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"SHUKEN Re"

INTERVIEW
お客様インタビュー|リノベのその後

Parenting

この記事の見所ポイント

  • キッチンは壁づけタイプにしてLDを広く使い、キッチンのデザインも楽しむ。
  • 将来プレイスペースの一角を仕切れるように、ロールスクリーンを設置。
  • ファミリークローゼットと洗面室をリビングに直結させ、生活動線をショートカット。
  • 将来の子ども部屋は、本人たちの自主性に合わせ、シンプルなワンルームのままに。
  • 個室の面積を削って玄関収納をたっぷりと確保。

 

Kさま宅のお子さまは6才と3才。パパとママが大好きな仲良し姉妹です。今回ご家族が住み替えたのは、なんと同じマンション内のお隣のお部屋。もともとお住まいだったお部屋も中古で購入し、入居時に内装と水回りだけリフォームされていました。

 

「大きな不満はなかったのですが、隣の部屋がたまたま売りに出されて、今度は間取りから変える本格的なリノベをしてみたい!と思うように。いままで暮らしていた部屋には母に住んでもらい、自分たちはお隣に引っ越すことにしたんです」と奥さま。

 

住み慣れた環境をほとんど変えずに、新たな住まいづくりのチャンスを手にされたKさま。唯一心配だったのは、物件の広さだったといいます。

 

「以前の部屋より3㎡くらい狭い67㎡で、ネットやSNSでリノベ実例を探しても、この広さで家族4人というケースがほとんどないんですよね。

 

リノベ会社に相談したときも、1社のプランは消極的で、大きな間取り変更はなし。今までの住まいと代わり映えしない印象でした。

 

それに対してSHUKEN Reさんは、水回りの位置から見直すような大胆なプランを提案してくれて。私たちが難しいリクエストをしても、『できない』ではなく『この家ならこんなふうにできますよ』と向き合ってくれたんです。この会社ならこの広さでも何とかなりそう!と思える対応でした」

 

 

壁づけキッチンでLDを広く使う

 

 

間取りでもっとも重視したのはLDKの広さ。家族4 人でゆったり過ごせるよう、和室をなくしてリビングを広げ、天井もぎりぎりまで上げて開放感を高めました。

 

キッチンからリビングにかけての壁一面は、「アイカ工業」のキッチンパネルで仕上げました。キッチン周りだけをパネルにするより統一感があり、柔らかなサンドベージュの色合いも楽しめます。

 

 

ソファは以前からお使いのもの。座面が低いので圧迫感がなく、小さなお子さまもラクに座れます。テレビはすっきりと壁かけにして、テレビ台はキッチンと同系色で造作。「朝日ウッドテック」のグレージュ系のフローリングにもすんなりなじんでいます。

 

 

キッチンの床は水や汚れをサッと拭き取れるよう、「サンゲツ」のフロアタイル張りに。石材のような見た目もクールです。

 

 

もともと対面式だったキッチンは、コンパクトで省スペースな壁づけタイプに変更。「子どもたちがキッチンに入っても危なくない年齢になったので、この選択ができました。もっと小さかったらゲートをつけられる対面式を選んでいたかも」と奥さま。

 

壁づけキッチンは調理スペースとテーブルが近いのもメリット。振り向くだけで配膳と後片付けができ、家事ラクにも貢献しています。

 

ベトングレーの色合いがシックなキッチンは「GRAFTEKT」。壁づけキッチンはリビングから全体が見えるため、デザインにもこだわって選んだそう。

 

ダイニングテーブルも同メーカーでお揃いに。「ART WORK STUDIO」の真鍮のペンダントがモダンなアクセントを加えています。

 

実はダイニングテーブルのある暮らしが憧れだったというKさま。以前は座卓で食事されていたのだとか。「キッチンを壁づけにしたことで、ダイニングテーブルを置くゆとりができました。子どもたちが寝たあとに、ここで1 人でぼーっとするのが癒しの時間です」とご主人。

 

 

壁づけキッチンでは収納不足が問題になりがちですが、K さま宅ではキッチン奥に小さな収納スペースを確保して、家電や冷蔵庫をすっきりとまとめています。

 

 

子育てに便利な収納動線&水回り動線

 

 

和室だった場所は、家族で自由に遊べるプレイスペースに。お子さまたちはもちろん、奥さまも木のおもちゃや絵本が大好きだそう。素朴な木製のミニチュアがずらりと並んでいます。

 

天井の段差の向こう側にはロールスクリーンが隠れていました。将来はここを半分に仕切って、奥のスペースに奥さまのベッドを置く予定なのだとか。

 

「いずれ寝室を子ども部屋にするつもりなので、夫は仕事部屋、私はここで寝ることにしようかなと。しっかり壁を立てなくても、なんとなく空間が仕切られていればいいんです」

 

今は広々とした空間を楽しみ、必要になったらプライベートスペースを作るというアイディア。ロールスクリーンなら巻き上げておけばコンパクトになり、視界のじゃまになることもありません。限られた広さを有効活用できるフレキシブルなプランです。

 

 

LDKにはさらに2つのスペースが直結しています。ロールスクリーンで目隠しした左側はファミリークローゼット、右側は洗面室です。どちらもアーチ型の入り口がかわいい♡

 

