自分たち仕様=快適!!
ここは知る人ぞ知るおしゃれな隠れ家Bar??――いえいえ、千葉県浦安市のマンションに暮らすMさまのお宅です。
ブルーグリーンのタイルやお店のようにしつらえたカウンターがとっても素敵ですね!
ご夫婦2人暮らしのMさま。2006年にご結婚を機にこちらの物件を購入され、しばらくご主人のお父さまと3人で暮らしていました。
その後、ご主人の転勤が決まり、この部屋は賃貸物件として貸し出すことに。
5年ほどで転勤先からこちらに戻り、借り上げ社宅に暮らしながら入居者さんの契約満了を待って、再入居のためのリノベーションをおこなうことにしたそうです。
おしゃれなBarのようなキッチンは、「お店のようなカウンターつきのキッチンが欲しい」というご主人の希望を形にしたもの。
「リビングのソファでお酒を飲むと、際限がなくなってしまうんですよね(笑)。家でも居住まいを正して飲みたくて」とご主人。
お酒を楽しむ場所としてはもちろん、キッチンとしての使い勝手も上々。
作業スペースが広いところや、キッチン側とカウンター側とで料理などの受け渡しがスムーズなところが気に入っているそう。
ブルーグリーンのタイル壁が圧巻!
普段のご飯づくり担当の奥さまは、「料理はあまり好きじゃないんですが(笑)、このキッチンなら気分が上がるし、きれいに使おうという気持ちになります」
Mさまのお宅のキッチンで圧巻なのが、こちらのタイル壁。
「わが家のリノベプランはどちらかというと機能重視だったので、キッチンはデザイン的な部分にもこだわりたいと思ったんです」
「いろいろな事例を見ているうちに、アクセントウォールって素敵だなと。自分たちの好みを伝えたら、プランナーさんがドンピシャのタイルを選んでくれました」とご主人。
途中、賃貸に出していた期間もありましたが、リノベ前のこの部屋に数年間住んでいたMさま夫妻。
住んでいたからこそ実感していた不満のひとつに、「100㎡ほどある広い住まいのはずなのに、広さが感じられない」というものがあったとか。
その不満を解消すべく、4LDKの細切れだった間取りを1LDK+Sのゆとりのある間取りに再構築。
LDKをLDに隣接していた和室をとり込んで、セミクローズド型だったキッチンの壁をとり払い、面積的にも感覚的にも広々としたLDKが実現しました!
SHUKEN Re との出会いは1枚のリーフレット
当初は内装をきれいにしたり水回り設備を一新したりする、一般的な「リフォーム」のつもりでいくつかの会社に相談に行ったというおふたり。
「リフォームとリノベーションの違いが分かってきたちょうどその頃、妻がSHUKEN Reさんのリーフレットを見つけたんです」とご主人。
奥さまによると、「そのリーフレット、いい紙が使われていて、おしゃれに折ってあったんです(笑)。デザインもおしゃれだったので、きっと素敵なところに違いないと思って、ふたりでSHUKEN Reさんのwebサイトをチェックしてみました」
そこでおふたりが興味をひかれたのが、当社のwebサイトで告知をしていた『50代からの大人リノベーション』というセミナーでした。
「ちょっと話を聞いてみようと気軽に申し込んでみたのですが、このセミナーと担当のかたの存在が決め手になってSHUKEN Reさんに依頼することにしたんです」
ありがとうございます! ご主人は特に、「平均寿命」と「健康寿命」を例にとって、「人生の第2 章を楽しむために、元気な今、住まいを快適に整えよう」という話がとても印象的だったと教えてくださいました。
現在のリビングは、もとは和室だったスペースです。テレビの背面側には窓がありますが、隣の建物がせまっているため、ウッドブラインドで目隠し。
窓の大きさより広い範囲にブラインドを設置して、壁のように見せています。
カウンターキッチンを希望したご主人に対して、奥さまの希望は畳の小上がりコーナーだったとか。
「どんな風に実現したらいいのかイメージがわかなかったのですが、プランナーさんが『畳が丘』という商品を紹介してくれて、これこれ!って(笑)」
いっぽうご主人は、この小上がりに対して「スペースがもったいないし、いる?」と思っていたそう。
今は「お風呂上がりにここで寝転がるのが最高」とすっかり気に入っている様子で、安心しました~♪
小上がりコーナーの壁際には小さなカウンターデスクも。「畳が丘」を配置してあまったスペースを有効活用しています。
こちらは奥さまの専用スペースとして便利に使っているそう。畳の下は収納になっているので、客用布団などをしまっておけます。
小上がりのすぐ横の壁には、室内窓がついていますよね。奥はどうなっているんでしょう?
LDKと室内窓を介してつながるスペースは、お部屋のような広いWICでした!
