公開日:2022-09-11 更新日:2024-07-04
中古住宅リノベーションの費用事例|後悔・失敗を防ぐポイント
最近はリーズナブルにおしゃれな家が手に入る中古住宅+リノベーションが人気ですが、実際費用がいくらかかるのか気になる方は多いようです。
今回は実際に中古住宅リノベーションの費用事例を見ながら、失敗しやすいポイントと対策をセットで覚えていきましょう。
・リノベーションで失敗しやすいポイントを知り、対策とセットで覚えましょう。
■中古住宅リノベーションいくらかかる?
最初に結論からお伝えすると、中古住宅のリノベーション費用を相場で考えるのは難しいです。
- 建物の状態(雨漏れ有無・設備の劣化・耐震性など)
- リノベーションの範囲
- 建材・設備のグレード
上記のようにリノベーション費用が変動する要素はたくさんあり、同じ物件でも1,000万円以下に収まることもあれば、2,000万円かかる可能性もあります。
同じ内装仕上げでも、壁紙を張り替えるだけの場合と下地の石膏ボード・ベニヤ張り替えが必要な場合など、工法でも費用は変わります。
とはいえ費用の目安が分からないと困りますから、相場観はなるべく事例でつかむようにしてください。
実際のリノベーションにかかった費用事例を見ることで、理想の住まいづくりにどれくらいお金がかかるのか見えてくるはずです。
■中古住宅リノベーションの費用事例
さっそく実際の中古住宅リノベーション費用事例を、一戸建て・マンションともに見てみましょう。
※施工当時のデータですので、詳細についてはお気軽にお問い合わせください。
一戸建て 約1500万円
二世帯住宅の二階部分をフルリノベーションし、現代的でおしゃれな間取りにバージョンアップ♪
LDKは柱と梁を露出した吹抜け空間で、明るく開放的な空間になりました。
パントリーを備えた大きな対面キッチンも、リノベーションならではの使いやすいカスタマイズ仕様。
寝室⇒洗面に移動しながら身支度もできるウォークスルークローゼットなど、動線もバッチリ考えられています。
マンション 1500万円
各部屋が区切られていた昔ながらの間取りを、自由な造作リノベーションでデザイナーズマンションのように作り替えました。
おしゃれな造作キッチン中心のLDKは、新築マンションでは見かけない大空間になりました。
キッチンからも目が届きやすいコンパクトなキッズスペースも、オリジナリティあふれる間取りアイデア♪
■中古住宅リノベーションのメリット
・新築よりリーズナブルな価格
中古住宅の価格とリノベーション費用の総額が、新築よりリーズナブルに抑えられるのはかなり大きなメリットです。
日本の戸建て住宅は築20年前後で建物の価値がゼロに近くなるため、ほぼ土地の価格だけで購入できることが多いです。
マンションもエリアや物件によって差はありますが、築年数が経つとかなりリーズナブルな価格になります。
新築時は数千万円した立派な建物が安く手に入るので、リノベーション費用を掛けても十分安く収まるというワケです。
価格が安くても、内装・外観両方しっかりリノベーションすれば、デザインも住み心地も新築同様になりますよ♪
・デザインと間取りにこだわれる
新築住宅より自由度が高いリノベーションは、とことんデザインや間取りにこだわって理想の住まいをつくれるのも魅力ポイント♪
分譲マンションや新築戸建ては、ある程度決められたデザイン・間取りから選ぶ事がほとんど。
注文住宅ならある程度自由度がありますが、使える素材や建材は限られます。
その点リノベーションは一軒ごとのオーダーメイドなので、建材一つひとつやドアのサイズなど、きめ細かな調整が可能。
建築家に依頼しないと作れないようなデザイナーズハウスも、リノベーションなら自由に作り上げることができます。
・固定資産税が安い
毎年支払うランニングコストである固定資産税が新築より安いのも、中古住宅リノベーションの意外なメリット。
固定資産税は土地と建物の評価額を基に算出しますが、「築年数に応じた減価率」が考慮されるので中古住宅は税額が安くなるんです♪
例えば東京エリアにおける、固定資産税評価額3,000万円の中古住宅の税額を計算してみましょう。
- 築10年:3,000×0.5(減価補正率)1.4%(税率)=21万円
- 築20年:3,000×0.26(減価補正率)1.4%(税率)=10.92万円
参照元:「東京法務局新築建物課税標準価格認定基準表」
