公開日:2022-12-11 更新日:2024-07-04
リノベーションで憧れのホームオフィスを手に入れよう!間取りレイアウトから事例まで
コロナ禍をきっかけに、今まで“通勤スタイル”でお仕事をしていた人の中には、“自宅でのリモートワークスタイル”に切り替わった人も多いでしょう。
しかし、急に自宅で仕事をするとなっても、そのためのスペースがなかったり、あっても集中できないというケースは少なくありません。
そのため、これを機にご自宅のリノベーションを検討する人が増えています!
そこで今回は、自宅勤務の効率を上げられる“ホームオフィス”のリノベーションについて詳しく解説します。
必要な設備から間取りやレイアウトのポイント、私たち“SHUKEN Re”が手がけた厳選事例まで紹介しますので、ご自宅で気持ちよく仕事をしたいという人は、ぜひ参考にしてください。
・自宅でリモートワークを始める際には、効率的に仕事ができるための設備・環境を整えなくてはいけません。
・快適なホームオフィスを作るには、ポイントを押さえてリノベーションすることが重要です。
・“SHUKEN Re”では、物件探しからローン相談、リノベーションの設計・施工、アフターメンテナンスまでをまとめてお任せいただける「ワンストップリノベーション」をご用意しています。
目次
■ リモートワークへの切り替えを機に“ホームオフィス”を作る人が急増中
日本は今まで、オフィスへ通勤するスタイルが一般的でした。
しかし、2020年に始まったコロナ禍をきっかけに、多くの企業がリモートワークを取り入れ、政府でもそれを推奨しました。(政府ではリモートワークではなくテレワークと表記)
実際に、総務省が行った調査によると、ここ数年で急激に自宅で勤務している人が増えていることが分かります。
(「総務省|令和3年|第1部 特集 デジタルで支える暮らしと経済」「総務省|令和元年|第1部 特集 進化するデジタル経済とその先にあるSociety 5.0」のデータを元に作成)
しかし、一方で人々の住まいがそれに対応しきれていないのも事実で、実際に自宅で仕事をするようになってから、以下のような問題点に直面する人も少なくありません。
- ・そもそも仕事をするスペースがない
- ・家族の動向が気になって、仕事に集中できない
- ・仕事のための資料を置くスペースがない
- ・仕事とプライベートのオンオフが付かず、気持ちの切り替えができない
そのため、残念ながらせっかくオフィスまでの通勤時間が削減できたのに、仕事の効率が下がり、むしろ勤務時間が長くなってしまったという人も多いのが現状です。
そんな昨今、これらの問題を解決するために、思い切って自宅をリノベーションする人が増えています。
実際に、定期的に募集されている「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の補助金対象には、自宅勤務に必要な環境を整えるリノベーションも含まれています。
【テレワーク環境整備・バリアフリー改修工事(高齢期に備えた住まい改修工事)】
バリアフリー改修工事は、「高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドライン」の策定を受け、これまで設定していたバリアフリー改修工事に補助対象にできるリフォーム工事を追加しました。これらの工事について発注者、住宅について、資格要件は特にありません。適切な工事を選択してください。
(例)
テレワーク:テレワークスペースの設置、照明、コンセント,遮音サッシ
バリアフリー:玄関スペースの拡大、浴室・便所の改良・間取り変更、車いす使用者が使用できる調理台等
このように、企業や国の方針、社会情勢に即して、人々の“働き方”への考え方は大きく変わってきており、それに合わせた住宅リノベーションの必要性を強く感じている人が増えているのです。
■ そもそも“ホームオフィス”とは?どんな設備が必要なの?
自宅で仕事をする空間として、今までは「書斎」などの言葉が使われてきましたが、最近は自営・勤務問わず、仕事スペースを「ホームオフィス」と呼ぶのが一般的です。
間取り・設えだけではなく、インターネットの整備などの環境にまで配慮した空間を指し、その形は職種や個人の好みによって大きく異なります。
では、ホームオフィスにはどのような設備が必要なのでしょうか?
職種を問わず必要となるのが、以下のような設備です。
- ・パソコンが操作しやすいデスク・チェア
- ・資料などを収納できる棚
- ・スマートフォンなどを充電できるコンセント
- ・手元を照らす照明
- ・資料整理などをするのに十分なスペース
- ・リモート会議にも対応できるインターネット環境
コロナ禍が始まった当初は、「一時的だから」と多少の不便さを我慢しながら仕事をしていた人も多くいましたが、企業もリモートワークのメリット(固定費削減など)を実感し、アフターコロナでも継続する会社は少なくありません。
そのため、自宅で長期的に仕事環境を整えなくてはいけない人もいます。
一見、これらの設備はどんな住宅でも簡単に揃えられるような気がしますが、ただでさえ手狭なお宅の場合には、そうもいきません。
だからこそ、限られたスペースを無駄なく活用するために、住まいをトータルリノベーションすることも視野に入れなくてはいけないのです。
〈関連コラム〉
SHUKEN Re|YOMIMONO|リノベーションで快適なワークスペースを作るポイント|東京・千葉のリノベ実例
■ “ホームオフィス”をリノベーションで作る時のポイント10個
では、既存住宅にリノベーションでホームオフィスを作る場合、どのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか?
