中古住宅で狙い目の築年数は?|賢く住宅購入する方法
アメリカやヨーロッパでは物件流通量の9割が中古住宅とも言われ、家を長く大切に住み継ぐ文化が根付いています。最近日本でもその動きが見られ、中古物件の人気が高まっているようです。
しかし、「どの物件を買ったらいいのか分からない」「中古物件は当たりはずれがありそう」などと迷われてしまう方は多いです。
そこでこの記事では、中古物件を購入する際の狙い目の築年数の考え方を紹介していきます。コツをしっかり身に付けて、賢く住宅を手に入れましょう。
コラムのポイント
・中古住宅の築年数の見極め方
・リノベーションという選択肢
Contents
中古住宅はピンキリ
一口に中古住宅と言っても、その物件の内容は様々です。一見同じような住宅に見えても、価格帯にはかなりの幅がありますよね。
中古住宅の価格が決まるポイントはたくさんありますが、代表的なものとしては駅からの距離、築年数などが挙げられます。一般的には駅から徒歩10分以内と近く、築年数が経っていない新しい物件のほうが高めの価格設定になるでしょう。
ただし、この基準に当てはまらない物件もたくさんあります。たとえば人気のエリアにあるマンションなどは古くても「ヴィンテージマンション」と呼ばれ、数億円することも珍しくありません。また、築年数が経っていても綺麗にリフォームされていれば高値になっていることもあります。
おすすめの中古住宅の築年数
中古物件を購入する際に気になるのは、おすすめの築年数ですよね。古い中古物件は格安で販売されているケースも多いですが、本当に買ってもいい築年数なのか分からない…と悩んでしまうケースはよく見られます。
ここでは、おすすめの中古住宅の築年数の目安を紹介していきます。中古物件購入の決め手がほしいという方は、ぜひチェックしてみてください。
築年数の目安は建築工法によって異なる
住宅にはいろいろな種類の建て方があり、一概に築何年以内がおすすめとは言えないのがポイントです。一般的に、木造住宅よりも鉄骨や鉄筋コンクリートの住宅の方が耐用年数が長い傾向にあります。
まず、木造住宅の法定耐用年数は22年とされています。これは減価償却で決められた年数で、実際に物理的な意味で住める年数は約80年とされています。歴史的な木造建築である法隆寺が1300年以上も美しい姿を保っていることを考えても、納得の年数ですよね。
一方で、鉄骨・鉄筋コンクリート住宅の法定耐用年数は、一戸建ての場合34年、マンションの場合47年となっています。物理的な耐用年数についても、120年程度は住むことができるとされています。
しっかり管理やメンテナンスを行えば、子供や孫の代まで住み継ぐことができますね。物件を購入する際は、住宅の構造や素材を考慮した上で決めるのがおすすめですよ。
管理状況のチェックが大切
中古住宅は築年数ではなく、住み手の管理状況やメンテナンス履歴をチェックするのがおすすめです。同じ築年数でも、適切な時期にきちんとメンテナンスを行ってきた物件は良い状態であることが多いです。
実際に現地を訪問して、住民の様子を見てみるのも良いでしょう。たとえば、決められた場所以外のところに自転車が放置されていないか、ゴミ置き場が清潔かどうか、共用廊下が汚れていないか、掲示板が古いままになっていないか等のポイントが挙げられます。
管理費・修繕積立金がきちんと積み立てられているかどうかも、確認しておきたいところです。エレベーターの点検や外壁の塗装など、特にマンションは10年単位で修繕が必要になってくるものです。積み立てを滞納している住民がいる物件は、なるべく避けた方がよいでしょう。
たとえばこちらの実例は、築45年のマンションをリノベーションしています。東京の発信地と呼ばれるターミナル駅から徒歩15分という土地柄もあり、古くから大切に住み継がれている物件です。
ベランダの手すりにレトロでアンティークな雰囲気が感じられますが、内装のテーマであるスチールやモルタルといった素材ともマッチしています。
鉄筋コンクリート造のため、年月が経っていても頑丈な作りになっています。事例のように、あえてコンクリートむき出しにしても、無骨な雰囲気がおしゃれですね。
中古物件はリノベでよみがえる
中古物件を購入して、そのまま住むケースも多く見られます。使用状態の良い物件なら、汚れや傷みも全く気にならないこともよくありますね。
しかし、リノベーションすることで、思い通りの理想の住まいを作る方法も注目されています。ここでは、リノベーションの魅力について紹介していきます。
新築同様の仕上がりに
リノベーションは、よくリフォームと混同されることがあります。どちらも似たようなイメージですが、じつは全く違う意味合いになります。
まずリフォームは、キッチンやバスルームといった水まわりの一部、壁紙の張り替えといった小規模な工事のことを指します。
一方でリノベーションとは、壁や天井を取り払ってまったく新しい間取りに変更するなど、大規模な工事になります。リノベーションをすれば、新築住宅のように好きな間取りに一から設計できるので、中古物件でも理想の住まいが手に入りますよ。
たとえば各個室に区切られていた間取りから、壁をすべて取り払って広々したワンルームのLDKを作ると、大人数でのホームパーティーができるような豪華な間取りになりますね。
時勢柄、家の中で過ごす時間が増える傾向が見られるため、住まいづくりにもこだわりたいというお施主様も増加傾向にあります。
こちらは、築37年の一軒家をリノベーションした事例です。住居兼事務所、アトリエとしても使うため、必要な柱のみを残して他はすべて新しく作り替えられています。
エントランスを入るとダイニングキッチンと応接間があり、ガラス戸で区切られたベッドルームが配置されています。畳敷きの和室だった空間ですが、木目のアメリカンスタイルなインテリアに大胆にリノベーションされていますね。
ワンストップリノベーションがおすすめ
中古住宅をリノベーションして暮らしたいと思った時、まず検討するのが物件探しですよね。しかし、希望通りの土地や街選びは初心者には難しいものです。
そのため、すべてを一括して行ってくれる「ワンストップリノベーション」のサービスが注目されています。
これは物件探しからリノベーションの計画、施工まで一括して行ってくれるもので、リノベーションが初めてという方には特に人気です。
「家族と一緒にアウトドアを楽しめるような暮らしがしたい」「都心部でショッピングや通勤に便利な住まいを探している」など、要望を伝えれば理想の物件を提案してくれますよ。同じ担当者とずっと付き合えるので、何でも話せる安心感があるという声も多いです。
こちらはリノベーションブックカフェに訪れたことがきっかけで、実際に物件の内見→購入→リノベを行った方の事例です。
詳しい知識も強いこだわりも何も無いところからのスタートでしたが、内見を進めていく中で物件のメリットもデメリットも正直に教えてくれる担当者と出会え、納得のいく住まいづくりができたそうです。
リノベーションはもちろん手間が掛かりますが、骨組みの躯体だけの状態を確認した上で、問題のある部分をしっかり治せるのは大きなメリットでしょう。綺麗にリフォーム済みの物件より、建物に対する安心感が増しますね。
まとめ
中古物件の築年数は迷いやすいポイントですが、単純に年数だけを見るのではなく、物件の工法やメンテナンス状況など、総合的な情報から判断するのがおすすめです。
中古リノベーションの際は、ワンストップサービスで依頼すると住まいづくりがよりスムーズになりますよ。
私たちhowzlifeは、中古物件探しからリノベーションまで一貫してお役に立ちます。予算立てやローンの組み方などのご相談もお受けしているので、お気軽にお問い合わせください。