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"SHUKEN Re"

INTERVIEW
お客様インタビュー|リノベのその後

Growing

 

Iさま宅にお邪魔して、スタッフの目をまっさきに引いたのは、室内のあちこちに飾られたグリーン。形も大きさもさまざまな植物たちが元気よく葉を広げています。ハンギングディスプレイも素敵で、窓際はまるでコンサバトリーのよう!

 

 

「コロナ禍をきっかけに観葉植物にはまり、どんどん数が増えてしまって。やっぱり不自由な時期だったから、癒しを求めていたのかもしれませんね」。千葉県流山市在住のIさまは、好みの植物を探しに、稲毛区の大型店まで足を伸ばすこともあるそう。

 

Iさま一家は数年前から名古屋にお住まいでしたが、ご主人の転勤で千葉県に引っ越すことに。一度はマイホーム新築を検討したものの、以前から中古リノベに憧れていたこともあり、2019年の夏から物件探しをスタートさせました。

 

 

「いい箱=マンションを見つけて、中身を思い切り好みにしたい!というのが長年の夢だったんです。エリアはほぼ決めていて、4 人家族なので広さは80㎡くらいが理想。あとは管理が行き届いていて、周囲の環境がよければ、という条件でした」

 

名古屋に住みながら物件探しとリノベを同時に進め、完成と同時に移り住みたいと考えたI さまは、ワンストップサービスを行っている数社に打診。そこで思いがけない壁になったのが、名古屋と千葉の距離だったといいます。

 

「私たちもできるだけ上京しながら進めるつもりでしたが、『遠方だから難しい』という反応がほとんどでした。その中で唯一、『大丈夫ですよ!』と言ってくれたのがSHUKEN Reさんだったんです。事例のテイストも好みでしたし、こんなにウェルカムな対応をしてくれるならぜひここに!とお願いすることにしたんです」

 

オンラインで打ち合わせを重ねながら、Iさま夫妻もたびたび上京して中古物件巡り。ご自身が参加できないときはhowzlifeの担当者が代行し、現地の画像やチェックポイントを共有すること数カ月。秋になってようやく理想の物件が見つかりました。

 

「広さなどの条件を満たしていたこともありますが、気に入ったのは何といっても窓からの眺め。目の前が雑木林で、周囲の建物がまったく見えないんです」

 

 

Iさまのご説明通り、窓の外は一面のグリーン!山のリゾート地に立つホテルのような眺めですよね。都心にアクセスしやすい駅近の立地で、この環境はほんとうに貴重です!

 

「こんな物件はほかにはないと即決して、さらにその日のうちに自分で描いたイメージプランをメールしました。それが今回のリノベプランのたたき台になって、ほとんどそのまま形になったんですよ」

 

 

真鍮が似合うインテリアを目指して

 

 

ゆったりとした82㎡のこちらの物件は、南側が3 室に分かれていました。そのうち2 室をつなげてできたのが、このリビングダイニングです。バルコニー横に張り出していたスペースはあえて仕切り、コンサバトリー風のワークスペースに。

 

 

床は「朝日ウッドテック」のオーク複合フローリング、壁は塗装。ダイニング側の一面は淡いグレーに仕上げました。ナチュラルな素材に素朴な家具や観葉植物がしっくりなじんでいます。

 

ダイニングテーブル&チェアは10年以上使っているという「unico」のもの。真鍮のシェードは、内装プランを考える前に「flame」で購入。これがリノベ全体の方向性を決める重要アイテムになりました。

 

「プランナーさんから『真鍮の似合う家にしましょう』と提案されて。真鍮はシンプルでレトロで、時間が経つと味わいが増していく素材。私たちの住まいのイメージにもぴったりでした」

 

完成時がピークではなく、少しずつ育っていく家にしたいと考えていたというI さま。「このシェードもだんだん深みが出てきたんですよ」と、愛おしそうに話してくださいました。

 

 

レトロな味わいを生かしたインテリアはほかにも。ワークスペースの手前に置いたキャビネットは「DEMODE FURNITURE」で見つけたヴィンテージです。「どこかに古家具を置きたいと思っていて、住み始めてから時間をかけて探しました」。花やドライフラワーのディスプレイはインテリア上級者の手腕です。

 

室内窓のデザインにもこだわり、ご自身でイラストを描いてイメージを伝えたそう。格子の縦横のサイズ、木枠の太さ、色などをじっくりと考え、あたたかみとすっきり感を併せ持つ窓枠が完成しました。

 

 

ワークスペースの出入り口でも真鍮アイテムを発見!「FUTAGAMI」で見つけたトグルスイッチです。六角形のプレートがさりげなくおしゃれ♪

 

 

