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"SHUKEN Re"

INTERVIEW
お客様インタビュー|リノベのその後

Living neatly

この記事の見所ポイント

  • 設備機器の傷みがきっかけで、ご入居から20数年たったマンションをリノベ
  • 奥さまが惚れ込んだ「グラフテクト」のキッチンを採用することが大きなテーマに
  • すっきり暮らせるように収納を充実させて、物置になっていた洋室はWICに一新
  • 廊下と寝室をガラスのパーテーションで仕切って明るく開放的に。寝室の一角にはご主人専用のワークスペースも設置

 

山手線の駅から徒歩であっという間に到着! この日訪ねたSさま邸は、都内のどのターミナル駅にもアクセス抜群で、新築で購入された際も「立地のよさ」が何よりの決め手になったとか。

 

ご入居から20数年が経ち、キッチンやユニットバスの傷みが気になり始めたことがリノベのきっかけだったというSさま。リノベを主導した奥さまは、「傷んだ場所に1つ1つ手を入れていくのは限界だなと思ったんです。年月も経っているし、来るべき老後も見すえてリノベーションをして、すっきり暮らしたいと思いました」

 

 

リノベにあたり、奥さまがどうしても採用したかったものが2つあったとか。1つは、上の画像の左手に見える「グラフテクト」のキッチンです。SNSで目にして、シックな色合いと、“キッチン然”としていないシンプルなデザインに惚れ込んでしまったそう。

 

そしてもう1つが、右手に見える「トラックファニチャー」のソファ。インテリア好きにファンの多い大阪の人気ショップですが、なんとおふたりは、関西での用事のついでにわざわざショップを訪れ、実際に座り心地を試してから購入されたそう。

 

2つのアイテムが配置されたLDKは、まさに念願だった空間ですね♪ それではキッチンから詳しく見せていただきましょう!

 

 

奥さまたっての希望だった「グラフテクト」のキッチンは、対面式に配置。開放的で、見るからに作業がしやすそうです。リノベ前のキッチンは、配膳用の開口部があったものの、壁に囲まれた独立型で閉塞感があったそう。

 

「狭かったので収納スペースも少なくて、収まらないものが外にあふれてしまうことが気になっていました」と奥さま。新しいキッチンにはリビング側にも扉付きの収納があり、同じシリーズでバックセット(背面カウンター&吊り戸棚)も設置。収納力たっぷりで、家電もスマートに置くことができます。

 

 

「当初は吊り戸棚の扉材だけ木目調を選んでいたんです。そしたらSHUKEN Reのプランナーさんから『LDKにいろいろな木の色が混在してしまうので、同じ色でそろえたほうがいいかもしれない』とアドバイスをいただいて……。暗い印象になりそうで心配だったのですが、同じ色にして正解でした。止めていただいてよかった(笑)」と奥さま。

 

 

柔軟な印象がリノベ会社決定の決め手に

 

そもそもSさま夫妻が当社にリノベを依頼してくださったのは、どんな理由だったのでしょう?

 

お住まいのマンションを手がけたディベロッパーが母体のリノベ会社と、ネット検索などで知った当社ともう1社の、合計3社を検討したというSさま。奥さまのいとこの一級建築士のかたから「友人がグループ会社の株式会社秀建に勤めている」と教えてもらってからは、特に当社に信頼を寄せてくださったそう。

 

「グラフテクトのキッチンを採用したいという希望を3社に伝えて、それぞれファーストプランを出してもらったところ、SHUKEN Reさんからはキッチンを壁付けにするプランと対面式のプランの2案が出てきたんです。他社からはなかった対面式のプランが気に入ったことと、こちらの話に耳を傾けてくれそうな柔軟な印象が依頼の決め手になりました」(ありがとうございます!)

