公開日:2022-11-27 更新日:2024-12-19
中古マンションのリノベーションで後悔したくない!原因と対策は?
中古マンションには、思い通りにリノベーションすれば理想の住まいが手に入る魅力があります。
同時に、中古マンションには大きく分けて「建物に関する問題」と「住民トラブル」という2つの後悔を生む恐れがあります。
それぞれの問題に対して、後悔が生まれる原因を分析し、解決策を考えていきましょう。
・中古マンションは、選び方ですべての後悔を回避できます。
・後悔しない中古マンションの選び方のポイントは、①耐震などの共用部分の問題 ②共用部分や構造による制限 ③管理状態の良し悪しという3つを確認することです。
・住民トラブルを見逃さないことも後悔を避けることに繋がります。
中古マンション+リノベーションの人気が高まっている理由
都心部で利便性が良い地域に住みたいと希望する人にとって、中古マンションは魅力的です。
また、どんなに洗練されていたとしても、既成の内装の部屋では満足できないという人もいるのではないでしょうか?
この2つの「新築マンションより中古マンションを選ぶメリット」を詳しく見ていきましょう。
予算内で利便性の良い地域のマンションを購入したい
利便性の良い地域ほど土地の価格が高額なので、マンションや住宅の購入価格も嵩みます。
その為、価格が高騰し続けている新築マンションを購入したり、注文住宅を新築したりするほどには予算がない…というご家族は少なくないはずです。
そこで予算内に収めることを目的に、郊外での家づくりにシフトするというケースもあります。
ただ、都心部での暮らしに慣れていると、利便性はどうしても譲れないというご家族が多いのではないでしょうか?
そのような場合に多くの人が目を向ける先が、「中古マンション+リノベーション」という計画です。
中古マンションなら家族の望む地域内に、「リノベーション費用を含めても手が届く」範囲内で、良い物件を見つけだせる可能性が高いからです。
都心部ではすでに住宅が密集している為、新築マンションが建つ地域は次第に限られてきている現状があります。
その為、東京都内ではあっても、その中で「希望する駅の近くにちょうど良い居住面積を満たす規模の新築マンション」を見つけるのは難しいでしょう。
中古マンションなら、希望する駅の近くで見つけられる可能性が高まります。
内装や住宅設備機器を思い通りに選びたい
新築マンションでは内装が完成していますが、中古マンションはリノベーション次第で内装はどのようなテイストにも生まれ変わります。
立地条件や床面積が希望に合っている新築マンションの中で、複数の内覧をしたが「内装の雰囲気がしっくりこない」と感じることがあるのではないでしょうか?
また、備えられている浴室やキッチンの住宅設備機器が希望に合わないこともあるでしょう。
中古住宅+リノベーションなら、もとの建具や間取りを活かしてレトロな雰囲気の内装にすることもできれば、全てを一新して好みの内装デザインにすることもできます。
メーカーのショールームに足を運んで、キッチンや浴室に使う設備機器をとことん選ぶ方法もとれます。
中古マンション+リノベーションでの後悔を生む原因
「予算内で立地条件や床面積が希望に合う中古マンション」を見つけたはずなのに、結果的に後悔することになってしまう原因は、購入した中古住宅にあります。
後悔のないリノベーションの実現に最も大きく影響することは、中古マンションの選び方です。
中古マンションの選び方で生まれる「後悔に繋がる問題」には、建物に関連する問題とマンション内の住民トラブルが考えられます。
これらの問題のあるマンションを回避できれば、中古マンション購入の後悔は避けられます。
中古マンションの建物に関する問題
「個人では解決できない共用部分に問題がある」ことが購入後に発覚すると、後悔する原因になってしまいます。
耐震性
耐震基準に対する法改正が行われた1981年6月1日以前に建てられた中古マンションの中には、旧耐震基準の建物があります。
