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"SHUKEN Re"

INTERVIEW
お客様インタビュー|リノベのその後

Maisonnette


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この日訪ねたのは千葉県のKさま邸。ご夫妻と1歳になるお子さまの3人家族です。こちらの画像でお分かりのとおり、お住まいはマンション最上階のメゾネット物件! 吹き抜けになったリビングは開放感たっぷりです。

 

 

以前は60㎡弱の都内の賃貸マンションに暮らしていたご夫妻。今より広い住まいをご主人のご実家近くに持ちたいと、物件探しをスタートさせました。

 

 

“未公開物件”の情報を思わぬ形でゲット!

 

もともと現在お住まいのマンションは気になる存在だったそうで、ほかの物件の内見時に、ふと、「このマンションの最上階の部屋が売りに出ないかなぁ」と不動産業者さんに話したところ、「これから売りに来るかたがいます!」と驚きの返答が!! その後、いち早く内見することができ、この希少なメゾネット物件をトントン拍子で購入することができたそうです。

 

広さを優先させたかったので、新築マンションはまったく考えなかったというご夫妻。さらに、「中古マンション×リノベのほうが、自由度が高いという点で魅力的に感じました」と奥さま。ご主人も、「数年前に実家をリノベしたんです。両親がとても満足していたので、リノベっていいなと思っていました」

 

物件が決まった当時、奥さまは臨月で、リノベプランの打ち合わせはお子さまが誕生したばかりの大変な時期でしたが、ご夫妻で協力して対応してくださいました。

 

 

吹き抜けのリビングは、ご夫妻のご希望だったアクセントクロスを生かした空間。落ち着いたブルーは、当社のプランナーからの提案です。天井高があるとアクセントクロスが映えますね!

 

壁際のテレビボードとキッチンの食器棚は、ご主人のお母さまの嫁入り道具で、専門の会社に頼んでリメイクしたものなのだとか。リノベで木部の色を決めるときは、こちらの家具を基準にしたそうです。

 

 

リビング&ダイニングの床は、チーク材の複合フローリングをヘリンボーン仕上げに。内装のイメージは、以前に旅行で泊まったロンドンのホテルをベースにしたそうです。

 

「ロンドンの『ザ・ピルグリム』というホテルの雰囲気が気に入って、プランナーさんにホテルのインスタグラムのURLを送って共有させてもらいました。プランニング中に何か迷うことがあれば、この“指針”に戻ればいいかなと思って」と奥さま。

 

ヘリンボーンの床材や、室内に使った色のトーンなどもこちらのホテルを参考にしたそう。まさにインテリアの“指針”といえますね!

 

 

「ここがいい!」と当社に決定

 

依頼するリノベ会社は、ご主人のご実家を担当した会社や、もともと社名を知ってくださっていた当社SHUKEN Reなど、3社前後にコンタクトを取って検討したとか。

 

それぞれの会社から見積書とともに受け取ったファーストプランは、「他の会社とくらべると、SHUKEN Reさんのプランはよく考えてくださっているなと感じました。こちらの要望をすごく汲み取ってくれていたのが印象的でした」とご主人(ありがとうございます!)

 

奥さまからも「どこにしようかな~と悩むというよりは、絶対ここがいい!という感じでした」と、うれしいお言葉をいただきました♪

 

 

こちらは、吹き抜けのリビングのすぐ隣にあるキッチンです。壁付けから対面式に変更したキッチンは、立ち上がりをつけて手元を隠すか、フラットにするかでとても迷ったそうですが、「すっきりした状態をキープするのはむずかしい気がして、立ち上がりをつけてもらいました」と奥さま。

 

「リビングが見渡せるようなキッチンにしたい」というご希望も叶い、お子さまに目が届きやすいのも気に入っているとか。カウンター下の収納は、「イケア」の既製品を使うことでコストダウンできました。

 

 

システムキッチンは、木の質感が気に入った「ウッドワン」の製品をチョイス。キッチン自体はシンプルなI型ですが、壁に沿ってL字形にカウンターを造作しています。背面側にはリメイクしたお母さまの嫁入り道具の食器棚も置いて、U型(コの字形)キッチンのような動きやすさと収納力が実現しました。

 

 

「朝、キッチンの窓から風が入ってきて気持ちいいんですよ」と奥さま。造作したカウンターと可動棚は、キッチン家電の定位置になっています。

 

 

こちらはキッチン横のダイニングスペースです。壁際のオープン棚はディスプレイを楽しめる場として設けたそうで、今後、ひな人形などの季節のアイテムも飾りたいと思っているとか。右手の扉つきの収納は書類や日用品の収納用。こちらも「イケア」の既製品を活用しました。

 

リノベに合わせて新調した「アクタス」の丸テーブルは、当社のファーストプランの図面に丸いテーブルが描かれていたのを見て、「いいかも」とそのまま採用してくださったそうです。

 

 

ここまで1階部分のLDKをご紹介してきましたが、ここからは1階部分のその他のスペースをご紹介! まずは玄関ホールです。

 

「靴収納はオープンにしようとずっと決めていました。持っている靴がわかりやすいので」と奥さま。そして、モルタル仕上げの土間部分が、玄関ドアからこちら側に続いているのがお分かりでしょうか?