 

 

対面式のキッチンにするには、キッチンの向きを90度回転させる必要がありました。「SHUKEN Reさんからいただいたファーストプランでは、配管の関係で床高が上がり、キッチンに段差ができることになっていたのですが、できればフラットなままがよかったんです。プランナーさんにそう伝えると、『どうにか考えます!』と言ってくれて、ありがたかったです」と奥さま。

 

プランナーの試行錯誤の末、キッチンの下部や厚めに設けたコンロ横の壁の中にうまく配管することで、床の段差を回避して、排水用の特別な施工が必要な海外製の大型食洗機も設置することができました。

 

 

壁の厚みを利用して、コンロのすぐ横にはニッチを設置。ここにはいずれスパイス類を並べたいと思っているそうです。

 

 

「リノベ費用は上限を決めて進めていたのですが、ケチってしまってあとで後悔するのはいやだったので、キッチンの天井材は途中で変更したんですよ」とご主人。

 

キッチンの下がり天井は、当初は比較的安価な木目調のシートで仕上げる予定でしたが、 プランナーからの提案もあり、本物の板材を使うことに。「変更して本当によかったです」と、仕上がりに満足してくださっているご主人です。

 

 

Sさま邸にうかがったのは、ご入居からまだ2カ月というタイミング。以前のキッチンとシンクとコンロの位置が逆になったり、コンロをガスからIHに変えたりしたため、使い勝手については「慣れている途中」とのこと。

 

独立型からオープンになった開放感には大満足で、「以前はひとりで引きこもって料理をしている感じがあったんですが、対面式のオープンキッチンになって、孤独を感じなくてすむのがすごくいいです」と奥さまが話してくださいました。

 

 

キッチンの隣に視線を移すと、ナチュラルな丸テーブルのあるダイニングがあります。正面の白い引き戸の内部は、床から天井までフルで使える収納スペース。

 

キッチンの収納スペースが足りないことが悩みのタネだったため、当社のファーストプランにこの収納が反映されていてとてもうれしかったとか。扉が大きいので圧迫感が出ないか少し心配したそうですが、白い扉や、キッチンと“面(つら)”をそろえた奥行きサイズのおかげでまったく気になりません。

 

 

少し意外な気もしますが、以前は無骨なインダストリアル系のインテリアがお好きだったという奥さま。徐々に北欧スタイルにシフトしていったそうで、リビングダイニングは木のぬくもりが感じられる、落ち着いた雰囲気にまとめました。

 

「カーテンだと生活感が出てしまいそうで」と、窓辺にはウッドブラインドを採用。上質感あふれる大人の雰囲気満点です。

 

 

床暖房が入っているため、床材は複合フローリングに。色味が気に入ったアッシュ材を選びました。リノベを機に家具を一新したSさま夫妻。木製家具を選びに行くときは、ショップに床材のサンプルを持参して、家具に当ててみながらマッチするものを選んだそうです。

 

奥さまの当初からのご希望で、4カ月待ちだったという「トラックファニチャー」のソファも、とってもよくなじんでいますね!

 

 

ここからは、LDK以外のスペースを見せていただきましょう。上の画像は、玄関からLDK方向を見たところ。リビングドアは天井まであるハイドア引き戸。開けたままにもしやすく、ガラス部分が大きいので、閉めていても抜け感があります。

 

右手のWICの入口は建具なしにして、ロールスクリーンで目隠しできるつくりに。普段は開けたままにしているので、着替えや洗濯物の片づけがスムーズです。

 

そして、気になる左手のガラス戸の部分は……

 

 

開放感満点の寝室でした! 採用したガラス戸は「ミラタップ(旧サンワカンパニー)」の「クアドロスリム」。細いフレームのシンプルモダンなデザインが特徴的です。

 

「廊下が暗かったので明るくしたかったんです。あと、ちょっとかっこいいかなと思って(笑)」と奥さま。ご主人も「開放的になってよかったです」と気に入っていらっしゃるご様子です

 

 

ガラス戸の室内側にはシアーカーテンをつけたので、うっすら目隠しすることもできます。遊びに来た奥さまの姪御さん(大学生)には、こちらの寝室が大好評だったとか。いっぽう、料理好きの高校生の甥御さんは、キッチンを「かっこいい!」とほめてくれたそうです。

 

 

寝室の中に入ると、ガラス戸のフレームが細いことも相まって、廊下まで空間がつながっているかのよう。実際の面積より広々感じられます。

 

 

窓下には本棚を造作。こちらは奥さまの蔵書スペースだそう。読書が好きな人にとっては、ベッドからすぐ手が伸ばせる本棚(しかも地震が来ても安全!)なんて、憧れてしまうのではないでしょうか。

 

 

