公開日:2022-05-10  更新日:2024-07-04

ナチュラルインテリア好きの人におすすめの“ジャパンディJapandi” |基本知識からデザインのポイント・施工事例まで詳しく解説

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力強いコンクリートの印象を活かしたおしゃれなLDK

 

突然ですが、皆さんは「ジャパンディ」という言葉を聞いたことはありますか?

 

最近、海外を中心として流行しているデザインスタイルの名称です。

 

日本でもインテリア雑誌などで取り上げられることも多いため、一度は目にしたことがあるかもしれません。

 

しかし、まだまだその本質を知らない人も多いはず。

 

そこで今回は、ジャパンディの基礎知識からデザインのポイント、施工事例までまとめて解説します。

 

ご自宅のインテリアデザインについてご検討の方は、ぜひトレンドの「ジャパンディ」を取り入れてみてください。

 

 

 

■ ジャパンディJapandiとは?

 

キッチン横から洗面脱衣所につながる家事集約間取り

 

ジャパンディとは、海外発祥の造語で「Japan(日本風)」と「Scandinavian(北欧風)」を足した造語です。

 

日本式の“落ち着きや趣”のあるインテリアと北欧デザインの“軽やかさ”をプラスしたデザインで、モダンな雰囲気と素朴さや洗練さを持ち合わせています。

 

最近人気が高まっている「ミニマルデザイン」とも合間って、そのすっきりとした雰囲気や機能性の高いデザインが世界的に注目されており、InstagramなどのSNSでもトレンドになっています。

 

 

海外で人気の理由は?

 

海外でのジャパンディ人気を語る上で欠かせないキーワードが「ZEN」です。

 

欧米を中心として、ミニマルライフの動きが活発化する中、「ZEN禅」愛好者が増えています。

 

著名人でも禅の愛好家は多く、アップルの創業者でもあるスティーブ・ジョブズもその一人です。

 

インテリアデザインの最先端を行くフランスでは「Zen=静かな様子、落ち着く」を意味し、ジャパンディデザインの無駄を削ぎ落とした機能美の人気が高まっています。

 

 

■ ジャパンディデザインのポイント4つ

 

リビングのワークスペース

 

では具体的には、どのようなデザインが「ジャパンディ」に分類されるのでしょうか。

 

ここでは、主なポイント4つを紹介します。

 

 

その① 機能性を追求したシンプルさ

 

少し前まで欧米では装飾的なデザインが好まれており、「シンプル=質素」という印象を持つ人がたくさんいました。

 

しかし近年はその思考が変わってきており、「シンプル=機能美」と捉えられ、生活感のないすっきりとした部屋がトレンドになりました。

 

ジャパンディは、ミニマリズムにも通じるシンプルさが重要になるため、インテリアデザインを考える際にも、できるだけ物がはみ出ないような工夫を施すことがポイントです。

 

また、家具などを配置する際も、敢えて余白を作り「静けさ」や「静寂」を強調しましょう。

 

 

その② 天然素材を取り入れる

 

ジャパンディの大きな特徴が、「天然素材」を多用する点です。

 

プラスチックのような人工的な光沢を発する素材は極力避け、木や石など光の反射を和らげる素材を取り入れましょう。

 

また、インテリアグリーンをバランスよく配置することで、より洗練されたデザインの部屋に仕上がります。

 

内装材のベースカラーを明るくすると北欧テイストが強くなり、暗くすると日本テイストに寄ります。

 

 

その③ アースカラーを中心としたカラーコーディネート

 

ジャパンディデザインには、ナチュラルな印象が強いアースカラー系などの中間色が使われます。

 

その点は、単なる北欧インテリアとは異なるでしょう。

 

主張の強い極彩色や黒などを避け、空間全体のまとまりを強調します。

 

最近では、グレイッシュカラーもトレンドであるため、それらを積極的に取り入れるのもおすすめです。

 

 

その④ 居心地の良さと趣き

 

居心地の良さもジャパンディインテリアには欠かせません。

 

なぜなら、北欧デザインの基本理念である「家庭的な心地よさ(Hyggeヒュッゲ)」と、和風建築のコンセプトである「趣き・わびさび」を掛け合わせた要素が必要だからです。

 

これらが共存することで、静寂な中にも奥深さや豊かさが感じられ、洗練された印象になります。

 

 

■ ジャパンディインテリアにおすすめのアイテム

 

リノベーション後のマンションLDK

 

では、ジャパンディインテリアの部屋にするためには、どのようなアイテムを取り入れれば良いのでしょうか?