 

 

土間部分はスロープのように階段下まで続いていて、なんと、ベビーカーや自転車をそのまま置けるようになっているんです。これは便利ですね~!

 

奥に見えるドアはLDKの出入り口です。土間によって途切れてしまう廊下は、床材を飛び石風に設けて、靴を履いていても脱いでいてもスムーズに通過できるようにしています。リノベ前は、階段下の部分は壁に囲まれた物置だったので、玄関ホールに広がりが生まれました。

 

 

壁の一部は有孔ボード仕上げに。好きな場所にフックをつけて、外出用グッズをかけておけます。「黒いハンガーパイプは、当初は目隠し用に布などをかけられるようにとつけてもらったんですが、見せてもいいかなと思っていて、今はコートなどを掛けておくのに重宝しています」とご主人。

 

 

こちらは洗面室です。以前は手前に洗面室、奥に洗濯機置き場を兼ねた脱衣室と、2つに分かれていましたが、リノベでゆったりとした洗面脱衣室に一新。

 

おふたりのこだわりは、「アイロンがけができる場所が欲しくて、洗面カウンターをL字形にしてもらったことと、雨の日に室内干しができるハンガーパイプをつけたことです」とご主人。

 

カウンター下はあえてオープンなつくりにして、市販のケース類で使いやすくカスタマイズ。「扉があると開け閉めが手間だったり、何をしまっているかわからなくなってしまうので、オープンにしたほうがいいかなと思いました」

 

 

洗面台の水がかりの部分は、ネイビーのタイル仕上げに。1階はブルーやネイビーを使うことが多かったため、いろいろな色があふれすぎないようにと、1階のこちらもネイビーのタイルを使うことにしたそう。

 

「使用する内装材やパーツなどは、基本的にはプランナーさんに2つか3つ候補を出していただいて、期限までに回答するという宿題形式で決めていきました」と奥さま。

 

 

洗濯機置き場は洗面室の入り口付近に設けています。可動棚はPS(パイプスペース)の手前のわずかな空きスペースを活用して設置。洗剤やタオルなどの収納に役立っています。

 

 

丸ごと入れ替えたユニットバスは「リクシル」の製品です。ご主人のご実家のリノベでも同社のユニットバスを採用し、使い勝手がイメージできたことからこちらを選んだそう。ご主人いわく「こだわったのは壁の色くらいですが、困ることがないというか、すごく快適に使っています」

 

 

1階の北側には大小の洋室がありましたが、リノベで2部屋の広さを近づけて、将来の子ども部屋用に整えました。2部屋とも床はリアルな木目のフロアタイル、壁のクロスはグレーをチョイス。

 

「いちばんこだわらなかった場所かも」とおふたりは笑いますが、あまりつくり込みすぎず、お子さん自身が好きに使えることを意識したそうです。

 

 

こちらは玄関ホールに面した1階のトイレです。これまでずっと賃貸物件に住んでいたので、奥さまは「トイレを選べること」が新鮮でうれしかったとか。見た目のかわいらしさから、コロンとしたフォルムの「TOTO」の製品を選びました。

 

腰壁風に貼り分けたクロスは、1階のテーマカラーのネイビーに。プランナーからのおすすめで、照明はマリンライトを採用しました。木の質感を生かしたスリムな手洗いコーナーや、繊細なタイル貼りのように見えるフロアタイルなど、見どころ満点の空間に仕上がりました♪

 

 

さて、いよいよ気になる2階部分へ! 階段の手すり部分は腰壁からフェンスに変えたことで、抜け感や1階と2階の一体感が生まれました。

 

階段途中の壁面に設けたニッチは、旅行先のシチリアで滞在したアパートメントや、都内の美術館で見かけたイメージを再現したそうです。

 

 

階段の蹴込み部分は、ほかではあまり見ないタイル仕上げ。プランナーからの提案だったそうで、白と黒で迷って黒に決めました。白い目地が効いていて、カッコいいですね!

