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"SHUKEN Re"

INTERVIEW
お客様インタビュー|リノベのその後

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この記事の見所ポイント

  • 間取りは大きく変えず、フルリノベでイメージ通りのデザインを実現
  • ヘリンボーンやモールディング、マントルピースなど、クラシカルな要素をふんだんに採用
  • 家具やインテリアはモダンなタイプを選び、重すぎない印象に
  • キッチンはダイニングと一室にして、日常の中でこだわりのディティールを楽しむ
  • 浴室とシャワールームという2つの水回りスペースを親子で使い分け

 

今回お邪魔したAさまのマンションは、なんと約200㎡!これまでにスタッフが訪れた集合住宅では最大規模かもしれません。リビングだけでも17畳というゆとりの広さです。

 

 

大きな2つの窓からは敷地内の木々が見え、リゾートを訪れたような雰囲気も。まさに“365日プレミアムな暮らし”が叶いそうなお住まいです!

 

「特に夫が広い家を希望していて、このくらいの面積が家探しの条件だったんです」と奥さま。住み替えのきっかけはお子さまの通学。これまで片道1時間弱かけて遠距離通学していたため、学校の周辺で200㎡前後の中古物件を探したといいます。

 

幸い、学校まで徒歩数分のエリアで条件に見合うマンションを発見。築30年以上になる物件で、内装や設備は古びていましたが、もともとリノベーション前提だったため気にならなかったそう。

 

物件を購入されてからリノベ会社探しをスタート。「ちょっとクラシカルなヨーロッパ調の内装にしたかったので、そういう事例をお持ちの会社を探しました。ただ、実際に調べてみると、圧倒的にモダン系が多いんですよね。

 

その中でも好みに近いところを2、3社見つけて相談したところ、予算や工事のスケジュールが私たちに合っていたのがSHUKEN Reさんでした。モダン系がメインだけれど、デザインが幅広くてクラシカル系も手掛けられていたので、リクエストがきちんと伝わりそう!という印象でした」

 

 

伝統とモダンのバランスが絶妙

 

 

LDKと廊下の壁はこだわりの塗装仕上げ。「質感が好みで、微妙な色合いが出せるのもいいなと思って。本当は全部屋を塗装にしたかったけれど、ゲストの目に触れない個室や水回りはクロスにしてコストを抑えました」

 

ニュアンスのあるグレーの壁には額縁モールディングを。廻り縁の白いモールディングとともに、ヨーロッパの邸宅を思わせる優雅なアクセントを加えています。

 

たっぷりサイズのシンプルモダンなソファは、横浜に店舗のある「songdream」で新調したもの。ネットショップで見つけたという真鍮の照明もモダンなデザインです。

 

 

白×ゴールドの組み合わせはリッチな雰囲気ながら、けっしてゴージャス過ぎず、さりげない気品が感じられます。インスタグラムやピンタレストの海外事例を参考にしたというのも納得!

 

 

床もクラシカルなヘリンボーン材。もともとこちらの物件は全面カーペット敷きでしたが、必要な防音等級をクリアした上でフローリングに変更しました。明るめのカラーを選んだことで、古き良き雰囲気を感じさせながらも重すぎない印象に。

 

「クラシカルな空間にモダンなインテリアを合わせるのがテーマだったんです。マンションはどうしても天井高などが限られているので、すべてクラシカルにすると圧迫感が出てしまう気がして」

 

伝統的な内装+ヴィンテージ家具ではなく、あえてモダンな要素を組み合わせることで、明るく軽やかな洗練スタイルが完成。Aさま宅に流れるエレガントな空気感は、こうしたセンスとアイディアから生まれていたのですね。

 

 

リビングの一面は本棚とマントルピース。ここからも格式あるヨーロピアンな雰囲気が伝わってきます。細かなデザインはご主人のリクエストで、棚板のバランスやマントルピースを彩るパーツなどにこだわりを生かしました。

