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"SHUKEN Re"

ONESTOP'S CASE

ORDERED BROOKLYN

エリア東京都
物件種別マンション
築年数18年
広さ91.7㎡
施工期間2か月
物件費用非公開
リノベ費用非公開
家族構成ご夫婦+お嬢さん
ORDERED BROOKLYN 施工前
ORDERED BROOKLYN 施工後

心地よい「秩序感」が漂う家・ORDERED BROOKLYN!

◆「どんな家に住みたいか」夫婦でイメージを共有

豊かな緑と静かな住宅街。そして昔ながらの商店街が共存する武蔵野エリア。

かつて多くの文豪が愛した「武蔵野」は現在、ゆとりのある居住区として若い子育て世代が注目する人気の地域です。今回ご紹介するKさん邸も緑に囲まれた住宅街の一角にありました。この家に30代のご夫妻と4歳の娘さんが暮らしています。愛娘Hちゃんが生まれ、物件探しを始めた当初は新築マンションや戸建て住居も検討していたとか。気になる物件をみつけては内見しに行ったものの、「どれもキレイで素敵でしたが、個性がないと感じられて。自分達が住んでいるイメージが湧かなかったんです」

次第に「まるごと自分達が心地よいと感じる家づくりをしたい」と考え始め、中古物件のリノベーションを決意。まずは「自分達がどんな家に住みたいのか」自分達の好きなテイストを確認し、互いの意識合わせをすることからはじめたそう。Webや雑誌などさまざまな資料に目を通す中で、互いに気になった事例に付箋を貼っていったところ、某専門誌の中で付箋の数がいちばん多かったhowzlifeに相談することに。早速、恵比寿のショールームを訪ね、「ここなら!」とK夫妻は思ったそう。

◆「広い空間をより広く」するより「狭い空間を心持ち広く」したい

そんなポリシーを胸にリノベーションを進められたKさんにお部屋を案内していただきます。

◆エントランス

「前の家では玄関が狭くて、誰かが靴の脱着が終わるまで、他の人が立ったまま待ちんぼうになってしまう状態でした。あの渋滞を解消したかったんです」と話すのは夫のTさん。

新しい家の玄関は大人三人並んで入室しても余裕を感じられるような作りにしたい。そんな具体的なイメージが浮かんだのは、「玄関は家の顔としてゆとりをもたせいたい」という思いからだったよう。玄関は訪れる人の目にはじめてふれる場所です。この家に一歩足を踏み入れた時に感じた、「広くゆったりして余裕がある」という第一印象は、そのままK夫妻が放つ雰囲気にも通じます。

限られたスペースをなるべく広く活用するため、もともと洋室にあったクローゼット部分をつぶし、スペースを確保。また「廊下は狭くてもいい」と判断し、斜めに間仕切り、玄関の床部分の表面積を増長。アイアンと木の組み合わせで造作した可動棚には手入れの行き届いた靴が並びます。

「靴が好きで時間を見つけては自分の靴はもちろん、家族の靴も磨いていますね」と夫のTさん。グレーのガンメタルタイルの床にさりげなく置かれたのはTさん愛用のスツール。

「掃除のしやすさの観点で床置きしたくなかったので、傘立ては床置きにせず、シューズインクローゼットに傘フックを取り付けてもらいました」

壁面のピクチャーレールなど、さりげない細部に主の個性が光ります。

玄関を背に立つと正面には3つの黒い扉が。それぞれ、主寝室、子ども部屋、ウォークインクローゼットの扉なのですが、ここで注目したいのが黒扉なのに重すぎない点。マットな表情に仕上げ、雰囲気を和らげるだけでなく、室内窓の採光効果がポイント。「リノベするなら、室内窓はぜひ取り入れたかった」と妻のEさん。

◆リビング&ダイニング

躯体表しの天井、クリア塗装を施した無垢のフローリング、ワークススペース。いずれも素材から色調まで毎週ショールームに出掛け、ひとつひとつ素材の質感から色調まで楽しみながら選んだというだけあって「ここにいる時間がいちばん長い」とか。それまで愛用していたダイ二ングテーブルを新居でも使いたいと予め希望を伝えることで部屋全体の色味や質感のバランス調整がスムーズになったといいます。

部屋の一角に設けたワークスペースの壁面はEさんのアイデアでマグネット塗装にし、メモを直貼りできるように。「リビングで勉強するのがいまの流行り」らしく、将来はHちゃんの勉強机として活用することを前提に、現在はEさんが資格取得の勉強のために活用している模様。

壁面には可動式の本棚兼飾り棚。とはいえ、「見せる収納が苦手」という理由から極力物は置かない主義。本の背表紙が並ぶのは美しくないので全てファイルボックスに入れて「見せない収納」を徹底。

◎ほかの部位も含めて、全文公開はこちら!心地よい「秩序感」が漂う家|ORDERED BROOKLYN

◆リノベのツボ

「掃除がしやすい」ことはEさんにとって最優先事項です。開閉式の収納扉を全て「上吊り」タイプにしたのは、足元の桟にたまる埃の掃除が大変なので桟のない扉にしたいという発想から。デザイナーの林さんもこの着眼点には目からウロコだったそうです。これは真似したいと思う人、きっと多いはず!

「デザイナーの林さんに、前に住んでいた家に来てもらい、所有物の容量を見てもらったんです」新しい家で収納可能な容量を確かめた上で、新たに増えるであろう物のスペースも確保し、手放す物を見極めたそう。闇雲に断捨離をするのではなく、未来のために余裕をつくる。これは見習いたいと思いました。

◆リノベーションを終えて 

「思った以上にあれこれ決め事が多いので、夫婦間の共通認識を確かめ合って、自分達の希望を最初に全部伝えたら、あとはプロに任せるのがお勧めです。実際に暮らしてみて、気づいたことは無垢板が思った以上に伸縮すること。こうした変化による味わいを愛でるのがリノベの楽しみなのでしょうね」(Tさん)

「自分達の発想にはなかった洗濯物畳み台やベッドルームの調光スイッチなど生活動線を考えて提案してもらえたのがとてもよかったです」(Eさん)

(◎写真 花井智子 ◎ライター 砂塚美穂)

◉パートナーDATA

デザイン howzlife

実施設計・施工 SHUKEN Re