなく、まず“活かせるところ”はないか全体をチェックしてみましょう。
よく見てみると、それほど劣化していない場所や、デザイン的に残したい場所が見つかるはずです。
それらをうまく残しながらリノベーションすれば、大幅なコストダウンが叶う可能性は決して低くはありません。
その④ “ハイコスト=いいもの”という固定概念を捨てる
多くの人は、ハイコストなものほど品質が良くおしゃれと思いがちですが、最近の設備機器や内装材は、リーズナブルな価格帯でも機能性がありスタイリッシュなものは少なくありません。
ですから、価格だけでその商品の良し悪しを決めるのではなく、視野を広げてフラットな気持ちで選ぶことも重要です。
建材メーカーのショールームへ足を運んでみるのもおすすめです。
その⑤ 中古物件購入はリノベーションに詳しい会社に相談する
中古物件購入とリノベーションを同時に検討する場合、不動産知識だけではなく建築知識も兼ね備えた会社に相談することはとても重要です。
なぜなら、トータルの予算内で希望に合う物件を探せる可能性が高まりますし、リノベーションすることを前提に物件を選べば、一見古くて使いづらそうでも、工事で理想通りに蘇らせられる物件に出会えるかもしれないからです。
マンション・戸建住宅によって工事内容は異なりますが、500万円以内でも理想のデザインや間取りを実現することは決して無理ではありません。
ただし、工事範囲を決める際には、優先順位をつけて家を長持ちさせるために必要なものから順番に選択することが重要です。
また、中古物件購入と並行して検討する場合は、リノベーションに適した物件を選ぶこともポイント。
■ まとめ:「中古住宅購入 + リノベーション」なら“ワンストップリノベーション”がおすすめ
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