公開日:2022-05-14 更新日:2024-07-04
【施工事例紹介】インテリアでもグレージュ・グレイッシュカラーがトレンド|人気の色や取り入れ方を徹底解説
皆さんはご自宅のインテリアデザインを考える時に、どのように色を決めていますか?
「好きな色を使う」「無難な色にしておけば後悔しないだろう」こういった考えも決して間違いではありません。
しかし、スタイリッシュな部屋を目指すなら、やっぱりトレンドは抑えておきたいところですよね。
そこでおすすめなのが、グレージュやグレイッシュカラー。
そこで今回は、グレージュやグレイッシュカラーについて、色の特徴やメリット・デメリット、おすすめの内装材まで詳しく解説します。
トレンドカラーを用いた事例も紹介しますので、ぜひご自宅のインテリアデザインを考える際の参考にしてください。
目次
■ グレージュやグレイッシュカラーとはどんな色?
まず、グレイッシュ(英:grayish)とは、直訳すると「灰色がかった」という意味です。
デザイン分野では、有彩色にグレーをプラスした色の総称として使われ、ブルーグレイやピンクグレイなどもその一種です。
グレイッシュカラーはパステルカラーやビビットカラーと比べても、目が疲れにくく落ち着いた印象になるため、インテリアだけではなくファッション分野においても、トレンドカラーとなっています。
このグレイッシュカラーから派生してできた色が、グレージュ(grayge)です。
ベージュとグレーを混ぜ合わせた色で、クールな印象と温かみのある印象の両方を兼ね備えるため、“大人おしゃれ”なデザインを好む人から、人気が高まっています。
ベージュとグレーの比率によって、クールグレージュとウォームグレージュに分かれるため、お好みに合わせてカラーを選べる点も特徴です。
これらグレーから派生した色は、日本だけではなく海外のインテリアシーンでもポピュラーで、内装材や家具などに多く取り入れられています。
■ どうして人気なの?メリット・デメリットは?
では、グレージュやグレイッシュカラーをインテリアに取り入れることで、どのようなメリットが得られるのでしょうか?
ここでは、メリットだけではなくデメリットや注意点についてもお話します。
【メリット】
メリットは主に5つです。
- ●どの色や素材とも合わせやすい。
- ●おしゃれで上品な印象になる。
- ●汚れやホコリが目立ちにくい。
- ●濃度や色調を少し変えるだけで印象が変わるため、バリエーションが豊富。
- ●空間に視覚的な奥行き感を与えられる。
まず、最も大きなメリットが「他の色と合わせやすい」という点でしょう。
グレーは良くも悪くも主張が少ないため、暖色でも寒色でも合わせやすく、どの素材とも相性がいいため、どのようなインテリアデザインでもコーディネートしやすいです。
また、原色と比べても落ち着きがあるため、おしゃれで上品な印象に仕上がります。
一般的に、濃い色はホコリが目立ちやすく、薄い色は汚れが目立ちやすいとされていますが、その中間色に当たるグレイッシュカラーやグレージュは、そのどちらも兼ね備えているため、掃除が苦手な方にもおすすめです。
そして、明度や色調に変化をつけることで、多種多様なグラデーションが表現でき、狭い部屋でも遠近感を強調でき、奥行き感が生まれます。
それによって、部屋が広く感じたり、圧迫感を軽減する効果が期待できます。
【デメリット】
グレーベースの色を使う場合に気をつけなくてはいけないのが、「明度」と「色面積」です。
明度とは色の明るさを表す指標で、明度が高い色ほどホワイトに近く、低いほどブラックに近くなります。
色面積とは、面積によって同じ色でも印象が変わる効果を指し、明るい色は面積が広くなるほどより明るく見え、暗い色はより暗く見えます。
つまり、ダークなグレー系カラーを多用すると、圧迫感が強調されてしまうため、色の明度によって、取り入れる面積に注意しなくてはいけません。
また、採光が十分に取れない部屋の場合は、できるだけ光の反射率が高いライトカラーを選びましょう。
■ グレージュ&グレイッシュインテリアにおすすめの内装材
グレージュやグレイッシュカラーはトレンドということもあり、様々な内装材のラインナップに採用されています。
そこで、ここではその一部を紹介します。
・壁紙(クロス)
引用元:サンゲツ
壁紙(クロス)は最も手軽にグレー系カラーを取り入れられる内装材です。
カラーのレパートリーが豊富なだけではなく、石目調や布目調などテクスチャーも豊富で、インテリアデザインのテイストによって多種多様な中からお気に入りのものを選べます。
