公開日:2020-05-23 更新日:2024-07-04
マンションガーデニングで緑のある暮らし|ベランダで楽しいおうち時間
コロナウイルスによる外出自粛の影響を受け、自宅での過ごし方にストレスを感じている方は少なくありません。
そこで今回は、おうち時間の楽しい過ごし方として、マンションでも手軽に始められるベランダガーデニングをご紹介していきます。
必要な物やおすすめのお花・野菜もまとめましたので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
目次
■ ベランダガーデニングの楽しみかた♪
毎日成長する草花を眺めるのはそれだけでも楽しみになりますが、ベランダガーデニングの楽しみ方はそれだけではありません。
緑を眺めてリラックスしながら、いろいろな楽しみ方でおうち時間を彩りましょう。
・ハーブや野菜を育てて料理に
毎日の料理に使えるハーブや野菜も、鉢植えやプランターで育てられるものがあります。
自分たちで丹精込めて育てたものを味わえるのは、ベランダガーデニングの醍醐味の一つ。
苗や種から自分で育てれば、農薬や添加物の心配もないため健康志向の方にもおすすめです。
・お花を観察してお子さんの自由研究
夏休みの自由研究で朝顔の観察をしたお父さんやお母さんも多いのではないでしょうか?
お子さんが自分で選んだお花や木を世話して育てるのは、生き物についての良い勉強になります。毎朝起きて成長を実感したり、水や栄養をあげたりすることは自立心の成長にもつながるでしょう。
・育てたお花をプレゼント
きれいなお花がたくさん育ったら、親戚や友人など大切な人にプレゼントできるのもベランダガーデニングの良いところ。
お花屋さんで用意して贈るのももちろん素敵ですが、手塩にかけて育てたお花はさらに想いが伝わりますよ。
種ができるお花なら種をプレゼントして、次のシーズンに育った写真を送りあうのもいいですね。
■ ベランダガーデニングのはじめ方
ベランダガーデニングにはそれほど多くの用意は必要ありません。道具や種・苗なども近くの園芸店やホームセンターなどでそろえられますので、気軽に始めてみましょう。
・用意するもの
まずは最低限用意すべきものをチェックしましょう。他にもいろいろな道具や機材がありますが、必要になったらそろえればOK。
スコップ | 植え替えや株分けなどさまざまなシーンで使います。金属製の頑丈なものがおすすめ。 |
手袋 | 肌が弱い方は水を通さないものなどを選びましょう。 |
ジョウロ・霧吹き | 育てる植物によって使い分けますが、100円均一などでも手に入るので両方用意しておきましょう。 |
虫よけ | アブラムシなどが付きやすい植物には、虫よけスプレーを用意しておくと良いでしょう。お酢など自然由来の物が安心です。 |
鉢・プランター・受け皿 | 育てる植物によってサイズを選びます。なるべく同じデザインで揃えるのがおすすめです。棚置きなら樹脂製の方が割れなくて安心。 |
土 | 多くの自治体では普通の土はごみとして出せないため、入れ替え時の処分に困ります。ホームセンターなどで手に入る「捨てられる軽い土」を使うのがおすすめです。 |
・育てる物を決める
基本的に鉢とプランターで育てられるならベランダガーデニングは可能ですが、植物それぞれに特徴があり、お世話の仕方も異なります。
見た目の好みも大切ですが、水やりの頻度や暑さ寒さの強さなども調べてから育てる物を決めましょう。
旅行などで家を空けることが多い方は水やりが少ない木を選ぶなど、ライフスタイルに合わせて考えてみてください。
■ ベランダガーデニングおすすめの植物
ポットや鉢植えで育てやすく、ベランダガーデニングにおすすめな植物をピックアップします。目的に合わせて選んでみてください。
・育てて食べる野菜/果物
美味しく食べられる野菜や果物の中でも、比較的省スペースで育てやすいものをピックアップしました。
実がなる物は鳥や虫に狙われやすいので、ネットなどで保護してあげましょう。
- ミニトマト
- ラディッシュ
- ミニニンジン
- シソ/大葉
- 姫いちご
・お料理に加えるハーブ
パスタなどのお料理に欠かせないハーブ類は使う分だけ用意するのが難しく、使い切れず無駄になることも多いです。
ベランダで育てれば使う分だけ採取できて、節約にもなります。虫よけになる品種もあるので、積極的に育てたいですね。
- ルッコラ
- パセリ
- バジル
- ローズマリー
- ミント
・日陰でも育つ観葉植物
立ち上がりのあるベランダは日中も意外と日が当たらない場所が多いです。
日の位置が低い冬場などは特に日当たりが少ないケースもありますので、そのようなお住まいでは日陰に強い観葉植物を選びましょう。
- ワイヤープランツ
- シュロチク
- ガジュマル
- オリヅルラン
- アロエ
・季節の変化を楽しむお花
春から秋にかけて色とりどりのお花を咲かせる植物は、ベランダガーデニングに彩りを与えてくれます。
複数の品種を育てるなら、咲く時期をずらして植えると長い間お花を楽しめますよ。色や大きさなどバランスを考えるなど、いろいろな楽しみ方ができます。
- キンギョソウ
- マリーゴールド
- アリッサム
- アスチルベ
- ラベンダー
- チューリップ
■ ベランダガーデニングの注意点
手軽に取り組みやすいベランダガーデニングですが、始める前に注意していただきたいポイントがいくつかあります。
事故やトラブルを防ぎ、楽しくガーデニングを続けるために最初にチェックしておきましょう。
