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"SHUKEN Re"

INTERVIEW
お客様インタビュー|リノベのその後

Compact×Comfort

 

この日にお伺いしたAさまのお宅は、都内に立つ築42年のマンション。Aさまは30年ほど前に中古で購入され、単身でお住まいになってきました。

 

お部屋に案内されると、床から天井まで届く圧巻の本棚が!A さまは「これでもずいぶん処分したんです。」とおっしゃいますが、それにしても驚きの読書量ですよね。

 

 

本棚はご入居時にオーダーして設置されたもの。もともとこちらは独立した洋室で、手前のダイニングスペースとは仕切られていました。

 

その隣に寝室として使っていた和室があり、当時の間取りは2DK。長い間この物件に暮らされてきたAさまが、リノベを決意したきっかけは何だったのでしょうか。

 

「一言でいうと、コロナ禍です。もともと多忙な仕事で、朝出かけたら深夜まで戻らないような生活をずっと続けていました。当時は家=寝るだけの場所だったので、多少暮らしにくくてもあまり気になりませんでした。

 

ところがコロナ禍になってからは毎日家にいることに。そうなると、狭いスペースで荷物に囲まれている生活に耐えられなくなって、もうイヤ!もうこのままでは暮らせない、と不満が爆発し、リノベを決意しました。」

 

SHUKEN Reを知ってくださったのはFacebook経由だったそう。そこからHPでプランや内装の雰囲気などをチェック。「実例の中に、わが家と同じ35㎡くらいのマンションがあったのが目を引きました。女性の一人暮らしの実例も豊富で、さらにお願いしやすい印象に。だから他社とは比較しないで、そのまま依頼を決めました」

 

 

自然光で仕事ができるワークスペースがお気に入り

 

リノベのご要望として挙がったのは、LDを広くすることや、お仕事をするためのワークスペースがほしいこと。コロナ禍が落ちついてからは外出も増えましたが、やはり在宅作業が定着したといいます。

 

 

洋室とダイニングを仕切っていた壁をなくしたことで、ソファを置いてもゆとりのあるリビングに。窓からの光もくつろぎながら楽しめるようになりました。

 

 

窓の前には棚をつけて、出窓風にリニューアル。レースカーテン越しのほどよい光で、かわいい観葉植物たちがすくすくと育っていますね♪鉢植えの植物はバルコニーにもたくさんあり、グリーンライフを満喫されているようです。

 

 

ご要望だったワークスペースも窓際にプラン。「プランナーさんがちょっとしたクランクを利用して提案してくれました。右側の袖壁は今回つけたものですが、壁で囲まれているせいか、ここにいるとすごく集中できます。

 

デスクは奥行きがしっかりあって、ノートパソコンを置いてもゆとりがあるし、左側の壁には充電用のコンセントもつけてもらいました」と、毎日のお仕事に活用してくださっているよう。デスク上のオープンシェルフには、お気に入りの写真やオブジェなどが飾られていました。

 

 

リビングのお隣は、もとは和室(寝室)だったスペース。「間仕切り壁をすべてなくしてワンルームにする案も出ましたが、寝室は落ちつける空間にしたくて、あえて壁を立てました」

 

リビングとの間仕切り壁はニュアンスのある色合いのアクセントクロス。出入り口にはドアではなくカーテンを採り入れ、寝室に自然光とエアコンの冷気が届くよう、天井近くに室内窓も設けました。

 

柱や窓枠のダークブラウンは、Aさまのご指定カラー。「いまどきの流行の白っぽい家が苦手で、木の色が好きなんです。床や造作家具などの色も、もとからある本棚が浮かないようにとリクエストしました」

 

 

寝室の内部もブラウンが基調。そこにアクセントとしてブルーのクロスを加えました。衣類や寝具などをしまう収納は、床から浮かせて吊り押入れ風に。下の空間に畳んだマットレスや布団を収められます。

 

本棚は今回のリノベで造作。棚板の色合いをリビングの本棚と合わせ、つながっているような印象にしました。ここにも本があったなんてびっくり!撮影中も次々と楽しいお話をしてくださったAさま。豊富なご経験と知識をお持ちなことがひしひしと伝わってきました★

 

 

ダイニングでは造作家具に技あり!