また、飽きたり汚れたりした場合も張り替えが容易であるため、お子さんのいるご家庭にもおすすめです。
・左官材
漆喰や珪藻土、シラス壁などの自然由来の左官材は、調湿・脱臭性能を持つため、積極的に取り入れられるケースが増えています。
これらの材料にもグレー系カラーは標準色として用意されていることが多く、商品によってはブルーグレーなど華やかなカラーもあります。
機能性と意匠性の両方を取り入れたい方は、ぜひお好みの色を見つけてみてください。
・タイル材
アクセントウォールにタイルを張る手法は、特に高級志向の人からの人気が高く、当社でも数多く施工してきました。
クロスや塗装と比べても重厚感があり、素材で変化がつけやすいため、視線を集めやすく、インテリアを引き締める効果があります。
また、LIXIL・エコカラットを始めとした内装に特化した機能性タイルも増えており、デザインの選択肢は決して少なくありません。
・床材
無垢フローリングや塩ビ系フロアタイルにも、多くのグレイッシュカラーがあります。
木目調や石目調、コンクリート調など、柄やテクスチャーも多種多様でなので、リビングだけではなく汚れが気になるキッチンやトイレなどにもおすすめです。
・パネル材
引用元:DAIKEN
キッチンなどの設備機器や内装ドア、造作家具の面材にもグレイッシュカラーやグレージュは取り入れられます。
スタイリッシュでクールなグレーから、木目をベースとしたウォームグレーまで、メーカーによって色々な商品を揃えています。
・コンクリート打放し
コンクリートは、まさにグレイッシュカラーそのものです。
ランダムな色合いとインダストリアルな印象で、特に若い世代の人から人気が高く、リノベーション現場では敢えて躯体を見せるインテリアにするなど、多くのケースで採用されています。
■ 施工事例|グレージュ&グレイッシュカラーを取り入れたスタイリッシュな部屋
私たちSHUKEN Reでは、グレー系カラーを効果的に取り入れた事例を数多く手がけてきました。
そこで、ここでは特に特徴的な事例を3つ紹介します。
CASE① 異なるグレーをバランスよく配置
こちらは、濃淡や色調、素材の異なるグレイッシュカラーをバランスよく配置した事例です。
キッチンや造作家具、床材、照明器具など、異なる素材感のグレーを取り入れることにより、殺風景にならず明るさすら感じられます。
クールなグレーを基調としたキッチンダイニングエリアとは打って変わって、リビングスペースにはウォームグレージュを採用。
温かみがあり優しい印象に仕上がりました。
事例を見る:Case131「Living with Cats」
CASE② グレーで効果的に空間を引き締める
こちらの事例は、グレージュのアクセントクロスと、ダークグレーのキッチンカウンターで空間を引き締めています。
さらに、ダイニングテーブルやカウンターチェア、ソファーなどの置き家具もグレーで統一し、“大人おしゃれ”な雰囲気が感じられます。
パントリー収納には、すりガラス調のパネルが入った引き戸を採用。
重くなりがちなグレーインテリアに軽やかな印象をプラスしました。
CASE③ 流行りの“塩系”インテリア
すっきりとした“塩系”インテリアや、無骨な印象漂う“男前”インテリアにも、グレイッシュカラーやグレージュは相性抜群です。
こちらもは、キッチンカウンター、アイアン調フレーム、家具、カーテンなど、要所要所にグレー系カラーを配置し、視点を散らして重くなりすぎないデザインにまとまっています。
玄関土間にはヘキサゴンのグレージュタイルや、ブラックアイアン調のサッシフレームを取り入れ、全体的にクールな印象に。
空間によって、グレーの色調を変えることで、デザインにメリハリが生まれます。
事例を見る:Case044「スッキリ暮らす 塩系インテリア」
■ まとめ:大人おしゃれな部屋を目指すならグレー系カラーがおすすめ
グレージュやグレイッシュカラーは、トレンドを押さえつつも、コーディネートしやすく汚れなどが目立ちにくい“万能色”です。
ただし、使う色や量によっては暗く重たい印象になってしまうことも…。
インテリアに使う際には、明度や色調、面積に気をつけながら取り入れてみましょう。
また、素材や質感を変えてみるのもおすすめです。
「すっきりとした部屋にしたい」「おしゃれでスタイリッシュなインテリアが好き」という方は、ぜひグレー系カラーを検討してみてください。
千葉県浦安の本店と東京世田谷のリノベショップのほか、オンラインでも相談を受け付けています。
お家づくりが大好きなスタッフがお話を伺いますので、どんな疑問やご要望もお気軽にご相談ください。お待ちしております♪