 

 

階段を上り切った部分には、段差を1段設けました。ちょっとしたことですが、階段の上り下りのときの安心感が違うとのこと。

 

 

廊下の先にはモールガラスが入った素敵な引き戸が。この奥にはどんなお部屋があるかというと……

 

 

カッコよすぎるセカンドリビングとワークスペースが登場! 実はこちら、以前は和室だったんです。

 

1階のリビングは主にお子さまが遊び場や家族で過ごすスペースになるため、セカンドリビングは本を読んだり、ギターが趣味のご主人が演奏を楽しんだりなど、趣味を楽しむスペースにしたいと考えたそう。

 

最上階で、真下はご自分たちの住まいの1階部分なので、こちらは「音」を気にしなくてもいいスペース。「絵を描いたり、ダンスをしたり、将来的には子どもの習い事で使うのもいいかなと思っています」とご主人。

 

 

床のフロアタイルは、「ちょっと雰囲気を変えたい」とパーケット柄に。「音楽室みたいでおもしろいかなと思いました」とご主人。左手のクローゼットはご主人のギターの収納用に設けたもので、ずらっと8~9本並んでいるんだとか。

 

ご主人に、お住まいの中でいちばん気に入っているところをお尋ねすると、やはり(!?)こちらのセカンドリビングというお答えが返ってきました。奥さまいわく、「私と子どもが寝たあとに1人でギターを弾いたりして、楽しそうだなと(笑)。以前の住まいはワンルームだったので、それができなかったんです」

 

 

音楽好きのご主人は特に好きなジャンルがあるわけではなく、「いろいろ聴きまくっている」とか。特大のスピーカーは前のオーナーさんが持っていたもので、Kさまが引き継いで使っています。「内見のときに前オーナーさんと音楽機材の話で盛り上がって、実は部屋の様子はあまり見ていなかったんです」とご主人は笑います。

 

正面の室内窓の向こうはリビングの吹き抜け部分。ここに室内窓をつけたいという希望も叶えることができました。

 

 

セカンドリビングの奥のワークスペースは、今は週1回程度というご主人の在宅勤務も想定して設けたスペースです。「以前の住まいがワンルームだったこともあって、なかなか気持ちが切り替えられなかったのですが、今はとても快適に仕事ができます」

 

 

壁のクロスは2階のテーマカラーであるグリーンに。「将来は家族共用のパソコンを置いて、図書館みたいにしても面白いかなと思っています」と奥さま。

 

L字形に造り付けたベンチ兼収納はプランナーからの提案で、床の段差をカバーする目的もあるのだそう。

 

 

ベンチの下が収納になっている事例はときどき目にしますが、手前が本棚、奥がボックス状になっているのがユニーク!

 

 

バルコニー側は段差をカバーしている部分のため、収納は一部分だけに。アウトドア用品や、バルコニーで使う洗濯グッズなどをしまっています。

 

 

場所は変わって、こちらは2階の北側にある寝室です。リノベ前はもっと天井が低かったそうですが、解体時に天井高を上げられると判明。傾斜天井ののびやかな空間に生まれ変わりました。ベッドヘッドボードは、リノベの指針にしたロンドンのホテルをイメージして造作したものです。

 

 

寝室の一角にはオープンクローゼットを設けました。当初は扉をつける予定でしたが、「頻繁に出し入れをする場所だし、お客さんの目に触れる場所ではないのでオープンに。カーテンレールをつけてもらったので、気持ちが変わったら隠すこともできます」とご主人。

 

2階にはWICもあるので、WICにはオフシーズンの衣類を、こちらにはオンシーズンの衣類をと、分けて使っているそうです。

 

 

こちらは1階のトイレとほぼおそろいにした2階のトイレです。1階はネイビーにしたアクセントクロスを、こちらはダークグリーンにしています。

 

 

取材も終盤にさしかかり、最後に住み心地についてうかがうと、「すごく気持ちが上がるというか……。同時に機能的だなと感じるところが多いので、リノベしてよかったな~と思います。この家で人生を終えたいって感じです(笑)」と奥さま。

 

「家でゆっくりするのがあまり好きではなくて、どちらかと言うと外に出かけたいタイプ」というご主人も、「この家に住んでからはそんなこともなくなって、1日じゅう家で過ごしても『残念な1日だったな』とは思わなくなりました(笑)」

 

 

2階のセカンドリビングがいちばんのお気に入りスペースというご主人に対して、奥さまは1階のリビングがいちばんのお気に入り。「日中にリビングで子どもと過ごしていると、窓から雲が見えたりして、雲をぼんやり眺めながら子どもとお昼寝できるのが最高に贅沢だなと思います」

 

 

メゾネット物件ということもあり、見どころいっぱいだったKさま邸。ドラマチックな物件購入のエピソードや、ロンドンのホテルをイメージソースにしたインテリアなど、興味深いお話もたくさんうかがうことができました。

 

Kさま夫妻にとってはご出産直後の打ち合わせは大変だったと思いますが、ご家族3人の新生活の場を当社が手がけられたことを、スタッフ一同、心からうれしく思います!

 

お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。

 

取材・文/ライター志賀朝子

撮影/カメラマン清永洋