ここでは、必要な設備・快適な仕事環境づくりについて重要なポイントを紹介します。
ポイント① 職種に合わせて必要な作業スペースを作る
まず、自宅で仕事を効率的にこなすために必要なスペースについて考えてみましょう。
パソコン一台で黙々と作業をする場合、文書ファイルを見ながらパソコン作業をする場合、パソコン作業と並行して手作業も必要となる場合…、仕事内容によって、使うスペースは異なります。
ただし、この面積は座って作業するためのスペースのみで、デスクまでアクセスするためのスペースは入ってはいません。
まずは、自宅でどのような作業をするのかをイメージして、それに必要な空間を明確にしましょう。
ポイント② 資料を見ながら作業ができる広いデスク
いくらペーパーレスが進んだと言っても、まだまだ日本は“紙文化”が強く根付いています。
そのため、多少なりとも資料を見ながらの作業があるでしょう。
その場合、できれば移動することなく仕事場で作業を完結させたいところです。
特に、小さいお子さんやペットがいるご家庭では、生活空間に仕事を持ち込まなくて済むように、広めのデスクを用意すると良いでしょう。
ポイント③ 集中できる環境づくり
リモートワーク最大の懸念点が、「集中できない」ということ。
気になるものが視界に入ればそちらに気が向いてしまいますし、家族が周りにいれば動作音や会話も気になるでしょう。
「自宅で仕事をすると効率が悪くてオーバーワークになりがち」という悩みを抱えている人も多いはずです。
これを解決するためには、集中できる環境を整えることが重要です。
テレビやソファなどが視界に入らないレイアウトにし、家族の動向が気にならないように狭くても個室を用意するのもおすすめ。
どうしてもスペースが確保できない場合は、パーテーションや間仕切りで空間を分ける半個室もいいですし、ご家族が日中いなければリビングの一角にワークカウンターを設けても良いでしょう。
ポイント④ 快適なインターネット環境
インターネットを通じてクラウド上で仕事をしたり、オンラインで会議をしたりする際に、十分なデータ速度が確保できなければ、スムーズに仕事を進められません。
光回線を使いパソコンのスペックを上げて見てもインターネット回線の速度が上がらなければ、LANケーブルの規格が古い可能性もあります。
光回線を引き込んでいないマンションの場合は、区分所有者の一存では引き込み工事ができないため、管理組合へ申し立てるなど時間がかかってしまうので注意しましょう。
光回線やケーブルテレビの導入には、管理組合員の同意が必要となり、区分所有者が簡単に工事を手配することはできません。
ポイント⑤ 急なリモート会議でも焦らない部屋のレイアウト
皆さんは、急なリモート会議で焦ったことはありませんか?
