公開日:2023-05-09 更新日:2024-12-19
【リフォームローン・住宅ローン】中古住宅を買ってリノベーションするならどっち?
中古住宅を購入してリノベーションするときに、ローンを利用したいと思う方も多いですよね。
物件購入だけなら住宅ローンしか選択肢はありませんが、リノベーションの場合はリフォームローンも検討することができます。
また、物件購入とリノベーションの両方にローンを利用したいなら、「リフォーム一体型住宅ローン」も選択肢として追加されます。
今回は、住宅ローンとリフォームローンの違いや、リフォーム一体型住宅ローンについて解説します。
あなたに合っているのはどのローンなのか考えてみましょう。
・「リフォームローン」は諸費用や手間を減らして借入ができ、「住宅ローン」は低金利・長期間・高額の借入ができるという特徴があります。
・中古住宅の購入もローンを組みたいなら、リノベーション費用をまとめられる「リフォーム一体型住宅ローン」がおすすです。
・中古物件探しからリノベーションの設計・施工まで相談できる「ワンストップリノベーション」の会社に依頼し、スムーズにローンの手続きを進めましょう。
目次
■リフォームローンと住宅ローンの違い
まずは、リフォームローンと住宅ローンの違いを理解しましょう。
リフォームローンとは?
リフォームローンは、建物の増改築や修繕などのリフォーム・リノベーションを対象にしたローンです。
金融機関の他に、クレジットカード事業をメインに行う会社が扱うリフォームローンもあります。
・無担保でも借入ができる
・諸費用が抑えられる
・審査がスムーズで通りやすい
・手続きが簡単で手間が少ない
リフォームローンは有担保型と無担保型がありますが、無担保型が選ばれることの方が多いです。
無担保型の借入限度額ではリフォーム・リノベーション費用を支払いきれない場合に、有担保型を検討するケースもあります。
無担保型を選べば抵当権設定費用がかからず、手数料や保証料なども少額のケースが多いため、諸費用を抑えることができます。
申込書なども住宅ローンと比べて簡易的なので、手間や時間をかけずにローンを借りたい方におすすめです。
・中古住宅の購入資金は借りられない
・借入限度額が低い
・住宅ローンより借入期間が短く、金利が高い
リフォームローンは借入限度額が低く、リフォーム・リノベーション費用の全額をまかなえないことも。
また、最長の借入期間が短くて金利も高めに設定されているため、月々の返済額をなるべく抑えたい方には不向きです。
有担保型のなら借入期間が長くて金利も低いですが、諸費用や手続きの手間がプラスされるため、住宅ローンを検討するという方も少なくありません。
住宅ローンとは?
住宅ローンとはリフォームやリノベーションに限らず、新築や中古住宅の購入も対象にしたローンです。
リフォーム・リノベーションの工事だけでも、住宅ローンを組むことができる金融機関もあります。
金融機関の他に、フラット35で有名な「住宅金融支援機構」も住宅ローンを扱っています。
・長期間、低金利で借入ができる
・借入限度額の設定が高い
・団体信用生命保険の種類が豊富
・取り扱っている金融機関が多い
住宅ローンは長期間のローンを低金利で組めるので、月々の返済を抑えたい方には大きなメリットでしょう。
また、取り扱っている金融機関が多いため、さまざまな住宅ローンの中から自分に合ったものを選択可能です。
諸費用や団体信用生命保険の内容も異なるため、しっかり比較を行いましょう。
・借入までに手間や時間がかかる
・リフォームローンより審査が厳しい
・諸費用がかかりやすい
住宅ローンは借入額が高いケースが多いため、返済能力をしっかり審査する必要があります。
「事前審査」と「本審査」の2回の審査を行い、時間をかけてさまざまな項目を審査します。
少額でも他の借入があると、厳しくチェックされるため注意してくださいね。
また、無担保で借入することができませんので抵当権設定費用がかかり、手数料や保証料もリフォームローンよりも高いです。
リフォームローンと住宅ローンの比較表
リフォームローンと住宅ローンを表にして比較します。
リフォームローン | 住宅ローン | |
借入可能額 | 低い | 高い |
借入期間 | 短い | 長い |
担保 | 無担保・有担保 | 有担保のみ |
金利 | 高い | 低い |
諸費用 | かかりにくい | 比較的かかる |
期間や手間 | 借りやすい | 手間や期間がかかる |
それぞれメリット・デメリットがありますので、理解した上で検討してください。
「三菱UFJ銀行」のリフォームローンと住宅ローンを基に、具体的な内容を比べてみましょう。
リフォームローン | 住宅ローン | |
借入可能額 | 50万円以上1,000万円以内 (1万円単位) |
500万円以上1億円以内 (10万円単位) |
借入期間 | 6ヵ月以上15年以内 (1ヵ月単位) |
2年以上35年以内 (1年単位) |
担保 | 無担保 | 有担保(土地・建物) |
金利タイプ | 変動金利のみ | 変動金利・固定金利 ・全期間固定金利 |
手数料・保証料 | 事務手数料:不要 保証料:不要 |
事務手数料:借入金額×2.2% 保証料:不要 |
<参考ページ>
金融機関によって内容は大きく異なりますので、各ホームページをチェックしてみてくださいね。
■中古住宅を購入後にリノベーションするならどちらのローンを使うべき?
