Sunny Room
2つ並んだ掃き出し窓から光がたっぷり入るLDK。こちらはご夫妻と小学一年生になる娘さんと3人で暮らすSさまのお宅です。LD、キッチン、洋室のあったスペースをリノベでひと続きのLDKにしたため、広さと開放感は満点です!
既存の床暖房をそのまま生かすか撤去するかを悩んだそうですが、生かすことにして床暖対応のフローリング材をチョイス。「SHUKEN Reのプランナーさんがとても素敵なものを提案してくださって、すんなり決まったんです」と笑顔の奥さま。選んだのはオーク材の3層フローリング。「幅広で少し節もある男っぽいところが気に入りました」
以前は隣の区の賃貸マンションに暮らしていたSさまご一家。娘さんが入学する予定だった小学校の通学路に車の往来が激しい通りがあることなどから、通学の安全性を第一に住み替えを検討されたとか。
保育園はそのまま同じところに通わせたかったため、物件探しはエリアをかなり限定したそうで、「時間があると自転車でこのあたりを回ってよさそうなマンションをチェックしていました。ただ外から見るだけなんですけどね(笑)」と奥さま。
幸せオーラ全開だった前オーナーさん
購入したこちらの物件は、ご主人がパトロールしていたときに売りに出ているのを発見して、不動産サイトに掲載される前に内見を申し込んだとか。
「オーナーさんが、ハッピーオーラ全開のすごくおしゃれなおじいさんだったんです。最初は低層階ということが少し気になりましたが、日当たりも風通しもいいし、オーナーさんの幸せを引き継げそうな気がしてここに決めました」と、奥さまが素敵なエピソードを聞かせてくださいました♪
キッチンは「サンワカンパニー」のステンレス製のものを採用。ナチュラルな内装に硬質素材がよく映えていますよね。北欧風に少しだけインダストリアルな雰囲気をプラスしたようなインテリアが好みという奥さま。そこからステンレスのキッチンを採用するアイディアが生まれました。
ここで奥さまから「私、料理が苦手なんです(笑)」と爆弾発言が!(いえいえ大丈夫。当社のお客さまにも料理が嫌いというかた、たくさんいらっしゃいました) Sさま邸では朝食はご主人、夕食は奥さまの担当。
「既存の独立型のキッチンのままで、こもって作業するとなおさら億劫になりそうなので(笑)、キッチンはオープンにすることしか考えませんでした」
奥さまは、以前からリノベ事例を見るのが好きだったそうで、いつかリノベにトライしたいと、住み替えにあたり新築マンションはまったく考えなかったそう。
好みにぴったりの事例があり、そのお宅の素材や色の分量バランスを参考にしてプランニングを進めました。ステンレス製のキッチンを選んだのは、そのお宅の影響もあったとか。
リノベ会社はインターネットで探され、10社ほどピックアップしたあとに、事例の雰囲気やリノベ経験者のブログをチェックして、当社を含めた3社に絞り込んだという奥さま。
「3社にファーストプランを出してもらったのですが、 SHUKEN Re がこちらの希望のニュアンスを最も汲み取った プランを提案してくれました。こだわるところやお金をかけたい部分がしっかり伝わっていると感じ、『そうそう、こんな感じ~』という提案をしてくださって、それが依頼の決め手になりました」(ありがとうございます!)
奥さまいわく、キッチンの背面側には“いかにも”の収納は置きたくなかったそうで、独身時代からなじみのあった「unico」のステンレス天板のカウンター家具を2つ並べて置くことに。タイルで仕上げた壁面には、造作でシンプルなオープン棚を設置しました。
置かれているキッチン道具や家電がみんな素敵♡ 当初のイメージ通りのコーナーに仕上がりましたね♪
こちらはご主人が気に入ってくださっている収納スペースです。パイプスペースをうまくよけながら設けたコンロ横のスペースで、通販で届くミネラルウォーター入りの箱を置けるようにしたのがポイント! こんな細かい部分も“わが家仕様”にできるのが、リノベの魅力かもしれないですね。
「LDKはできるだけ広くしたい」というご希望を実現するため、65㎡で2LDKだった間取りをゆったりとした1LDKに変更したSさま邸。子ども部屋をつくらず、LDKと家族の寝室のみのシンプルな構成にしたのも当初のご希望どおりです。
「もう大きな姪っ子がいるんですが、自分の部屋を一切使わずに大学受験まで終えてしまったんです。宿題や受験勉強はずっとダイニングでして、子ども部屋は物置に(笑)。その様子を見ていたので、しばらくは子ども部屋をつくらないことにしました」
今は広々と使っているリビングですが、将来、娘さんが個室を欲しがったときのために、一角に壁を設けるための下地を入れて、将来、個室にできるようにしています。
玄関は面積も見た目も広々と
ここまでSさま邸のLDKを見せていただきました。唯一の個室である寝室も気になりますよね。ここからはLDK以外のスペースを見せていただきましょう~。