 

まずおすすめなのが、和紙を取り入れた照明器具です。

 

イサム・ノグチのAkariシリーズを代表とする和紙を用いた照明器具は、海外でもとても人気が高く、これ一つで一気にジャパンディな雰囲気を醸し出してくれます。

 

また、格子やルーバーも日本建築によく見られる「中間領域」を生み出すのに最適なツールです。

 

古来より、日本の住まいでは、屋内外や部屋間を襖や格子などで簡易的に区切りることで生まれる中間領域によって、空間をフレキシブルに使える工夫をしてきました。

 

ジャパンディでもこれらを取り入れることで、無駄のないミニマルな生活が実現できます。

 

また、デザイン的にも空間を引き締める効果があるため、パーテーションやドアなどに取り入れるのがおすすめです。

 

その他、ナチュラルな印象を強調する左官壁(珪藻土や漆喰などの売り壁)や、ランダムなテクスチャーが人気のコンクリート打放しもジャパンディインテリアによく馴染みます。

 

 

■ 施工事例|ジャパンディが美しいインテリア

 

私たちSHUKEN Reでは、ジャパンディインテリアのお部屋を数多く手がけてきました。

 

そこで、ここでは特に特徴的な事例を3つ紹介します。

 

 

CASE① 濃い木目でジャパンを演出

 

 

こちらは、内装や家具をダークブラウンで統一した事例です。

 

無駄のないデザインで、濃い木目を基調とすることで、どこか“和”の雰囲気も漂います。

 

 

また、ソファーとローテーブルに取り入れられたラタンや有機的な曲線は、北欧デザインにも通じる要素があり、まさに“日本×北欧”がうまく融合しているインテリアです。

 

このように、色調や家具にこだわるだけでも、ジャパンディな雰囲気は作りだせます。

 

事例を見る:Case121「温」をを感じる家

 

 

CASE② インテリアグリーンをバランスよく配置

 

 

こちらは、先ほどの事例とは対照的に明るい木目を基調とした事例です。

 

北欧デザインを彷彿とさせる明るさの中にも、無駄のないシンプルなレイアウトが美しく、まさに機能的なインテリアと言えます。

 

機能性を兼ね備えつつも、大小のインテリアグリーンをバランスよく配置することで、空間が間延びせず、殺風景になりません。

 

 

照明器具のラタンの笠がなんともレトロな雰囲気で、シンプルさの中にもほっこりとする居心地の良さを感じます。

 

事例を見る:Case114 暮らしやすさもおしゃれさも

 

 

CASE③ “不完全な美”を追求した家具配置

 

 

ジャパンディと合わせて人気が高いのが“不揃いインテリア”です。

 

敢えて椅子などの家具を統一せず、様々な形のものを配置する手法で、ハイセンスな人を中心に注目されています。

 

こちらの事例は、複数のダイニングチェアは統一せず、棚やソファの雰囲気も敢えて揃えていません。

 

スケルトンリフォームで内装を一新

 

「ごちゃごちゃしてジャパンディにならないのでは?」と思うかもしれませんが、基本理念である“機能美”や“居心地の良さ”、“ナチュラルさ”を守って家具選びをすれば、ちゃんとジャパンディインテリアに仕上がります。

 

また、日本建築の根本にある「不完全な美」「未完成の美」にも通じるもの感じられるでしょう。

 

ただし、これにはセンスが必要…。挑戦してみたい人は、ぜひコーディネーターや設計士に相談してみましょう。

 

事例を見る:Case50 昭和レトロな懐かしさとお洒落感

 

 

■ まとめ:ジャパンディインテリアでリラックスできるお部屋に

 

ジャパンディインテリアは決して華やかではありません。

 

しかし、そこには洗練された機能美やモダンな雰囲気が漂います。

 

ポップで楽しいインテリアも素敵ですが、シックな大人インテリアを作りたい方には、やはり「ジャパンディ」スタイルがおすすめです。

 

飽きがこず生活感のないすっきりとしたインテリアにしたい方は、ぜひ「ジャパンディ」を取り入れてみてください。

 

 

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