公開日:2022-03-12 更新日:2024-07-04
【戸建て】フルリノベーションのメリッ ト・デメリットと物件選びのポイントとは
『新しい暮らしを始めるなら、あの街にあるあの戸建て物件がいいなあ…』と住みたい物件が決まっている場合、そのまま購入してすぐにリノベーション計画を立てていきたいですよね。
しかし物件によっては、フルリノベーションに向かない、希望の間取りにできない、といった構造の戸建ても少なくありません。
せっかくフルリノベーション計画を進めていくなら、理想を叶えられる物件を選びたいですよね。
そこで今回は、戸建て住宅をフルリノベーションする前に知っておきたい、メリットデメリットと合わせて物件選びのポイントをまとめてご紹介します。
これからの家づくりに、ぜひお役立てください。
目次
■フルリノベーションとは
家に大幅に手を加え、機能性やデザイン性を改良するリノベーション。
好きな街に住むことができる、新築よりも費用をおさえることができる、といった理由で近年人気が高まっています。
リノベーションにも様々な種類がありますが、特にフルリノベーションは、家を構造だけの状態に戻して間取りを変更するためリノベーションよりも大掛かりな工事になります。
しかし、自分たちの希望を叶えやすいということもあり、住まいに対するこだわりや実現したい間取りがある方の多くに選ばれています。
■戸建てをフルリノベーションするメリット・デメリット
戸建て住宅のフルリノベーションには、次のようなメリット・デメリットがあります。
・メリット
マンションのように間取りの変更や使用する建材の制限がほとんどないため、自由度が高いというのが何よりも魅力でしょう。
自宅はもちろん、希望している物件も自分たちのライフスタイルに合わせてリノベーションすることができます。
また、キッチンやお風呂場など設備を一新するだけでなく、断熱性や耐震性も高めることができるので、より快適で価値のある住まいにすることができます。
・デメリット
間取りの自由度が高い分、やはり費用がかかるというのが一番のデメリットでしょう。
築年数が経っている場合、床や壁を撤去してみないとわからないような劣化が見つかり、補修に費用がかかることもあります。
さらに、次項で詳しくご紹介しますが、建築制限によって希望するフルリノベーションができない可能性もあります。
いずれにしろ、メリットデメリットをしっかり把握した上で、納得のいくフルリノベーション計画を立てていきましょう。
■【戸建て】フルリノベーション用物件選び方とポイント
それでは、フルリノベーションをする物件を選ぶ時におさえておきたいポイントを順番にみてみましょう。
ポイント① 構造の確認をしておく
戸建て住宅の構造によっては、壁を撤去することができなかったり、水回りの場所変更が難しかったりすることがあります。
例えば、耐力壁と呼ばれる家を支える壁の場合、撤去してリビングを広げたり間取りを変更したりすることができないことがあります。
設計図を確認しなければどこが耐力壁かはわからないため、事前に確認しておきましょう。
ポイント② 建ぺい率と容積率を確認しておく
敷地面積に対する建築面積の割合を『建ぺい率』、敷地面積に対する延べ床面積の割合を『容積率』といいます。
これがなぜ必要になるかというと、建ぺい率と容積率によってはフルリノベーションのタイミングで床面積を増やしたり、ロフトやバルコニーを新しくつくったりすることができないためです。
間取りを決めていく上で大きな制限になるため、フルリノベーション前に確認しておきましょう。
ポイント③ 斜線制限も合わせてチェック!
道路の境界線からの距離に応じて、建物の高さ制限を設けることを『斜線制限』といいます。
隣家の採光や道路の通風を確保するために決められています。
この制限によっては、フルリノベーションを機に屋根のデザインを変えたい、ベランダに柵を設置したい、といった希望が叶わないことも。
専門的な内容になるため難しいですが、理想の住まいを実現するためにも事前にチェックしておきましょう。
これらのポイントは、自宅のフルリノベーションを検討中であれば設計図を元にリノベーション会社に相談することができます。
購入前の物件なら、仲介業者への確認なども必要になってくるためその旨も合わせて一度相談してみましょう。
■【戸建て】フルリノベーションの実例
それではshuken Reが手がけた戸建てのリノベーション実例をご紹介します。
【やさしい色と光につつまれて】
家族構成 | ご夫婦+お子様1人 |
年代 | 30代 |
築年数 | 35年 |
ミントグリーンのアクセントクロスが優しい雰囲気を醸し出す、こちらのお家。
水回りの間取りを大きく変更したことで、家事動線が改善されぐっと使いやすくなりました。
木材やアーチ状になった開口部分など、いたるところに散りばめられた柔らかさがさらにやさしさを際立たせています。
【COLORFUL×STYLISH】
家族構成 | ご夫婦+お子様2人 |
年代 | 30代 |
築年数 | 23年 |
リフォーム費用 | 約2,000万円 |
地上3階+地下室がある戸建てを、4人家族がのびのびと暮らせる住まいにリノベーションしたこちらのお家。
キッチンは、全方向から使えるステンレスのアイランドキッチンに。
キッチン収納の扉が鏡になっているため、室内がより広く感じられます。
ダイニングキッチンから続くアーチを抜けると、映画や音楽が楽しめるホームシアタールームへ。
壁一面を使った迫力ある映像を満喫できるようになっています。
3階は、子どもたちが思い切り遊べる空間になっており、おしゃれな床材が目を引きますね。
戸建てだからこそ実現できた、広々と開放感のある間取りに仕上がりました。
事例を見る:Case78「COLORFUL×STYLISH」
【海外のようなアンティーク感をまとう】
家族構成 | ご夫婦+ワンちゃん・ネコちゃん |
年代 | 30代 |
築年数 | 32年 |
リフォーム費用 | 約800万円 |
東京都にあるご自宅を、お風呂やトイレなどの水回りの場所を変更し、開放感のあるリビングにリノベーション。
床材や壁紙など新しく生まれ変わりましたが、あえてアンティークに見えるように加工をしてあるため新しいのに歴史を感じる、そんな住まいに仕上がりました。
各部屋に使用されているアクセントカラーで、まるで絵本に出てくるような印象に。
ウキウキした気持ちで過ごせるような、カラフルさが魅力的ですね。
事例を見る:Case2「海外のようなアンティーク感をまとう」
■戸建てのフルリノベーションで憧れの暮らしを手 に入れよう!
戸建て住宅のフルリノベーションを検討されている方は、希望している間取り変更ができるのかなど事前に確認しておきましょう。
shuken Reでは、図面を元にしたご相談は随時承っています。
一緒にフルリノベーションを進めていくことを想定した上で専門的なアドバイスもできますので、まずはお気軽にご相談ください。
直接相談をご希望の場合は浦安本店、世田谷のリノベショップで、家づくりが大好きなスタッフがご来店をお待ちしております。
オンライン相談も可能なので、ぜひご活用ください。
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