もちろん、旧耐震基準の建物がすべて危険だということではなく、耐震基準適合証明書を取得しているマンションであれば、耐震に対する不安はありません。
その為、中古マンション購入時には、新築された年度と、耐震基準適合証明書の取得の有無を調べることで、地震への不安という後悔を回避できます。
共用部分
給水管、排水管などの配管はマンション全体の共用部分です。
その為、配管が劣化して赤さびが混ざった水や、上の階から漏水などの不具合が出ても、個人で交換するには限度があります。
暮らし始めてからこのような不具合に見舞われてしまえば、後悔することになってしまいます。
その他に、管理体制が不十分で長期修繕計画の作成や、修繕費用の徴収が順調に進められていない場合があります。
このようなマンションを購入してしまうと、入居後に「マンション全体に深刻な不具合がおこり、短期間で高額な修繕代が徴収されてしまう」ようなことになる恐れがあります。
その為、購入前にマンションの管理状態や修繕記録を確認することが大切です。
「管理状態が悪いマンションは購入しない」という方向で考えていけば、入居後の後悔を回避できます。
構造による間取り変更の制限
マンションには構造によって動かせない壁や柱の出っ張りがあります。
壁で建物を支えている壁式構造のマンションには、取り外せない壁があります。
柱で建物を支えているラーメン構造のマンションには、取り外せない柱の出っ張りがあります。
その為、間取り変更に制限が出てしまいます。
制限によって、部屋を繋げたくても外せない壁があり繋げられない、柱の出っ張りがあり思うように家具を配置できないといったような問題が起こります。
マンションの内覧をする際には、外せない壁や柱の出っ張りがある中で、できる間取り変更をシミュレーションしてみることが大切です。
外せない壁があってもできる間取り変更を考えたり、柱の出っ張りを活用する方法を考えたりしてみましょう。
その上で、「これでは思うような間取りにはできない」という判断が購入前にできれば、後悔を回避できます。
加えて、前述した給排水管は個人で自由に動かせません。
その為、キッチンや浴室など水回りの位置はリノベーションでは変えられません。
変えられたとしても僅かです。
内覧は動かせない壁、柱、水回りの位置を確認し、「リノベーションでできる範囲」を考えながらすることが大切です。
断熱性
マンションは戸建て住宅とは違い、全ての壁が外気に触れているわけではありません。
その為、断熱性には問題がないだろう…と考えている方が多いのではないでしょうか?
しかし実際のところ、古いマンションには冬の冷え込みに悩まされている住人もいます。
室温に影響する日当たりに関しては、マンションを選ぶ際に1階の部屋や、上階であっても窓の向いている方向によって、日当たりの悪い部屋などは避けられます。
ただ、それだけでは不十分で、リノベーションに際して窓の断熱をしなくてはならない場合があります。
ところが、マンションの管理規約によっては、窓の断熱化の許可が下りないことがあります。
その為、内覧の際には日当たりを確認すると共に、1枚ガラスの窓であった場合には、窓の断熱化ができることを確認しておく必要があります。
もし、「日当たりの悪い寒くなりそうな部屋であるにもかかわらず、窓の断熱化も許可されない」という物件であったならば、その物件を避けることが後悔の回避に繋がります。
マンション内の住民トラブル
騒音やペットの飼育など、暮らし始めてから気付く住民間のトラブルがあると、暮らしやすさが損なわれ、後悔することになってしまいます。
騒音
マンションでの騒音には2種類の騒音があります。
ひとつは外部からの車や電車の走行音や、商業施設から流れてくるアナウンスや音楽です。
もうひとつは上の階からの足音や隣の部屋からの生活音です。
外部からの騒音に関しては、内覧の際に確認できるので、内窓を設けるなどの「騒音対策をしてでも購入したい物件」かどうかを検討できます。
一方、上の階や隣の部屋からの騒音は、窓では防音できません。
しかもほとんどの場合、内覧は昼間にすると思いますが、「昼間は上の階や隣の部屋は留守で静かだった」というようなことがあります。