・マンションは管理規約をチェックしてから
実はほとんどのマンションでは、ベランダは個人の所有物ではなく廊下やエレベーターと同じ共用部分になっていることが多いです。
共用部分ではあるものの個人管理となっているため、管理規約によっては植物がNGの場合も。物を置くこと自体が禁止のマンションもありますので、必ず管理規約をチェックしましょう。
・エアコンとの位置関係に注意
ほとんどのベランダにはエアコンの室外機がありますので、植物との位置関係に気を付けましょう。
温風や冷風が直接植物にあたると枯れることもありますし、跳ね返った風を吸い込むと冷暖房効率が悪くなる「ショートサーキット」の原因となります。
どうしても風が避けられない場合は、風向きを変えるエアコンルーバーなどをうまく使いましょう。
・洗濯物を干すなら虫が付きにくい植物を
マンションでは晴れた日に洗濯物を干すのはベランダになりますから、なるべく虫が付くのは避けたいもの。白いシャツなどは、虫が止まると色がついてしまう事もあります。
特に虫が苦手な方は、蜜に虫が集まる花などを避け、ハーブなど虫が付きにくい植物を選ぶのがおすすめです。
・棚とベランダの耐荷重をチェック
マンションのベランダは1㎡あたり180キロの耐荷重で設計するよう、建築基準法で定められています。
たくさんの鉢やプランターの土、人間の重さが加わると重量オーバーすることもありますので注意しましょう。また、棚を作って鉢を並べる場合も、重さで棚が壊れることが多いので耐荷重を確認してくださいね。
・落下しないようなレイアウト
2階以上のマンションでベランダガーデニングをするときは、物・水・土などが落下しないように細心の注意を払いましょう。
小さな鉢植えや小物などが手すりのすき間から落ちて、下に人がいたら大事故になってしまいます。手すりの周辺にはなるべく物を置かず、風が吹いてもモノが飛ばないようなレイアウトにしましょう。
・排水溝や避難口をふさがない
箱庭のように自分の世界を作れるベランダガーデニングは物が増えがちですが、排水溝や避難口などの設備をふさがないように注意しましょう。
避難口が塞がっていると火事や地震などの災害時に脱出・救出ができず、管理規約違反にもなってしまいます。
鉢などで排水溝が埋まっていると、水が溜まってカビや虫発生の原因となることも。物を置いてはいけない場所を確認してからレイアウトしましょう。
越冬して何年も楽しめる観葉植物は、放っておくとどんどん大きくなってしまうものもあります。
一度大きくなってから切ると枯れてしまうこともあるため、適したシーズンを調べて毎年剪定してあげましょう。枝が減って日当たりが良くなり、栄養もいきわたりやすくなります。
■ ベランダガーデニングをおしゃれに仕上げよう
せっかく取り組むなら、ただ緑を育てるだけではなくおしゃれに仕上げてお部屋からの景色も楽しみましょう。おしゃれに見えるベランダガーデニングのテクニックをご紹介しますね。
・鉢とプランターを統一する
ガーデニング初心者の方でも簡単にできるテクニックとして、まずは鉢植えとプランターのテイストを統一してみましょう。
陶器・メタル・ウッドなどさまざまな素材が混ざると、ごちゃごちゃした印象になりがちです。サイズが違う鉢もデザインがそろっていると、自然とおしゃれに見えますよ。
・すのこやフロアタイルでウッディテイストに
管理規約でベランダの床に物を置くことが禁止されていないなら、すのこやフロアタイルなどを使ってウッドテイストにするのもおしゃれです。
緑との相性は抜群ですし、ナチュラルカラーやダークカラーなど色味によって好みのテイストに仕上げられます。床面に直接鉢を置かずに済むので、水はけが良いのもメリットです。
・発泡スチロールレンガをアクセントに
土を焼いて作るレンガも、おしゃれなお庭づくりの定番アイテム。ただし、前述したようにマンションのベランダは重量制限がありますので、本物のレンガをたくさん使うのはちょっと心配ですよね。
そこでおすすめなのが、100円均一や通販で手に入る発泡スチロールレンガです。鉢の下に敷くのもおしゃれですし、壁面に貼れるタイプの薄いレンガ風パネルもあります。
好みが変わっても簡単に処分できるので、お試しで挑戦しやすいのもうれしいですね。
■ ベランダガーデニングの為のお部屋事例
道具を用意するだけで簡単に始められるベランダガーデニングですが、本格的に取り組むならちょっとした工夫でよりガーデンライフを楽しめます。
SUKEN Reが、ガーデニング好きのお施主様のリノベーションをお手伝いした事例をご紹介しますね。
事例を見る:Case16「オトナ夫婦は程好い距離感を楽しむ」
こちらのお住まいは、ベランダガーデニングの為にお部屋の一部をフロアタイルに切り替えています。
水や泥でフローリングが汚れるのを心配することなく植え替えや水やりに専念できる環境です。目覚めてすぐ木々の姿を見ることができる素敵な間取りですね。
事例を見る:Case16「オトナ夫婦は程好い距離感を楽しむ」
■ まとめ
気軽に出かけることができないときそこ、新しいことを始める良いきっかけになります。
自宅で簡単にできる楽しみの一つとして、ベランダガーデニングはとってもおすすめ。緑やお花を眺めながらリフレッシュして、おうち時間を楽しく過ごしましょう。
本格的にガーデニングに取り組みたくなったら、リノベーションで作業しやすい間取りにすることもお手伝いできます。その時はぜひご相談ください♪