中古住宅を購入してリノベーションを行うなら、どちらのローンを使うべきでしょうか。
それぞれおすすめのケースを紹介します。
リフォームローンがおすすめのケース
次のようなケースの場合は、リフォームローンをおすすめします。
- ・自己資金があるため少額の借り入れで良い
- ・ローンの初期費用を抑えたい
- ・手間を省いて短期間で借入をしたい
リノベーション費用の一部を自己資金でまかない、借入額を少額にできるならリフォームローンを選択しましょう。
抵当権設定費用がかからず、手数料などの諸費用を抑えることができるため、ローン借入の初期費用がほとんどかかりません。
短期間の返済にすれば、住宅ローンよりも金利が高くても総返済額を抑えられるケースもあります。
また、借入までの手続きをスムーズに進められるため、入居までの期間を短くしたい方にもおすすめです。
住宅ローンがおすすめのケース
次のようなケースの場合は、住宅ローンをおすすめします。
- ・借入金額が高額になる
- ・月々の返済額を抑えたい
- ・多くの選択肢の中から自分に合ったローンを決めたい
フルリノベーションなどを行うため、借入金額が高額になるなら住宅ローンを検討しましょう。
住宅ローンなら低金利のローンを長期間で組むことができ、月々の返済額を抑えることができます。
10年以上のローンなら住宅ローン控除を受けることも可能です。
また、住宅ローンを扱う金融機関は多く、それぞれに特徴があります。
団体信用生命保険の種類が豊富だったり、条件によって金利などの優遇が受けられたりすることも。
ただ借りるだけでなく、付加価値まで加味して借入するローンを探したい方にもおすすめです。
■中古住宅の購入もローンを使いたいなら「リフォーム一体型住宅ローン」
中古住宅の購入費とリフォーム・リノベーション費用の両方を借り入れする場合、次の2つの方法があります。
- ①「住宅ローン」で中古住宅の購入費、「リフォームローン」でリフォーム・リノベーション費用を借入
- ②「リフォーム一体型住宅ローン」で中古住宅の購入とリフォーム・リノベーション費用をまとめて借入
おすすめは「リフォーム一体型住宅ローン」を利用する方法です。
なぜなら、「リフォーム一体型住宅ローン」は1本のローンなので、①の2本のローンを組むケースと比べて手続きの手間や費用を減らすことができます。
また、住宅ローンと同じ条件で借入できるため、低金利かつ充実した団体信用生命保険が付いたローンを借入できます。
注意点は、中古住宅の物件内容によっては借入額が希望まで届かない可能性があることです。
特に築年数が古い物件は担保評価が低くなるため、審査結果が希望に沿わないケースも少なくありません。
詳しくはこちらのコラムで解説していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
■リフォーム一体型住宅ローンなら「ワンストップリノベーション」がおすすめ
リフォーム一体型住宅ローンを利用して、中古住宅の購入とリノベーションを行いたいなら、ワンストップリノベーションサービスをおすすめします。
ワンストップリノベーションとは、1つのリノベーション会社が物件探しからリノベーションの設計・施工まで一貫してサポートしてくれる方法です。
・物件探しと同時にリノベーション計画も進められる
・ローンの手続きまでサポートしてくれる会社もある
リフォーム一体型住宅ローンは、審査時に中古住宅の物件情報と合わせてリノベーション工事の見積書などを提出する必要があります。
不動産屋に物件探しをお願いしていると、良い中古住宅が見つかるまでリノベーションの計画を進めることができません。
中古住宅が決まってから、リノベーションをお願いする会社を探していると、住宅ローンの審査を受けるまでに時間がかかってしまいます。
中には、その間に中古物件が売れてしまうケースも。
ワンストップリノベーションを行っているリノベーション会社なら、リノベーションの要望を聞いた上で物件探しを行うため、計画がスムーズに進みます。
また、不動産屋とリノベーション会社の両方とやり取りをしていると、どちらにローンの相談をしていいかわからないという不安もあるでしょう。
ワンストップリノベーションを利用すれば、住宅の購入からリノベーションまでの内容を熟知したスタッフが、資金計画やローンの相談に乗ってくれるため安心です。
■まとめ:自分に合ったローンを選んでリノベーションをしよう
中古住宅の購入やリノベーションは、リフォームローン・住宅ローン・リフォーム一体型住宅ローンがあります。
それぞれに特徴がありますので、借入金額・諸費用・手間などを考えながら自分に合うローンを考えましょう。
物件探しやリノベーションの打合せは住まいに直結する大切なアクションですが、同時並行でローンを検討することも非常に大切です。
ローンの組み方によっては、物件やリノベーションの予算アップにつながるケースもありますからね。
ワンストップリノベーションの会社にお願いして、ローンについてもサポートしてもらいましょう。
“SHUKEN Re”では、今まで培った知識と経験を踏まえて、リノベーションを前提とした中古物件探しのお手伝いをさせていただきます。
ファイナンシャルプランナーの資格を持ったスタッフもおりますので、資金やローンに対する具体的なご相談やサポートも受け付けております。
オンラインでの無料相談も承っておりますので、「ローンを使って中古住宅を購入してリノベーションをしたい」「自分に合ったローンの借り方を知りたい」という方は、どうぞお気軽にお声がけくださいね。