最近ではバーチャル背景を使う人も多いですが、どうしても違和感が拭いきれません。
また、仕事をしている場所の周りが片付いていなかったり、家族が行き来しているようでは会議相手も集中できないでしょう。
これらの問題を解決する方法が、仕事場の一角にシンプルな壁を設けること。
少しパソコンの向きを変えるだけで、会議画面の背景をすっきりさせられます。
もし、間取りの都合でまっさらな壁を設けるのが難しいようでしたら、簡単に下げられるロールスクリーンを天井に設置するのもおすすめです。
ポイント⑥ 手元が暗くならない照明計画
デスクで手作業をする場合、手元が暗くては思うように捗りませんし、いくら明るくてもご自身の頭でデスク上が影になっては目にストレスがかかります。
また、照明の位置によっては、光がデスクに反射して、眩しさを感じてしまうこともあるでしょう。
これらを解決するためには、手元が暗くならず目の負担にならない照明計画が必要です。
最も手軽なのが、デスクライトを設置することですが、その置き場も確保しておかなくては、作業スペースに影響してしまいます。
リノベーションの際には、仕事する環境に合わせて、適切な照明を設置しましょう。
〈参考ページ〉
ポイント⑦ 気持ちのオンオフができる間取り
あるアンケート調査では、在宅勤務で最も不満に感じている点に「仕事のオンオフが切り替えづらい」と上げた人が49.6%にものぼるという結果が出ています。(「ザイマック総研・在宅勤務のメリット・不満」より)
それほど、自宅で働く人にとって気持ちの切り替えができる工夫は必要であるということです。
集中できずだらだらと仕事をし続けてオーバーワークになる人も決して少なくありません。
これを解決するためには、個室・非個室問わず、生活するエリアとの距離を極力離してあげることです。
最も効果的なのが個室にする方法ですが、それが難しければ、ソファやダイニングエリアとの間の動線を敢えて長くする、リビングと物理的に距離を取った場所にホームオフィスを配置するのも良いでしょう。
リビングの一角にワークスペースを設ける場合は、壁に向かって集中して仕事と向き合えるレイアウトにすることをおすすめします。
そうすることで、余計な物が視界に入らず、自然と気持ちの切り替えができます。
ポイント⑧ 生活音が気にならない間取り・設え
音に敏感な人や、日中お子さんが家にいるご家庭では、防音についても考慮しなくてはいけません。
また、繁華街に近い立地のお住まいでは外部の騒音もシャットアウトする必要もあります。
リノベーションの際に、仕事部屋の間仕切り壁を防音使用にしたり、床に遮音フローリングを採用したりしてみましょう。
お手軽な方法では遮音カーテンや遮音パーテーションを取り入れるのもおすすめです。
マンションの多くは、管理規約によって床材の遮音等級が定められているため、リノベーションの際にはこちらについても詳細を事前に確認しましょう。
ポイント⑨ デスク周りのスムーズな動線
仕事中、デスクについてずっとパソコンを見ているという場合は、あまり動線を気にする必要はありませんが、資料をとってそれを見ながら作業をするような人は、デスク周りの動線についても考えましょう。
電気配線が混み合ってチェアの移動がしづらかったり、家具が邪魔で立ち座りが大変なようでは、仕事効率に影響が出てしまいます。
できるだけデスク周りをすっきりと整えるために、スペースに合わせた造作家具を取り入れるのもおすすめです。
造作家具なら、「既製家具ではうまく収まらない」「どうしてもデッドスペースができてしまう」というような悩みを一気に解決できます。
〈関連コラム〉
「造作家具」で自分らしいリノベを実現♪【千葉・東京のリノベーション実例付き】
ポイント⑩ 長時間いても不快にならない空気環境
「快適な仕事環境」と聞くと、間取りやレイアウトに意識が向きがちですが、実は効率を大きく左右するのが「空気環境」。
仕事場の空気が淀んでしまうと、生産性が低下したり頭痛などの体調不良を引き起こしたりしてしまいます。
また、二酸化炭素濃度が高まれば、眠気も誘い、自宅という安心感からつい仕事の手を休めてしまうことも考えられます。
一般のオフィスでは、「建築物衛生法」という法律の中で「建築物環境衛生管理基準」が定められているため安心ですが、ホームオフィスではつい空気環境を整えることを忘れてしまいがちです。
特に、狭い個室をホームオフィスにする場合は、十分注意しましょう。
リノベーション時に、新築で導入が義務化されている「24時間換気システム」を設置し、それが難しければ窓のある場所にホームオフィスを配置することをおすすめします。
〈関連コラム〉
“24時間換気システム”とは?リノベーションで後付けできる?メリットから気になる注意点まで解説
■ おしゃれな“ホームオフィス”の事例・厳選5つ〈図面付き〉
私たち“SHUKEN Re”では、今まで数々のホームオフィスを取り入れたリノベーションを手がけてきました。
その中でも、特におしゃれで特徴的な事例を5つ紹介します。
ぜひ、あなたの“ホームオフィス”リノベーションの参考にしてください。
事例① 造作家具を取り入れて限られた空間をフル活用
工期 | 75日 |
---|---|
家族構成 | ご夫婦+お子様1人 |
エリア | 東京都町田市 |
年代 | 30代 |
物件種別 | マンション |
築年数 | 約15年 |
広さ | 約76㎡ |
リフォーム費用 | 約1100万円 |
こちらは、お子さんのご誕生を機に、中古マンションを購入しフルリノベーションした事例です。
在宅勤務の増えたご主人のために、コンパクトながらも便利で快適なホームオフィスを設けました。
本棚やデスクは全てオーダーメイドの造作家具。
デッドスペースを極力作らず、限られたスペースでも効率的に仕事ができる環境に仕上がりました。
事例② ご家族がいない時にはリビングでゆったりお仕事を
工期 | 60日 |
---|---|
家族構成 | ご夫婦+お子様1人 |
エリア | 千葉県千葉市 |
年代 | 30代 |
物件種別 | マンション |
築年数 | 40年 |
広さ | 80㎡ |
こちらは、リノベーションを前提に、中古物件探しからお手伝いさせていただいた事例です。
構造壁があり間取りに制約がある中で、必要な部屋数を確保しながらも、広めにしたリビングの一角にホームオフィスを設置。
ご夫婦がお二人同時にお仕事もできる広々としたカウンターは、ライフスタイルの変化に応じてお子さんの勉強スペースとしても活用できます。
事例③ 一人暮らし用物件でも作れるホームオフィス
工期 | 70日 |
---|---|
家族構成 | ご本人 |
エリア | 東京都品川区 |
年代 | 30代 |
物件種別 | マンション |
築年数 | 47年 |
広さ | 40㎡ |
リフォーム費用 | 約850万円 |
こちらは、在宅勤務に切り替わったことをきっかけに、中古マンションを購入しリノベーションした事例です。
「寝室は最小限」「収納スペースはたっぷり」「仕事に集中できるホームオフィス」など、お客様のご要望を全て叶えたリノベーションになりました。
このように、比較的コンパクトな物件であっても、ホームオフィスは作れます!