リノベのプランニング時に、玄関を広くしたいというご希望もあったSさま。お子さんを連れて出かけたり帰宅したりするときに、マンション特有の玄関の狭さがストレスだったとか。
寝室との間仕切り壁を少し後退させてスペースを広げたほかにも、室内窓をつけ、上がり框(かまち)を曲線に仕上げたりシューズボックスをフロートデザインにしたりして、視覚的な広さも感じられる空間になりました♪
玄関ホールにはWTCの出入り口もあります。これは身支度して外出するのに便利なつくりですね。
「相談したリノベ会社さんの中には普通のクローゼットをすすめる会社もあって、通路が必要な分、確かに収納効率が優れているわけではないですけど、湿気がこもりにくいという面でWTCにしてよかったと思っています」と奥さま。
玄関ホールのほかに寝室内にも出入り口があるウォークスルー型のクローゼット(WTC)。こちらは寝室側から見たWTCの入り口。「子どもの友だちが遊びに来ると、この回遊式のつくりがおもしろいようで、よく追いかけっこをして遊んでいます」
こちらは寝室の全景です。白い内装がすっきり落ち着いた雰囲気で、ぐっすり眠れそうですね。共働きのSさまご夫妻は、ご夫妻ともに在宅勤務の日もあるそうで、一角にはご主人用のワークスペースを設けました。
突っ張り棒とネットで、圧迫感がない形でスペースを仕切っているのがGOODアイディア! デスクは、窓のあるほうを向いて座りたいとこの配置にしたそうで、ご主人いわく「ちょうど背景が白い壁になって、オンライン会議のときに便利なんです」
こちらは洗面室です。以前の住まいの洗面室は床材の色が濃くて、髪の毛やホコリが落ちていても分かりにくいのがストレスだったという奥さま。明るい色のフロアタイルを選んで悩みを解消しました。
いっぽうご主人は、以前は洗顔時などの水はねが気になっていたそう。洗面ボウルは大きめがいいと、TOTOの「病院用流し」を採用しました。
奥さまは当初「大きすぎるのでは?」と思ったそうですが、「実際に使ってみると、すごく使いやすいです」とお気に入りに認定。水はねが気にならなくなったご主人は、「子どもの運動靴を洗う係なのですが、これだとすごくはかどります」とにっこり。
さらに奥さまは「壁出しの水栓は、SHUKEN Reのプランナーさんに『掃除が断然ラクです』とご提案いただいたんです。本当におっしゃる通りでした」とも語ってくれました。
ユニットバスのメーカーや性能などには特にこだわりはなかったという奥さま。シンプルに徹し内部は白一色に。掃除のしやすさから鏡はなくして、バスグッズを水切りしながら掛けておけるバーをつけてもらいました。
「本当は浴室に窓が欲しかったので、できるだけ広々感じられるようにドアをガラスにしたのがこだわりです」
トイレも白を基調にしたシンプル空間です。トイレットペーパーホルダーは奥さまが選んだ「上手工作所」のもの。真鍮のホルダーもソケット照明もシンプルな空間に似合っていますね♡
友人家族にも好評の快適な住まいに
ご入居は2021年の9月だったため、こちらでの暮らしは1年半ほどになりました。新生活が始まるとあっという間にお子さんの小学校入学があり、「当時はしみじみと新居を実感する余裕がなくて」と笑う奥さま。
「私はダイニングで在宅勤務をしているんですが、窓から緑が望めてとても静か。ここだと気持ちよく仕事ができます。遊びに来てくれた友人家族に、『居心地がいい』とか『ずっといたい』と言ってもらえるのもうれしいですね」
ちなみに、「後悔しているところがあるとしたら、食洗機をケチってしまったこと」だとか。「量が入らないし汚れ落ちもイマイチで、大容量でパワーもある海外製にすればよかったなと思っています」と奥さま。ご主人も「これからリノベをするかたには、毎日使うものはケチらないほうがいいです、と言いたいです(笑)」
ご主人は大きなガラス入りにしたリビングドアがお気に入りだとか。「LDK側からも寝室側からも反対側のスペースが見通せるところが好きですね。床暖房を残したので暖かく過ごせますし、天井高を上げてもらったので住み心地はとてもいいです」
実はご主人、リノベを機にフリマアプリにハマったそうで、それまで使っていたソファは2万円、ローテーブルは 1 万円弱で売れたとか! 引っ越しの荷造りで忙しいときに出品用の写真撮影をするご主人を、奥さまは苦々しく思っていたそうですが(笑)、引っ越し荷物が減らせて、お金も手に入れるなんてすごいです~。
楽しいお話をたくさん聞かせていただいたSさま邸の取材。食洗機やフリアアプリのお話は、リノベを予定しているかたの参考になるのではないでしょうか?
そうそう、物件購入の際は前オーナーさんのハッピーオーラが決め手のひとつになったとうかがいました。この住まいを引き継いだSさまファミリーにも、スタッフ一同、たくさんのハッピーオーラを感じました~!
お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。
取材・文/ライター志賀朝子
撮影/カメラマン清永洋