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"SHUKEN Re"

INTERVIEW
お客様インタビュー|リノベのその後

FLAT LIFE

この日おじゃましたのは、Nさまと、ニュージーランドご出身のパートナーのCさまが暮らすお住まい。ビビッドな黄色のドアがグレーの内装に映えて、とっても素敵ですよね。

 

海外のような空気感が漂うお部屋を拝見して、Cさまの好みを反映したのかと思いきや、リノベの主導権を握ったのは奥さまのNさまのほうだったとか。

 

 

ご結婚後、現在のこちらの物件に住み替えるまでの約20年間、都内の3階建ての戸建て住宅に暮らしていたおふたり。いわゆるデザイナー住宅と呼ばれる建物で、窓がたくさんあるスタイリッシュなお宅だったそうですが、「洗濯機置き場は1階にあるのに、物干し場は3階にある家だったんです~!」とNさま。

 

3フロアを上ったり下りたりする暮らしがだんだんと負担に感じるようになっていたある日、もともと不動産広告を見るのが好きで、なにげなくネットを眺めていたNさまが、売りに出ていたこちらの物件を発見!

 

一戸建てからマンションに住み替えを決意!

 

真剣に住み替えを考えていたわけではなかったといいますが、広さ、立地のよさ、眺望のよさに惚れ込んでしまったそう。「先に申し込みをしたかたがいたので一度はあきらめたのですが、ローンの関係で契約に至らなかったそうで、不動産会社さんが後から連絡をくれたんです。やっぱり家って縁ですね」とNさま。

 

そんな運命的な出会い(!?)だった物件がリノベでどんな風に生まれ変わったのか、くわしく見せていただきましょう~!

 

 

まずはこちらのキッチンから。白いカーテンの奥はパントリーで、以前はこのあたりに独立型+壁付けのキッチンがありました。ダイニングに向けたオープンキッチンに変更したので、開放感は満点!

 

システムキッチンは、Nさまが自ら手配する「施主支給」の形を取り、お知り合いの業者さんを通じて購入した新古品を設置したとか。

 

新古品といっても、新築マンションのモデルルームに設置されていたほぼ未使用のハイグレードな製品。同じ業者さんから照明器具や洗面台なども購入したそうで、「通常のショールームで新品の設備機器を選んでいたら、工事費が予算の2倍にふくらんでしまったんです。新古品を施主支給したことでコストダウンに役立ちました」

 

 

キッチンの背面側の収納は「トクラス」の製品です。面材の色は白にする案もあったそうですが、迷いに迷った末に「エイジングゴールド」という落ち着いた色をセレクト。

 

「以前の戸建ての住まいは窓が多いのがよかった半面、家具を置けるスペースが少なかったんです。キッチンには食器棚を置くこともできなくて、収納スペースが少ないのが不便でした」とNさま。こちらの背面収納やパントリーのおかげで、収納たっぷりのキッチンを実現できました♪

 

 

キッチンの腰壁をタイルで仕上げたのもNさまのこだわりです。「事例写真で見かけて、ここにはタイルを貼りたかったんです。どんなタイルがいいかなと思っていたときに、SHUKEN Reのプランナーさんがこのタイルを提案してくれました」とNさま。

 

冷蔵庫の左手にチラッと見える白いものは小型冷凍庫。リノベで冷凍庫の置き場所を確保することもできました。「コストコで大容量の冷凍食品を購入することがあるので、よかった♪」とNさんはにっこり。

 

 

ダイニング&キッチンの方向からくるっと視線を移すと、こんなシックなリビングが広がっています。テレビ側の壁はエコカラットタイル、ひとり掛けソファの背面はこだわりの輸入壁紙で仕上げました。グレイッシュなインテリアが、大人の雰囲気たっぷりですね。

 

 

Nさまが「これ、私のもろ好みなんです(笑)」とおっしゃるこちらの輸入壁紙。エキゾチックなタッチで、ゾウ、キリン、チーターなどが描かれています。「でもちょっとドキドキしたんです。壁1面に張ってみて失敗だったらどうしようって。でも大丈夫でした(笑)」

 

「もともと白いクロスの空間は好みではなくて、周囲にグレーの内装材を使ったので空間になじんだのかもしれません」(なるほどです!)

 

 

テレビ側の壁のダークグレーのエコカラットタイルは、調湿&消臭性能を期待して採用を決めたそう。現在インコを2匹飼っているNさま&Cさま。残念ながら亡くなってしまいましたが、プランニング時にはワンちゃんもいたそうで、ペットとの暮らしを考慮してのチョイスだったとか。デザインとしてもとても素敵です!