 

 

電気式の暖炉は「カナディアンライフスタイル」。ゆらゆらと揺れる炎が本物の暖炉のようで、冬のくつろぎの時間をあたたかく演出してくれそう。

 

「マントルピースを造作してもらえるというのも、リノベ会社選びの条件だったんです。SHUKEN Reさんは過去に事例があるということだったので、安心してお任せできました」

 

ご主人がイメージされたデザインを、さまざまなモールディングを組み合わせて形に。「Kartell」のモダンなテーブルランプも映える、オールホワイトの美しいコーナーになりました。

 

 

アイランドカウンターが主役のキッチン

 

 

ダイニングキッチンはリビングの奥。左右の壁でやんわり仕切られた、つながりながらも独立感のあるスペースです。間には「YKK AP」の透明ガラスの引き戸を。細い黒枠がすっきりと端正な印象です。

 

 

「壁をなくしてワンルームにするのもいいかなと思ったのですが、構造上撤去できない壁だったのでそのままにしました。食べる場所とくつろぐ場所にメリハリができて、かえって良かったかもしれません」

 

 

そのかわり、キッチンを囲んでいた壁は撤去して、ダイニングと一体のオープンスタイルに。キッチンのデザインやこだわりのディティールをくつろぎなから堪能できます。

 

 

ダイニングテーブルとチェアは、ソファと同じ「songdream」で。明るい床と壁に囲まれた空間をモノトーンがきりっと引き締めています。

 

 

 

アイランドカウンターは「Panasonic」の収納に大理石風のタイルを組み合わせたもの。作業台として活躍するのはもちろん、硬質なタイルのテクスチャーやどっしりした存在感も魅力です。

 

 

壁づけにしたキッチンも「Panasonic」。淡いグレーの色合いと框扉のデザインが上品な印象を与えます。壁はアイランドカウンターと同じ大判タイルで仕上げました。

 

 

ハンドルは真鍮のような渋めのゴールドカラーをセレクト。

 

 

真鍮の水栓は「KOHLER」の製品。おしゃれな見た目とタッチレスで吐水・止水ができる機能性を兼ね備えています。

 

 

壁面のハンガーパイプもテイストを合わせ、「上手工作所」の真鍮のパーツを採用しました。室内干しなどに活用する予定だそう。

 

 

キッチンの奥は冷蔵庫から洗濯機まで収めているパントリー。「もともと洗濯パンがここにあって、家事の同時進行にちょうどいいのでそのまま生かしました」

 

 

パントリーを出ると、目の前はファミリークローゼット。洗濯・乾燥が終わった衣類はここに運んで収納するだけなので、洗濯物の移動が最短で済みます。

 

クローゼットは出入口が2つあるウォークスルータイプで、廊下からも寝室からもアクセスできます。クローゼット内では「IKEA」の収納システムで衣類をすっきりと整理。床は手頃なフローリングにしました。

 

 

モダン×エレガントなエントランス

 

 

続いてご紹介するのはエントランス。玄関ホールの上がり框はもともとアールのデザインでしたが、すっきりとしたスクエアな形に変更しました。靴箱も床から浮いたような吊り収納にして、モダンで軽やかな印象に。

 

 

照明をつけていただくと、天井にデコラティブな陰影が!必要な明るさだけでなく、光そのものの美しさを味わえる素敵な演出です。

 

 

「ホールとリビングの間には両開きのドアがありましたが、思い切ってドアなしのオープンスタイルにしました。子どもにとってドアの開け閉めはけっこう負担ですし、帰宅してすぐリビングに入れるのは、大人にとっても快適ですよね」

 

 

廊下でひときわ目を引いたのがスイッチプレート。ゴールドのトグルスイッチが愛らしく、小さくても華やかな存在感を放っています。

 

「理想のイメージをプランナーさんに伝えたら、バッチリなものを探してきてくれました。すごく気に入って、ほかの部屋のスイッチも全部これにしたんですよ」

 

ちなみにこちらのスイッチは、トイレの照明&換気扇用。ドアを開けると思いがけないカラーの空間が!