隣家からの騒音対策としては、壁に防音ボードを貼るなどの方法があります。
しかし、上の階の人に対して、床の防音対策をお願いする訳にもいかないでしょう。
その為、騒音の問題が入居後に発覚すると、睡眠不足やストレスの原因になり後悔することになってしまいます。
騒音問題を回避する為には、外部からの騒音に対しては窓で防音対策ができるのかどうか、管理規約を確認する必要があります。
また、上の階や隣からの騒音に対しては、「時間帯を変えて内覧する」ことが後悔を回避することに繋がります。
もし騒音が耐えがたいほどのレベルであれば、その部屋は購入しないという決断が求められます。
ペット
ペットと一緒に暮らせる住まいという条件で選んだ中古住宅だったとしても、住民全体がペットを歓迎しているという状況ではない場合があります。
既に居住しているペットを飼っている人の中に、回りの住民に迷惑をかけている人がいた場合、ペットの飼育に対して嫌な感情を持っている人がいるかもしれません。
ペットと一緒に暮らすことを前提にしている場合は、部屋の内覧だけではなく、廊下を歩くなどして、マンションの住人の雰囲気を感じ取ることも大切です。
後悔を回避する為にすべてをチェックすることは難しい
建物に関する問題にも住民トラブルに関する問題にも、細かく上げればキリのないほど、後悔の原因になる要素があります。
そしてそれらの要素を1回の内覧で把握することは難しいです。
建物に関しては築年度、管理組合の運営状態、修繕履歴などを確認することが必要です。
住民トラブルに関しては、時間帯を違えて何度か内覧する、マンション内を歩き回るなどの対策が助けになります。
ただ、それだけでは完璧とは言えません。
そこで考えたいことが専門家の手を借りて中古マンションを選ぶということです。
不動産とリノベーションの両方に強い会社であれば、建物に関する問題に対しても、住民トラブルに関する問題に関しても、情報量の多さが個人とは全く違います。
まず、耐震性や、管理組合の運営状況や修繕記録なども調べた上で、問題のないマンションを紹介されるという安心感があります。
間取り変更の制限に対しては、一緒に内覧するとその場で制限に対処するアドバイスを受けられます。
マンション内の住民トラブルに関しても、多くの物件を扱っているので把握しています。
その為、トラブルの多いマンションは、初めから除外されています。
中古マンション+リノベーションの後悔を生む原因のほとんどは、中古マンションの選び方によるものです。
「マンション購入からリノベーションまでを一括して請け負う会社」に相談してみることが、後悔しない中古マンションの購入に繋がります。
「予算内で理想の暮らしにリノベーションできる中古マンション」を購入して、快適な住まいに生まれ変わらせましょう。
中古住宅・中古マンション探しから理想の住まいの完成までをトータルしてお手伝いします
家族だけで上記の注意ポイントをすべてクリアし、なおかつ良い立地条件にある中古マンションを見つけるのは至難の業です。
ここはクリアしているがここはクリアしていない… 帯に短し襷に長しといった中古マンションならいくらでもあるのに…など、中古物件探しに疲れてしまうこともあるでしょう。
「中古マンションをリノベーションして家族の住まいにする」という計画を効率よく進めるためには、物件探しからリノベーションまでを一括して依頼できる会社を探すことが早道です。
専門的な知識がないと判断し難い戸建て住宅の耐震性や、構造部の状態を把握した上で、家族の希望する間取りに変更可能な中古住宅探しが進められます。
その結果、耐震や住宅の劣化状態に不安がなく、なおかつ理想の間取りが実現できる家が見つかり、家族が選んだ中古住宅を理想の家にする為の計画が作られていきます。
この方法であれば、後悔するような中古住宅を購入する心配がない上に、家族の暮らし方や価値観、好みに合った新しい住まいが実現します。
私たちSHUKEN Reは、中古マンション探しからリノベーションまで一貫してお役に立ちます。
予算立てやローンの組み方などのご相談もお受けしていますので、お気軽にお問い合わせください。