ワークスペースでは眺めのいい窓に沿って長いカウンターを造作しました。ここではご主人がテレワークをしたり、奥さまが資格取得のための勉強をしたり、お子さまたちが宿題をしたり。

 

「夏場はちょっと暑いですが、それ以外の時期はすごく快適。秋になると雑木林が紅葉してきれいなんですよ」と、季節の変化を身近に感じられているそうです。

 

 

2タイプの収納を充実させたキッチン

 

 

キッチンはLD全体を見渡せる対面式。最初に奥さまが考えたイメージプランでは違うレイアウトでしたが、この形ならパントリーを併設できるとプランナーに提案され、軌道修正したのだそう。

 

 

カウンターの外側は「平田タイル」の白い角タイル。少しざらっとした素朴な手触りが魅力です。

 

 

ステンレスカウンターのキッチンと換気扇フードは「サンワカンパニー」。手頃なのにデザインがシンプルで洗練されているところが気に入ったとか。床は手入れのしやすいフロアタイル。

 

「背面収納はネットショップで見つけたカップボードです。引き戸なのがポイントで、開けた扉が邪魔にならないのがいいんですよね。購入時はもっと明るい色だったので、古びた色合いにペイントしました」

 

 

コンロは「ノーリツ」の「プラスドゥ」を施主支給に。鋳物製のゴトクが厨房風でかっこよく、火力も強くて使いやすいそうです。

 

 

壁面のオープンシェルフはDIYで設置して、デザインの素敵なものを“見せる収納”に。コーヒーやお茶の道具が手に取りやすく並べられています。「かごも大好き。しまいたいものがあると、ついつい新調してしまいます(笑)」

 

 

食品のストックや大きな調理器具などは、パントリーで“隠す収納”に。ここでも大小さまざまなかごが収納に活躍しています。「キッチンがすっきり片づくので、やっぱりパントリーは作ってよかった!提案してくれたプランナーさんに感謝です」

 

 

動線にムダのない個室と水回り

 

 

次にご紹介するのは2人の男の子のお部屋。リビングに並ぶ2つのドアの中が、広いワンルームの子ども部屋になっています。

 

 

スクエアな室内窓と、ちらりと覗くシェードが絵本のよう。細い黒の窓枠からは、ちょっと凛々しい雰囲気も伝わってきます。

 

 

室内は「ダルトン」のシェルフやアンティークのチャーチチェアなどでボーイズライクにまとめました。「いまはワンルームで一緒に遊んだり勉強したりしていますが、いずれ必要になったら家具などで仕切るつもりです」

 

子ども部屋がリビングに直結していることで、お互いの気配が伝わりやすく、行き来もスムーズ。その一方で、きちんとした個室でプライバシーを守ることもでき、親子でほどよい距離感を保てます。

 

 

リビングにはもう1つのスペースが直結しています。それがこのファミリークローゼット。左右にバーと引き出しが並ぶウォークスルー型で、通り抜けた先は洗面・脱衣室になっています。

 

 

「家族全員の衣類を集約できて、最短距離で取りに行けるのが、とにかく便利。脱衣室につながっているから、朝の着替えやおふろ前の準備もここだけで完結します。これまでずっと賃貸住宅で感じていた不満を解消できました」

 

 

洗面台は合板カウンターに実験用シンクを組み合わせて造作しました。大きめのシンクは上履き洗いや鉢植えの水やりなどに便利だそう。ミラーはキッチンと同じ「サンワカンパニー」、タイルは「名古屋モザイク」で選びました。

 

 

LDから唯一離れているのは、こちらの寝室。明るすぎず落ちついて休める北側のお部屋です。重視したのはベッドを4台置ける広さ。「子どもにぜんそくがあるので、夜中でもお世話しやすくしたくて。そのうち子どもたちが自分の部屋で寝るようになったら、アートを飾ったりしてインテリアを楽しみたいですね」

 

 

どのスペースにも暮らし上手な奥さまのセンスが反映され、居心地よく設えられていたIさまのお宅。「好きな形や色、素材に囲まれて、どこで何をしていても楽しい。特に好きなのは、資格の勉強の合間にコーヒーで息抜きしている時と、ベランダで植物に水やりをしている時ですね」

 

「住み替えが一段落して植物を育てるようになってから、子どもに『お母さん最近やさしくなったよね』と言われました。葉っぱが出たり花が咲いたりすると、機嫌がよくなるみたいで(笑)。子どもたちにとっては、家が新しくなったことよりも、そのほうが嬉しいのかもしれません」

 

これからはモダンなアイテムをミックスしたインテリアに挑戦したいとおっしゃっていたIさま。ご家族やグリーンととともに、ゆっくりと育っていくお住まいの変化を、私たちも楽しみにしています。

 

 

お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。

 

 

取材・文/ライター後藤由里子

撮影/カメラマン清永洋