 

 

 

ニュアンスカラーでまとめられたほかのスペースから一転、深いブルーのクロスがシックな雰囲気を醸し出しています。トイレは「Panasonic」の「アラウーノ」、手洗いボウルは「サンワカンパニー」で、おしゃれなベッセル型のデザインを採用しました。

 

 

2つの水回りを親子で使い分け

 

最後に水回りとプライベートルームをご案内いただきました。Aさま宅には水回りが2か所あり、浴室が併設されたこちらの洗面室は、おもにお子さまたちが使われているそう。

 

 

 

ユニットバスは「LIXIL」の「リノビオ」。洗面台のカウンターとボウル、水栓は「サンワカンパニー」。よくあるミラーキャビネットではなく、全面を鏡張りにしたのもA さまのこだわりです。水回りのこまごましたものは洗面台の左右に取りつけた「TOTO」のメディシンボックスへ。

 

 

 

こちらが主寝室につながるもう1つの洗面室。「LIXIL」のシャワールームとトイレが併設されていて、ご夫妻は普段こちらをお使いなのだとか。

 

「子どもはお風呂に入りたがるので、バスタブのある浴室を使いますが、私たち大人は気軽にシャワーを浴びるほうが好き。それで2つの水回りを使い分けているんです」

 

実はこちらの物件には、もともと水回りが2つ備わっていました。それがAさまご家族にライフスタイルに合っていたため、配管をそのまま生かしつつ設備を一新したのだそう。

 

 

「ここの元の洗面台はツーボウルで、それも踏襲しようかなと思ったのですが、カウンターを広く使いたかったのでシングルボウルに変えました」

 

お子さま用の洗面室と同じく、正面は全面鏡張り。ゆったりしたカウンターと相まって、ホテルのようなラグジュアリーな雰囲気が漂います。

 

 

専用の水回りを備えた主寝室もホテルのよう。12畳の広さがあり、折り上げ天井からもゆとりが伝わるため、高さのあるベッドを置いても圧迫感はありません。

 

 

寝室の奥にはDENがつながっています。今はまだ空室ですが、これから書斎として整える予定だとか。

 

 

子ども部屋はそれぞれに1室ずつ。こちらは5才の女の子のお部屋です。ご自身で選んだというシャンデリアと「テシード」のアクセントクロスが、まるでプリンセスのお部屋みたい!

 

ちょうどお邪魔した前日がバースデーパーティーだったそうで、カラフルな風船はそのなごり。かわいいデコレーションが思い浮かびますね♪

 

 

小学校2年生の男の子のお部屋も、ご自身でアクセントクロスをセレクト。大人っぽい落ちついた柄を、同じく「テシード」で選ばれました。

 

 

こだわったスペースほど満足度も高くなる

 

 

今回スタッフがお伺いしたのは、Aさま一家が引っ越されてから数週間後。まだお荷物もすべて搬入しきれていない時期でした。

 

「これから荷物が増えていくと、もっと生活感が出てにぎやかになっていくと思います。リビングにはプロジェクター、ダイニングにはテレビを設置したいし、リビングのセンターテーブルも買い替えたい。暮らしの環境が整うにはまだまだ時間がかかりそうです。

 

それでもすでにお気に入りのスペースがあるんですよ。私はダイニングキッチン、夫はリビング。それぞれこだわりポイントが多かったスペースほど、満足感が高いし愛着も湧くんですよね」

 

この素敵なお住まいを、これからご自分たちらしく染めていかれるAさま。みんなの憧れを凝縮したようなお住まいと暮らしを拝見できて、スタッフにとっても貴重な経験になりました!

 

 

お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。

 

取材・文/ライター後藤由里子

撮影/カメラマン清永洋