 

ファミリークローゼットはプレイスペースのお隣に配置しました。ご家族全員の衣類を一気にしまえる収納は、奥さまの念願だったそう。

 

「以前は各部屋にクローゼットがあって、洗濯後の服をあちこちにしまいに行くのが大変でした。収納量も足りなかったですし、ファミリークローゼットはリノベの優先順位の中でも上位だったんです。

 

リビングに直結させるアイディアは、プランナーさんとの打ち合わせの中で生まれたのですが、結果的にこれが大正解!ほかの部屋まで服を取りに行く手間がなく、隣が洗面室だから着替えのピックアップもラク。子どもたちはここでかくれんぼをするのが大好きです(笑)」

 

 

内部には棚とポールをつけ、手持ちの収納家具も駆使しながら、家族4 人の衣類やバッグなどを無駄なく収納しています。壁のクロスは「リリカラ」。奥さまの大好きなティファニーブルーを選びました。

 

 

洗面室をリビングにつなげたのも、生活動線のショートカットに貢献しているそう。「今まではリビングドアを開けて、廊下に出てから洗面室に入る動線でした。実際には大した距離じゃないのに、このプロセスがないだけで気持ち的にすごくラクなんですよね。

 

子どもたちも以前は歯磨きのたびに『一緒に来て!』だったのですが、今は1人で行ってくれるようになって、子育ての面でも助かっています」

 

キッチンと同様、リビングから見える水回りということで、デザインや素材にはこだわりました。お掃除しやすい壁づけ水栓の洗面ボウルと、シンプルなミラーキャビネットは「サンワカンパニー」、柔らかな色合いのタイルは「平田タイル」でセレクト。タオル用のシェルフはスペースに合わせて造作しました。

 

お子さまたちが成長したときのプライバシーに配慮して、洗面室と脱衣室の間にはロールスクリーンを設置。お客さまに手を洗ってもらうときも、脱衣室をサッと目隠しできます。

 

 

トイレはリビングドアのすぐ左側。ここも気持ち的な距離が近くなったせいか、お子さまたちが1 人で行けるようになったそう。リビングドアは「Panasonic」。ガラス入りで廊下まで光が届くタイプを選びました。

 

 

トイレのドアを開けると壁のインパクトにびっくり!「marimekko」のかわいらしい壁紙が迎えてくれました。「隠れた場所にさりげなく個性的な壁紙を使ってみたくて、クローゼットとトイレを選んだんです」と奥さま。

 

トイレと手洗い器は「TOTO」。安価な手洗いつきトイレも検討したものの、お子さまがタンクの上で手を洗うのは難しいと考えて、手洗い器を別に設けました。小さい頃から手を洗う習慣が自然と身につきそうですね。

 

 

子ども部屋は本人たちの自主性にまかせることに

 

 

こちらは家族全員でやすまれている寝室。「サンゲツ」のヘリンボーン柄のフロアタイルとパステルグリーンのアクセントクロスがさわやかな空間です。

 

「ここは将来子どもたちの部屋にする予定で、当初は入り口を2つ設けたり、2部屋に仕切るための下地を入れるなどの案も検討しました。でも、その分コストもかかりますし、プラン的にも無理があって。

 

よく考えたら、子どもがそれぞれの個室を欲しがるとは限らないんですよね。本人たちの希望によっては、このまま1部屋をシェアしてもいいかもしれない。それで結局、2部屋にする準備は全部やめました」

 

どうなるか分からない将来のことより、今の暮らしが快適なほうを選んだんです、と笑うご夫妻。子どもが小さい時期はあれこれと準備したくなりますが、こうしたシンプルな考え方も見習いたいところです。

 

 

寝室の向かいは、ご主人のリモートワークのために確保した書斎。床の仕上げは寝室とお揃いです。広さは最低限でOKと考えて、床面積の一部を玄関収納のほうに回しました。

 

 

右側の扉つき収納が、書斎の広さを削って実現した収納スペースです。中には傘からベビーカーまでしまわれていて、側面は普段使いのバッグやリュックを掛ける収納に。ここがあるだけで玄関周りがすっきりと片づきます。

 

 

反対側はずらりと靴が並ぶオープンシェルフ。お子さまが自分の靴を手に取りやすいように工夫しました。棚の高さも自由に調節できます。

 

「以前の住まいでも一度リフォームを経験していますが、リフォームとリノベは全然違う!と今回はじめて実感しました。ただきれいになるだけじゃなく、間取りから自分たちの暮らしに合わせているから、毎日の生活が劇的にラクになったんです。

 

特に収納動線が短くなったこと、水回りが近くなって子どものお世話がしやすくなったことが大きいですね。もちろんインテリアが素敵になったのもうれしい!外に出掛けても帰ってくるのが楽しみな家になりました」

 

お話をうかがう間も、女の子たちはパパとママにしがみついたり、元気に追いかけっこをしたり。Kさま仕様に整えられた新しいお住まいで、幸せな時間を共有されている様子が印象的でした。

 

 

お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。

 

 

取材・文/ライター後藤由里子

撮影/カメラマン清永洋