ポイントは、空間ごとのボリュームバランスを考えること。
“SHUKEN Re”では、どんな物件でも皆さんの理想に合うリノベーションをご提案しております。
事例④ 半個室+室内窓で快適なホームオフィスに
工期 | 60日 |
---|---|
家族構成 | ご夫婦+お子様1人 |
エリア | 千葉県浦安市 |
年代 | 40代 |
物件種別 | マンション |
築年数 | 22年 |
広さ | 84.63㎡ |
今までの生活環境を変えずに新しい暮らしがしたいと、中古マンション探しからリノベーションまで丸ごとご相談いただいた事例です。
こだわる部分にはとことんこだわりたいというご意向から、寝室などのリノベーション工事は最小限に抑え、その代わりにLDKをスタイリッシュな空間に仕上げました。
LDKの一角に設けられたホームオフィスは、ドアをつけない“半個室”をチョイス。
暗くなりがちな狭い空間に室内窓を設けることで、日中は陽の光も差し込みます。
また、空間にジャストフィットのカウンターデスクも造作し、すっきり広々な作業スペースを実現させました。
事例⑤ 打ち合わせ時もアクセス楽な“土間”ホームオフィス
工期 | 35日 |
---|---|
家族構成 | ご夫婦+お子様+ワンちゃん |
エリア | 千葉県八千代市 |
年代 | 30代 |
物件種別 | マンション |
築年数 | 12年 |
広さ | 約80㎡ |
こちらは、玄関を入るとそのまま土間が続き、そこがホームオフィスになっている事例です。
設計のプロであるご主人のご提案で、「屋内と屋外の境界があいまい」「部屋の中に“箱”がある」がメインコンセプト。
来客時にも靴を脱がずにホームオフィスにアクセスでき、トイレも隣接しているため、生活空間とのメリハリがはっきりしています。
また、造作家具をふんだんに取り入れ、空間を無駄なく活用している点もポイントです。
このように、来客のある場合は、プライベート空間と仕事空間を明確に分けることも重要になります。
■まとめ:快適&おしゃれなホームオフィスはリノベーションで実現できます
ライフスタイルや社会の移り変わりにより、自宅で仕事をすることを選択する人も多いでしょう。
しかし、いざリモートワークを始めてみると、今までの住まいでは“不便”と感じてしまうことも。
効率的に仕事をし、なおかつおしゃれな住まいにするためには、ポイントを押さえたリノベーションが最善の方法です。
私たちSHUKEN Reは、常に最新の情報に耳を傾け、お客様にとって最善のリノベーションを実現すべく努めています。
施工事例では、築年数の古い物件でもきれいに蘇った事例を多数ご覧いただけますので、ホームオフィスとスタイリッシュな住まいを両立させたい方は、ぜひ参考にしてください。
自宅で集中して仕事をしたい人はリノベーションで“ホームオフィス”を作ってみませんか?
東京・神奈川・千葉エリアで素敵な家づくりを目指すなら、リノベーション専門店のSHUKEN Reにご相談ください。
お客様一人ひとりに合わせたオーダーメイドプランで、もっと素敵に暮らしやすいマイホームづくりをお手伝いします。
たくさんのリノベをお手伝いしてきたスタッフがサポートしますので、家づくりのどんなご相談もお気軽にどうぞ。
恵比寿・世田谷・浦安の店舗での来店相談のほか、オンライン相談もご用意しています。
「ご自宅で快適にお仕事がしたい」「家族の空間と仕事の空間をうまく両立させたい」そんなリノベーションをしたいという方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
スタッフ一同お待ちしております。