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"SHUKEN Re"

INTERVIEW
お客様インタビュー|リノベのその後

Meow!

 

今回お伺いするお宅には猫ちゃんがいるんだって!との事前情報を得て、訪問を心待ちにしていた猫好きのスタッフたち。実際にお邪魔するとフワフワの猫ちゃんが待っていてくれました!

 

 

カメラを向けるとモデルのようにふるまってくれるのがかわいい♡もう1匹の子は人見知りということで、おいとまする直前にちらりと姿を見せてくれました。

 

ずっと猫ちゃんたちと暮らしてきたというAさまご夫妻は「リノベでは猫の快適さやお世話のしやすさにも気を配りました」とおっしゃいます。

 

そもそものリノベのきっかけは、水回りの不具合やフローリングの傷み。「小規模な部分リフォームも考えましたが、床を張り替える工事は大がかりになるし、住みながらの工事は猫にとって大きなストレス。それなら一緒に仮住まいして、自分たちの希望をすべて盛り込んだフルリノベにしようと思ったんです」

 

ご自宅は新築から20年ほど暮らしてきたマンション。5年前に水回り設備を一部交換していたため、最初はその時の施工会社に声をかけたそうですが…

 

「フルリノベには慣れていないらしく、イメージがうまく伝わらなくて。ほかにも数社を当たってみましたが、代わりばえのしないプランだったり、テイストが好みではなかったりと、なかなか理想のパートナーに出会えませんでした」

 

そんななか、ウェブで気になる実例画像を発見。「すっきりしたLDK に、わが家の家具と色みの似たチークっぽい家具が写っていて、造作のキッチンも素敵でした。私たちの目指していたイメージにすごく近かったので、施工会社を調べてみたらSHUKEN Reさんだったんです」

 

最初のメールでの問い合わせから初回打ち合わせ、プラン提案への流れもスピーディという印象を持ってくださったAさま。お2人のご要望をお伺いしながら、人にも猫ちゃんにも暮らしやすい住まいを目指すことになりました。

 

 

北欧家具が主役のダイニング

 

 

ダイニングはバルコニーに面した明るい空間。もともとの位置や広さは大きく変えず、フローリングに明るいオークの挽き板を選びました。ダイニングテーブルは大好きなインテリアショップ「ロイズ・アンティークス」で選んだデンマークのヴィンテージです。

 

 

ダイニング奥に置かれたキャビネットも60年代のデンマーク製。「ロイズ・アンティークスで一目惚れしたもの。キャットウォークを兼ねた造作家具も検討しましたが、この家具を主役にくつろげるコーナーを作ることにしたんです」。手前にはイージーチェアを置き、読書などを楽しんでいるそう。

 

 

窓際には「名古屋モザイク」で見つけたイタリアのタイル「ベトンアート」を。「実はこのタイル1枚で内装の方向性が決まったんです。キッチンカウンターをグレーにしたり、水回りの床をタイル張りにしたのも、ここから広がった発想。無彩色ならインテリアを邪魔しないし、質感もアクセントになると思って」

 

 

ダイニングのもう1つのお気に入りは照明。チェコの照明ブランド「bomma」の吹きガラスのシェードです。

 

 

点灯すると内部のフィラメントが透けて、表情ががらりと変わりました。「この変化が好き。日が落ちてから灯すのが楽しみになりました」

 

 

水回りではお手入れしやすさも大切に

 

 

キッチンは「トクラス」。タッチレス水栓やガスコンロなどは、5年前のリフォームで交換したものを再利用しました。

 

グレーのカウンターは人造大理石に塗装を施した「テノール」。「セラミックカウンターが流行っているけれど、わが家に土ものの器が多いのを見たプランナーの石川さんが、こちらの素材を勧めてくれました。たしかに当たりが柔らかく、大切な器も安心して扱えます」

 

レイアウトはもともと対面式でしたが、カウンターがもっと左寄りにあり、開口部も狭く、内側のスペースが限られていました。そこで壁をなくし、カウンターを右に寄せて作業スペースを広げ、奥にはパントリーを設けることに。

 

 

こちらがそのパントリー。ご主人がこのキッチンを初めてご覧になったとき、「この家、広くなった?」とおっしゃったそう。そんな錯覚をしてしまうほど、キッチンに奥行きが生まれ、たっぷりの収納も確保できました。

 

床は水はねの気にならないタイル仕上げに。「本当はダイニングの窓際と同じタイルを使いたかったのですが、在庫が足りなくて断念。かわりに『名古屋モザイク』の『コットメント』という大判タイルにしましたが、目地が少ないので汚れが目立ちにくく、かえって正解でした」

 

 

背面収納も「トクラス」のもの。グレーの収納扉にはピアノと同じ塗装を施してあり、美しい光沢が魅力的です。壁にはマットな質感が魅力の「平田タイル」の「サブウェイ」を貼りました。