築年数で結構違いがありますよね。長く暮らすほど節約効果もさらに大きくなります。
毎年の節約効果もうれしいですが、長く暮らすほどさらに差額も大きくなりますよ♪
■中古住宅リノベーションで失敗しやすいポイントと対策
・高い中古住宅でリノベーション費用が不足
価格が高すぎる中古住宅を選んでしまい、いざ見積もりしてみたらリノベーション費用が足りなくなるのもよくある失敗例です。
前述したようにリノベーション費用は幅が広いため、概算で物件を決めると思ったより費用が掛かるケースもあります。
これから中古住宅を選ぶ方は、できるだけ物件探しとプランづくりを一緒に頼めるワンストップリノベーションの会社を選びましょう。
トータル予算の中から物件・リノベーションに費用を振り分けることで、予算オーバーによる失敗を防ぐことができます。
・思った間取りにならなかった
間取り変更はリノベーションの醍醐味ですが、物件の構造や状態によっては思い通りにならないケースも。
木造戸建て住宅は比較的自由度が高いですが、筋交い壁・通し柱など耐震性に関わる構造は移動できないことが多いです。
鉄筋コンクリート造のマンションも、壁式工法で作られた建物は間取り変更ができないケースがあります。
一般の方が見極めるのは難しいポイントなので、やはりワンストップリノベーションで施工店にチェックしてもらうのが良いでしょう。
・断熱性が低くて寒い!
キレイにリノベーションしたものの、実際に暮らしてみたら断熱性能が低くて冬場寒いのも良く聞く失敗パターンです。
特に築年数の古い戸建て住宅は断熱性能が低いことが多く、見た目だけきれいにすると寒くて大失敗するケースが多いです。
断熱性能は目に見えないので、ベースとなる中古住宅の状態と見積もりをしっかり確認しましょう。
見積もりに断熱材や作業費が入っていない場合は、そのままで問題ないか必ず質問してみて下さい。
窓のペアガラス・二重窓化、壁・床下・天井の断熱材施工など、快適に過ごせる環境もしっかりつくりましょう。
・すぐにカビが生えてしまった
戸建て・マンションともに多い失敗パターンとして、完成後ワンシーズンでカビが生えてしまうケースも考えられます。
カビは一度生えるとどんどん増える特性があり、壁紙をキレイに貼り替えても下地から復活してしまうことがあるのです。
湿気が溜まりやすい水回りの近く、日当たりや風通しが悪い北側の部屋は、カビの痕跡が無いかしっかりチェックしましょう。
少しでもカビが生えている場合は下地の石膏ボードもチェックし、場合によっては下地ごと張り替える必要もあります。
見た目だけきれいにするのではなく、後のトラブルが無いようにしっかりリノベーション範囲を検討しましょう。
・プランが決まらずなかなか引っ越せない
リノベーションは自由度が高い分プラン決めに時間がかかるため、引っ越しが遅れて困るケースも多いようです。
間取りやデザインが決まらず数か月かかることもありますが、完成が遅れるとその分今の家賃なども多くかかってしまいます。
引っ越したい時期が決まっている方は、リノベーション計画最初の段階で全体のスケジュールを決めましょう。
引っ越し日が決まれば工事・準備期間を逆算して、プラン決めの期日を決めることができます。
一つひとつの期日が決まっていれば伸び伸びになることがないので、予定通りリノベーションを進めやすくなりますよ。
・住宅ローンが組めなかった
中古住宅は建物の価格が安い分、担保価値も低くなるため住宅ローンが組みにくいことも要注意ポイントです。
物件を決めて話を進めていったら、思ったより借りられる額が少なくて計画練り直し・・・というパターンも考えられます。
お金の話はとても大切なことですから、最初に予算や資金計画について相談するのがおすすめです。
早めにいくら借りられるのか、自己資金はいくらまでなのかはっきりしていれば、物件選びもプラン決めもスムーズに進行します。
■まとめ
新築よりリーズナブル&おしゃれなマイホームをつくれる中古住宅リノベーションは、ぜひ検討したい選択肢の一つです。
注文住宅や分譲マンションだと予算的に厳しい希望も、リノベーションなら叶えられるかもしれません♪
リノベーション専門店SHUKEN Reでは、お客様のご予算やご要望を伺い、理想の住まいづくりをお手伝いしています。
間取りやデザインのことはもちろん、物件探しのこと、資金計画のこと、なんでもお気軽にご相談ください。
浦安・世田谷・恵比寿の店舗のほか、オンライン相談や完成見学会などでもご相談いただけます。