リノベーションやリフォームでよく使用される石膏ボードは、石膏を主原料とした板状の建材です。防火性能や遮音性に優れ、壁や天井の下地材として広く利用されています。施工が容易で軽量なため、DIYでも扱いやすい特徴があります。

 

石膏ボードの種類には、一般的な普通石膏ボードのほか、耐火石膏ボードや防水石膏ボードなどがあり、用途に応じて選択できます。内装仕上げ材として重要な役割を果たし、クロスやペイント、壁紙の下地としても適しています。

 

メリットとしては、コストが比較的安く、断熱性能も備えている点が挙げられます。また、ビス止めで簡単に取り付けられ、補修も容易です。一方、デメリットとしては、耐衝撃性が低く、水に弱いという点があります。

 

リノベーションやリフォームの際は、下地処理や防音対策、結露対策などに石膏ボードを活用できます。間仕切り壁の造作や既存壁の補修にも適しており、室内の快適性向上に貢献します。ただし、荷重のかかる箇所や水回りでの使用には注意が必要です。石膏ボードは建築基準法や消防法にも適合した建材であり、住宅の性能向上や安全性確保に欠かせない存在となっています。