 

 

背面収納の下には猫ちゃん用のトンネルが。この裏には何があるかというと…

 

 

猫トイレを置いた洗面室でした。「リビングのドアを閉めたままでも猫たちが行き来できて便利。床はキッチンと同じ大判タイルで、猫砂がちょっとこぼれてもサッと掃除できます」

 

ベッセルスタイルの洗面台も素敵♪カウンター前のブルーのタイルは奥さまの大のお気に入りだそう。「こちらも『名古屋モザイク』で、『マットアンドモア』という大判のタイルです。石川さんの提案で採り入れましたが、毎日うっとりしながら眺めています」

 

 

細かいところでは、猫ちゃんたちのごはん&水飲みスペースにもタイルが使われていました。こちらも水濡れが気にならず、お手入れがラクというメリットが。キッチンのすぐそばにあり、お水の交換もしやすいレイアウトです。

 

 

リビングから和室へと風を運ぶ工夫も

 

 

次にご紹介するのはリビング。以前は和室があり、ソファを置いたり座卓でくつろいだりしながら使っていたそうですが、今回のリノベで洋室に変え、ダイニングとつなげて広々したワンルームに。全面に床暖房が入っているため冬場も快適です。

 

間仕切りのように配置しているシェルフは、1970年代のイタリアのもの。日本の陶芸家・余宮隆さんのフラワーベースのほか、ポルトガルで購入した陶器や、「オイヴァ・トイッカ」のガラスのオブジェなどがゆったりと飾られています。

 

 

ソファ前のラグは以前から愛用している「ギャッベ」。イランの遊牧民族の暮らしから生まれたじゅうたんで、自然素材で染めたナチュラルな色合いと肌触りのよさが魅力です。

 

 

照明は「ロイズ・アンティークス」で見つけた70年代のイタリアのもの。繊細な光が天井に美しく広がり、夜のリビングに華やぎと癒しをもたらしてくれます。

 

 

収納扉のように見える大きな引き戸を開けると、中からデスクカウンターが現れました。和室の押入れだった空間を生かしたもので、お仕事スペースとして使われています。

 

「押入れの奥の壁に隠れていた奥行20センチほどの凹みもムダなく活用しました。PCのディスプレイがぴったりはまって、手前に広い作業スペースができたんですよ」

 

デスクカウンターの上部に小さな室内窓が見えますね。こちらはどこに通じているのでしょうか。

 

 

裏側はご家族の衣類をすべてまとめているファミリークローゼット。その手前には新たに設けた和室があり、室内窓を通して一直線に風が通り抜けていきます。

 

「マンションでは向かい合わせに窓をとりにくいので、どうしても空気が滞りがちですよね。それを解消したかったので、ここにはぜひ室内窓を!とリクエストしたんです」

 

クローゼットで服を選んだり収納したりしているとき、ふと視線を感じることがあるというAさま。振り向いて室内窓を見上げると…

 

 

窓の向こうに猫ちゃんが!デスクカウンター上のシェルフに登るのが大好きなのだそう。こんなにかわいい“家事チェック”なら大歓迎ですよね☆

 

 

ファミリークローゼットに収納する洗濯物は和室で畳みます。物干しバーを設置したので、室内干しにも活用しています。琉球畳の周囲をヒノキの無垢板で囲むなど、和のシンプルデザインも魅力の空間です。

 

 

和室から廊下に出ると、ここにも北欧ヴィンテージの小ぶりな家具が。「リノベ前は猫のトイレを置く場所がなくて、廊下に置いていたんですよ。それも改善したいポイントの1つでした」

 

現在は素敵なインテリアを楽しめるスペースに変身。ゲストも気持ちよくご案内できます。

 

 

寝室のドア横にも猫ちゃんトンネルを発見!ご夫妻が寝ている間にも出入りできるように配慮しました。「2つのトンネルはどちらも猫たちのお気に入り。ドアが開いていてもここを通ったりするんですよ」

 

 

愛らしい猫ちゃんの姿もたくさん撮らせていただけた今回のお宅訪問。あらためてA さまに住み心地をうかがいました。

 

「仕事に集中できるスペース、好きな料理を作って食べられるスペース、たくさんのワードローブが一気に片づくスペースと、念願はすべてかないました。大好きなインテリアに囲まれているのも心地いい。観葉植物を育てるという新しい趣味もできました」

 

「何より、猫たちが楽しそうに過ごしているのがうれしくて。トンネルをくぐる姿を最初に見たときの感動は忘れられません(笑)。私たちも猫とたわむれながら、毎日をゆったりと過ごしています」

 

お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。

 

取材・文/ライター後藤由里子

撮影/カメラマン清永洋