LDK側はご主人の在宅勤務用のワークスペースも兼ねています。WICの中とは思えない、快適そうな空間ですね。
「実は、ここをワークスペースにしたのはごく最近で、もともとは洗濯物の室内干しと、アイロンがけのための場所としてつくってもらったんです」とご主人。
風が強く、湿気が多い立地のため、基本的に洗濯物は乾燥機で乾かしたり、室内干しにしているとか。
WICは湿気対策を万全に
「アイロンがけも重視したポイントで、アイロン台を出したままにできる広めのスペースがほしくて」。
洗濯機を置いている洗面室から近く、WICの中なので乾いた洗濯物の片づけもラク。洗濯時の動線がとてもスムーズです。
海が近いため、室内の湿気にも悩まされてきたMさま夫妻。
数日留守にしていたら、収納内部の背広にカビが生えてしまったこともあったとか。
洋服が多いことに加えて湿気対策もあり、洋服同士が“密”になりすぎない、ゆったりとしたWICを設けることが当初からの希望でした。
WICといえばハンガーパイプを左右両側に設置することも多いですが、Mさま邸では片側だけにしたのもポイント。
湿気を考慮してあえて外壁側には設けませんでしたが、おかげでゆとりが感じられる空間に仕上がりました。
こちらは寝室から見たWICの入り口です。外壁側をバッグの収納場所として上手に活用されていますね。
廊下にも寝室にも出られるウォークスルーのつくりで、風通しはばっちり。
リノベ前のWICは寝室内にあり、奥さまの出勤時間が早いため、ご主人を起こさないように気を使いながらWICから服を取り出して身支度をしなければならなかったそう。
ウォークスルーのクローゼットが実現して、そのストレスからも解放されました♪
寝室は「寝るだけの最小限の部屋でいい」と考えて、収納スペースを充実させたMさま邸。
「ここだけ壁のクロスをグレーにしたのですが、微妙すぎて白いクロスとの違いがあまり出なくて……(笑)。
やるならもっと派手にやってもよかったかな?と思っています」
寝室の向かい側には、スノーボードやゴルフバッグが並ぶワクワクするようなストレージが!
「以前、この場所にあった個室が完全に“物置”になっていて、趣味関係の荷物に特化した収納スペースにできるといいなと思ったんです」
趣味をめいっぱい楽しめる収納!
「スノボから戻ったら、ぬれたウエア類はハンガーパイプにかけて干しておけます。以前は荷物をゴロゴロとリビングに持って行って広げて、洗濯物はこっち、ウエアはあっち、ボードはこっち……と、定位置に戻す作業がわずらわしかったのですが、今は、広くなった隣の玄関にドーンと荷物を広げて、ほとんどこのストレージに戻すだけでOKです」
スノボ道具の片づけで便利に使っている玄関がこちら。とにかく広いんです!
スタンドにスノーボードをセットして、たたき部分でワックスがけなどの作業ができるのもお気に入り。
靴用のオープン棚の裏手が、先ほどの趣味の道具のストレージです。
「玄関を広く」というのはMさまの希望だったものの、リノベの工事中に様子を見に来たときに、「やばい、玄関広すぎるかも……」と思ったそう。
いっぽう担当プランナーは「これでもまだ狭いかな~」と思っていたというから面白いですね。
隅のほうにある小さな棚は、キッチンのカウンター材の端材を活用してつけたもの。鍵などが置けて重宝しているとか。
一部だけ鏡仕上げにした壁も、出かける前に服装のチェックなどができて便利だそうです。
玄関からLDKに続く廊下の壁面には、本棚を造り付けました。
玄関に近いほうは、すぐ目に入る場所なのでと、奥さまが市販のケースを活用してきれいに整頓されています。まだ余裕のあるこの本棚を、マンガで埋め尽くすのが今後の楽しみだとか。
トイレは奥さまのセンスが発揮されたスタイリッシュな空間。
「好みの手洗いボウルを見つけたので、それに合うカウンター材や壁のタイルをプランナーさんが一緒に選んでくれました」と奥さま。
洗面室は、洗面台の位置を変更して、キッチンからも廊下からも出入りできるレイアウトに変更。
「キッチンと洗面室がつながるといいなと思っていたので、図面を見たときは『できるんだ!』と驚きました」とご主人。
それほど劣化していなかったため、既存の洗面台を再利用して、扉の面材と取っ手だけチェンジ。
木目調の扉に黒いアイアンの取っ手という組み合わせは、「インダストリアル系だけど少し落ち着いた感じ」というご主人の好みを反映したものです。
リノベで“しっくり来る”わが家に
最後にこの部屋の住み心地についてうかがうと、「すごくいいです」「満足しています」とご夫妻からうれしいお言葉が。
「キッチンに立ったりお風呂に入ったり、洗濯したりトイレに行ったりと、全部の行動が“しっくり来る”のがうれしいですね」と奥さま。
「普段の生活も快適だし、趣味のスノーボードなどから帰って来たときの荷ほどきも快適。自分たちのライフスタイルと住まいが合致していることに満足しています。もともとここは持ち家だったけれど、リノベして初めて“自分たちの家”と実感できました」とご主人。
「リノベでいちばん印象的だったことは?」という質問に、
「今までの住まいはすべて借りものというか、あてがわれた“枠”の中に住むということの連続でした。でも、リノベを体験して、住まいに自分たちを合わせるのではなく、自分たちに住まいを合わせることができるんだという驚きがありました」と答えてくれた奥さま。
リノベーションの魅力とは、まさにこの言葉が物語っているような気がしませんか?
お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。
取材・文/ライター志賀朝子