 

 

続いてご紹介するのはダイニングスペース。普段はテーブルを壁づけにして、お食事のスペースをコンパクトにまとめられています。

 

 

テーブルはAさまのリクエストに合わせて製作したもので、天板が広がるバタフライ式になっています。広げると4人くらいまで座れる大きさに。端にアールがついたデザインは、以前お持ちだったテーブルの形を参考にしました。

 

「コロナ禍が一段落してからは、仲間と一緒に飲んだり食べたりを楽しんでいます。その時に活躍してくれるのがこのテーブル。大きさを変えられる2WAYなのがほんとうに便利なんです。」

 

壁面にはテーブルとお揃いの素材で吊り戸棚を設置。「市販の家具を使わなくてすむように、収納はできるだけ造りつけにしたい」というAさまのご希望を生かしました。

 

 

念願だった独立バスルーム

 

実はこちらの物件は、水回りがいわゆる「3点ユニット」でした。トイレ・洗面台・浴槽が1室にまとまっているもので、おふろの洗い場がなく、トイレの横で身体を洗うのが嫌で、シャワーをメインにしていたそうです。

 

「独立したバスルームがほしい!ちゃんとおふろに入りたい!というのが、長年の切実な願いでした。それもリノベを決めた大きな理由です」

 

 

その念願をかなえるべく、私たちがご提案したのは、洗面台を水回りの外に出すプランでした。ダイニングスペース脇の引き戸を開けると、洗面台が現れるしくみです。

 

「まさかここに洗面台があるなんて、誰も思わないようです。仲間が来たときに『手を洗って』と戸を開けると、みんな驚きます (笑)」

 

洗面台は「カクダイ」の手洗いボウルをカウンターに乗せたベッセル型。丸いミラーは開くと中が収納になっています。カウンターの下には引き出しを造作。内部にコンセントをつけ、電動歯ブラシの充電などができるようにしました。

 

 

真鍮のような色合いの壁づけ水栓とクロスがおしゃれ♪小さくてもインテリアとして楽しめる空間に仕上がりました。

 

 

肝心の水回りは、洗面台のお隣。一見するとクローゼットに見える引き戸を開けると、奥行きのある空間が続いていました。

 

 

こちらは脱衣室兼ランドリールーム兼トイレ。洗面台を外に出し、3つの機能をワンルームにまとめたことで、省スペースで使いやすい水回りが完成しました。壁には寝室と同じブルーのクロスを張り、シックな雰囲気に。

 

 

 

そしてこちらが念願だったバスルームです!ユニットバスは「LIXIL」。壁の1面を落ちついたブルーにして、水回りの統一感を演出しました。

 

「みなさんから見ると、ごく普通のユニットバスですよね (笑)?でも私にとっては天国。毎日ゆったりお湯につかって、一日の疲れを癒しています」

 

 

キッチンでも色使いにこだわって

 

 

キッチンは玄関を入ってすぐの場所。以前は壁づけ型でしたが、収納不足などの問題があったため、対面式のレイアウトに変更しました。

 

Aさまが「LIXIL」で選んだキッチンは、深みのあるレッド。「白や茶系等無難な色のキッチンにしたくなくて、自分が使うのだから自分が好きな色に、と思い切りました」。その選択が功を奏して、Aさまらしさの伝わる印象的な空間に。

 

 

背面の壁もキッチンと同系色のベンガラ色。こちらもAさまが大好きなカラーです。収納はしまいたいものに合わせて造作。右下のワゴンはお手持ちのもので、ぴったり収まるようにスペースを設けました。

 

リノベ前は玄関とキッチンの間に壁があり、玄関のスペースがドアと同じ幅しかなかったそう。キッチンのレイアウトを変えてその壁を撤去したことで、出入りの際の狭さや圧迫感をなくすことができました。

 

 

ダイニング側から光が届くようになったキッチンは、快適さも抜群♪通路の左側はすべて収納スペースにして、靴から生活用品までおさめ、カーテンで目隠ししています。

 

 

キッチンのシンクの上にはグラスホルダーが。「仲間と一緒にお酒を飲みながら話すのが好きなんです。以前は狭くて荷物だらけの中で飲んでいましたが、いまはゆったりと楽しんでいます」

 

物件の広さは以前と同じなのに、間取りを変えたことで伸び伸び暮らせるようになったというAさま。「もちろん荷物もたくさん処分しましたが、それを差し引いても劇的に暮らしやすくなりました。とにかく家にいる時間が楽しい!ずっとここにいたい!と思えるようになりました。

 

毎晩の入浴も至福の時間で、『ああ今日も1日が終わった』とホッと一息ついています。いままでそれができなかったなんて、信じられないですよね(笑)」

 

お仕事にもお友達とのコミュニケーションにも全力投球という印象のAさま。お住まいからもアクティブなライフスタイルが伝わってきました。

 

 

お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。

 

取材・文/ライター後藤由里子

撮影/カメラマン清永洋