 

 

現在のリビングは、以前はLD隣接の個室だったスペース。壁を取り壊して広いLDKを実現しました。撤去できない天井のダクト部分は、グレーのクロスで仕上げつつ、間接照明も仕込んで空間に自然に溶け込ませています。

 

 

そしてこちらが、先ほどもチラッと登場した黄色いリビングドアです。イメージソースはピンタレストなどで見た画像で、Nさま大のお気に入り。「遊びに来た友人たちも、みんなこのドアが素敵だねって言ってくれます」

 

「当初、サンプルの色だけではイメージできなかったのですが、プランナーさんが『パキッとした黄色ですよ』と言ってくれて、その言葉がきっかけになって決められました。いい色で本当によかった!」とNさま。

 

 

こちらは玄関側から黄色のリビングドアを見たところです。毎日、帰宅するたびに「かわいい♡」と、このシーンを眺めてくださっているというNさま。

 

たたき部分と廊下は、同じイタリア製のタイル張り。「たたき用に選んだタイルがとても気に入ったので、廊下も同じ素材で仕上げていただいたんです。統一感があって、廊下が長く見えるのが気に入っています」

 

たたきの左側には、Nさまのご希望でシューズクローゼットを新設。ご夫妻でテニスをされているそうで、靴だけでなくテニス道具がしまってあります。入り口部分が引き戸で、全開にできるのも便利だとか。

 

 

シューズクローゼットの対面側には、こんなニッチがありました。動物モチーフ好きのNさまらしく、たくさんの動物たちがお出迎え♪ 壁の向こう側はゲストルームで、上部に設けた室内窓で2つのスペースをつないでいます。

 

 

玄関を入って左手には、寝室、WIC、Cさまの書斎の3つのスペースが並んでいますが、廊下からの出入り口はこちらの1カ所だけ。一度寝室に入って、WICや書斎に移動する動線になっています。

 

一見、「不便では?」と思うかたもいらっしゃるかもしれませんが、出入り口の数を最小限にしたことで、玄関のシューズクローゼットと、WIC内のNさまのワークスペースが実現! ぜひ間取り図で確認してみてくださいね。

 

 

こちらは寝室の隣のWICです。もともと居室だったスペースを活用しているので、窓があって風通しはばっちり。実はこちら、「お洋服が大好き!」という奥さまのNさま専用のWICで、手前のワンブロックは丸々テニスウエアのコーナーになっていました。ご主人のCさまの衣類は書斎のクローゼットに集約しているそうです。

 

 

洗面室は、ホテルライクなすっきり空間。洗面台もお知り合いの業者さんから購入した新古品とのことで、ハイグレード製品の高級感はそのままに、賢くコストダウンされています。キッチンの腰壁に使ったお気に入りのタイルの色違いを、水がかりの部分に採用したのもポイント♪

 

 

そしてNさま&Cさま邸のバスルームは、浴槽なしのシャワールームに。「夫婦ともに温泉も好きじゃないし、お風呂にこだわりがないんです。スペースも狭いので、浴槽があってもちぢこまって入ることになりそうで」と、潔くシャワーのみに。

 

最近は入浴をスポーツジムで済ませてしまう人もいますし、お風呂にこだわりのないかたはシャワールームという選択肢もあり!ですね。

 

 

先ほど、ホテルのような洗面室をご紹介しましたが、すっきりとした美空間に仕上がった秘密は「洗濯機を外に出したから」でした! 洗濯機置き場を廊下に移動し、目隠し用の折り戸を設置。

 

そういえばNさま、以前の3階建てのお宅は洗濯機置き場が1階で、物干し場が3階にあって大変だったとおっしゃっていましたよね。これならベランダへのアクセスもよく、洗濯動線がスムーズです♪

 

 

こちらはトイレです。壁の1面に採用した動物モチーフの輸入壁紙が、リビングと同様に素敵ですね~! トイレにアクセントクロスを採用する場合、奥の壁に採用するお宅もありますが、常に色柄が楽しめるようにサイドの壁に採用しました。

 

快適な“平面生活”を満喫中!

 

20年あまり一戸建てのお住まいに暮らしたのちの、マンションへの住み替え。集合住宅に戸惑いはなかったですか?とうかがうと、「“平面生活”めっちゃいいです(笑)」とNさま。

 

「隣の音も全然聞こえないですし、すごく静か。ふたりとも50代だから、ワンフロアの住まいは暮らしやすいです。もっと先だったら、気力や体力の面で住み替えはできなかったかもしれません」

 

 

気になるマンション物件と出会いトントン拍子に購入できたため、どのようなリノベをするか、当初はあまり考えていなかったというNさま。「プランナーさんにどうしたいかを聞かれても、え~どうしよう…という感じだったのですが(笑)、ふんわりとしていたこちらの希望を引き出していただいたり、リードしていただけたのがとてもありがたかったです」

 

「SHUKEN Reさんは住宅のリノベをたくさん手がけていらっしゃる会社なので、知識も全然違うな~と思いました。当初は物件を購入した不動産会社の関連会社さんに依頼することも考えたのですが、工事費が高めで、提案プランもそれほど素敵とは思わなかったんです(笑)」

 

 

取材におじゃましたのはご入居からまだ3カ月というタイミングでしたが、「住み心地はすごくいいです」とご夫妻ともにおっしゃっていただきました(ありがとうございます!)

 

Nさまはダイニングチェアに座って眺めるリビングがいちばんのお気に入り。Cさまは、リノベで新設したリビングの床暖房があたたかで気に入っているそうです。

 

 

Nさま&Cさま邸は、眺めのいい12階のお部屋です。Cさまの書斎の窓からは東京タワーが眺められ、共用廊下からは富士山も見えるそう。「毎朝、出かけるときにおはようございますって富士山にあいさつするんです(笑)」とNさま。

 

以前お住まいだった一戸建ても素敵なお住まいだったと推察しますが、おふたりがマンションでの新生活を楽しんでいらっしゃる様子を拝見して、マンションリノベを多く手がける当社として、とてもうれしい取材となりました♪

 

お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。

 

取材・文/ライター志賀朝子

撮影/カメラマン清永洋