そしてこちらは、寝室内に設けたご主人こだわりのワークスペースです。もとはここにクローゼットがありましたが、リノベでWICを設けたので、カウンターデスクを造作して在宅勤務などに活用できるスペースに変更。

 

「以前はベッドの横に折りたたみのデスクを出して、そこに大きなモニターをセットして、仕事が終わるとその都度片づけて……と、とても面倒だったんです。リノベは妻主導でしたが、ここだけはこだわって設けてもらいました(笑)」とご主人。

 

使わないときはロールスクリーンを下して目隠しできるので、デスクの上が少しくらい乱雑になっても寝るときはすっきり! ご主人にとっていちばんのお気に入りスペースになりました。

 

 

こちらはWICです。以前は居室でしたが、ものをいろいろ詰め込む納戸のような部屋になっていたんだとか。リノベで収納に特化したWICにしたいと、L字に枕棚&ハンガーパイプを設置。残りのスペースには手持ちのチェストなどをゆったり配置しています。

 

画像では見えない部分になりますが、ハンガーパイプのコーナー部分の奥に、居室だったときのクローゼットのなごりの半間ほどのスペースが続いているそう。「そのデッドスペースもプランナーさんがうまく使ってくれたんです。スーツケースなどの収納場所として重宝しています」とご主人。

 

 

こちらは洗面室です。造作した洗面台は、後ろ側を収納に使える三面鏡と引き出し収納をリクエスト。リビングとイメージをそろえるため、扉材は木目を選びました。三面鏡は壁と一体になるように設置されているので、出っ張りがなく、とてもスマート♪

 

「以前の洗面台はボウルの継ぎ目の部分がどうしても汚れてしまっていたのですが、継ぎ目のないタイプにしていただいたので、とにかく掃除がラクになりました」と奥さま。

 

 

「SHUKEN Reさんは造作も得意な会社なので、こんなものもつくってもらったんですよ」とご主人。なんと、洗面台横のオープン棚の下段が、ティッシュペーパーの専用スペースになっていました!

 

ティッシュの箱をさかさまにセットすることで、下から1枚ずつ取れるようになっています。「ティッシュの箱を隠したい」というSさまのご希望から生まれたアイディア、これはぜひマネしたいですね!

 

 

トイレはプランナーから提案のあった「TOTO」の製品をチョイス。「タンクレスがいいなと思って、ショールームに実際に見に行って決めました」とご主人。壁の2面には北欧を思わせるペールブルーのアクセントクロスを採用しました。

 

 

腰高のもの1つだった玄関収納は、トールタイプも追加して大幅に収納量アップ! リノベ前は靴の収納スペースが足りず、納戸にしていた部屋にも靴を置いていたそうで、それがとてもストレスだったとか。扉材はダークカラーから白に変えて、圧迫感のない明るい印象に仕上げました。

 

WIC内に姿見を設置できる壁面が確保できなかったことから、土間部分の右側の壁面にミラーを設置。外出時に全身チェックができて、空間が広く見えるのがメリットです。

 

 

リノベですっきり広々とした住まいに!

 

ご入居からまだ2カ月とのことでしたが、「住み心地はとてもいいです」とおっしゃってくださったご夫妻。ご主人は、「何より部屋がすっきりしているのがいいですね。以前はいろいろとものが外に出ていたこともあって、なんだか狭いなとか、閉鎖的だなと感じることが多かったんです」

 

 

収納スペースを各所にしっかり設けたことで、「すっきり暮らしたい」というおふたりの希望を叶えたリノベとなりましたが、仮住まい先に移るタイミングで、思い切って持ち物の整理をしたことも功を奏しました。

 

「大きなダイニングテーブルや来客用の食器など、以前はゲストが来たときのことを想定したものがたくさんあったんです。でも、お客さまはそうそう来ないですし(笑)、これからは小ぶりなダイニングテーブルと2脚の椅子があれば十分。今回のリノベをきっかけに、『余分なものは捨てよう、持たないようにしよう』という思いが強まって、たくさんのものを処分することができました」

 

 

おふたりの今後の目標は、「現状をキープすること」だとか。持ち物を厳選してお気に入りの品々だけに囲まれたSさま邸なら、10年後も20年後もすっきり素敵な空間をキープされているに違いありません。

 

お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。

 

取材・文/ライター志賀朝子

撮影/カメラマン清永洋