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"SHUKEN Re"

ONESTOP'S CASE

SQUARE

エリア神奈川県
物件種別マンション
築年数19年
広さ70.95㎡
施工期間2か月
物件費用非公開
リノベ費用1000万円台
家族構成ご夫婦
SQUARE 施工前
SQUARE 施工後

SQUARE -抜けるようなリビングを持つ家-

「リノベーション」という言葉に対して、みなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか。

お気に入りの物件を見つけ出し、望む通りの間取りやインテリアで、自分仕様のオーダーメイドな家を作れるのがリノベーションの醍醐味

だけど一方で、「なんだか難しそう」、「自分のセンスじゃおしゃれな家はつくれなさそう」「中古住宅に詳しくないと危ないんじゃない?」……そんなネガティブなイメージを抱いている人も多いようです。

リノベは人を選ぶもの? いいえ、そんなことはありません。

「特別おしゃれじゃなくても、全然知識がなくても、リノベはできる!」

そう笑ってお話ししてくださったのが、今回おうちに伺ったKさん夫妻です。

以前は社宅にお住まいだったため、「引っ越したい」という思いをずっと持ち続けていたというKさん夫妻。

リノベーションに興味を持ったのは、雑誌のリノベ特集を目にしたことからだったそうです。

◆ふと立ち寄ったリノベーションブックカフェから始まった◆

「雑誌に掲載されている事例を見ては「どれも素敵だな」と思っていた」との言葉からもわかるように、リノベに対してネガティブなイメージは最初からまったく無かったと言うおふたり。

ご主人の転勤で通勤時間が倍増することになったのをきっかけに転居を考える中、偶然出先だったという恵比寿でリノベーションブックカフェに立ち寄りました。

「リノベーションブックカフェの存在は知っていたので、「せっかく恵比寿にいるし、ちょっと行ってみようか」くらいの気持ちでした」

気軽な雰囲気で訪れたリノベーションブックカフェでしたが、「カフェで店員さんに話しかけてからは、本当にトントン拍子でした」と話す言葉通り、ご来店から入居まで約半年という急展開となりました。

「最初に対応してくださったフロントの方にリノベの流れや会社の話をひととおり聞いたんですけど、その流れでいきなり「良ければ今日物件を見に行ってみませんか?」と言われて(笑)。リノベーションブックカフェへは予約して行ったわけじゃ無かったんですけど、不動産担当の方がたまたまその日空いていたらしく、その日のうちに1件内見できたんです」

この日から2ヵ月ほどの間に、10〜20件ほどの物件を見て回ったそう。

実際のお部屋をみると、意識は変わるものなのでしょうか。

「やっぱり実際にみると全然変わりますね! 雑誌で見ていた時よりも、より自分たちがそこに住んでいるイメージが湧くようになりました。初日に内見した家も駅近ですごく良くて、もうここでいいんじゃないかと思ったくらい。「こんなに良い物件があるものなんだな」と思えたのも大きかったですね」とご主人。

短期間でたくさんの物件をみるメリットはもうひとつ。

「短期間でたくさんの家を見たことで、自分の中の基準が固めやすかったように思います。たとえば最初はそこまで気にしていなかった日当たりをなんとなく見るようになったり。無意識で重視していたことが、おのずと見えてきた部分はあったのかも」とのこと。

数多くの物件を実際に目にしていく中で、自分たちの望む家の形がより明確になっていったようです。

◆選んだ決め手は「正直ベース」◆

中古物件の内見でポイントとなるのは「内見時の状態を見るのではなく、リノベを見越して適した物件か判断する」ということ。しかしこれは知識が無いとかなり難しいものです。

「僕たちも基礎知識なんてぜんぜん無かったんですよ。最初は「古い家を見て判断するなんて難しいんじゃない?」って思っていたけど、不動産担当の方が一緒に回ってくれたので安心でした」

不動産担当となった石﨑さんへの最初の印象は、「なんだかほんわかした人」だったそう。

「だけど内見をまわり始めると、「この壁は抜けます」とか、リノベに適した物件かをひとつひとつ確認しながら回ってくださって、とても頼りになるなと感じました。あと、例えばカビが生えているところ等を見つけた時、「ここはちょっと湿度が高いから心配ですね」みたいなことまで伝えてくれるんです。普通、不動産担当の方ってもっと良いところばかりを言って、なんとか売ろうとしてくると思うんですよね。だけど石﨑さんは良い意味でそういうガツガツ感がなくて、何に対しても正直ベースというか。そういう部分がすごく信用できる方だなと思いました」

中古を綺麗にリノベーションしてから販売する再販物件に対して、物件を見つけるところからスタートするリノベーションには、修繕前の不都合な部分も含めて確認できるメリットがあります。一旦スケルトンにして内部まですべてを確認し、そのうえで問題があるところを直すため、基準を満たした建物であればむしろより安心と言えるのではないでしょうか。

Kさんご夫妻も、リノベに適した不動産探しから工事までを一貫して行えるワンストップサービスの強みを活かして、新耐震基準で建てられた理想の物件を探し当てました。

ところで、通勤を考えて駅近のマンションに絞っていたと言いますが、新築や再販物件という選択肢はなかったのでしょうか。そんな疑問をぶつけてみると、

「「リノベをしたい」と強く思っていたので、新築は選択肢として考えていませんでした。最初からリノベありき、むしろ家を買うならリノベ住宅と思っていました」との答え。

「リノベーション会社が多々あるなか、他社との比較検討はしなかった?」との問いに対しては、

「本来なら相見積もりを取るべきなんでしょうけど、howzlifeの方々と話している中で「嫌だな」って思ったり違和感を感じたりする場面が無かったから取りませんでした。家づくりって「いかに気持ちよく、やりたいことを実現できるか」が大事だと思ったから」と奥様。

家づくりの第一関門は、一緒に家を作っていくうえで信頼できるパートナーを見つけること。

「信用できるうえ、デザインが好みにマッチしている会社に早い段階で出会えたのはラッキーだったと思います」とご主人も笑顔で頷きます。

◆程よい距離感をつくる「抜け感」がポイント◆

Kさん夫妻のお住まいは、大通りから1本入った閑静な住宅街。駅からの道程は平坦で人通りも多いのですが、マンションに近付くにつれ緑が広がっていく、自然に恵まれた立地です。

ドアを開けると、広く取られた玄関には一面のシューズクローク。オープンなので湿気もこもらず、靴以外のものも十分収納できる便利な空間です。おふたりの趣味であるアウトドア用品なども、ここにまとめて収納しているそう。

「玄関を広くしたいと伝えたところ、南部さんが提案してくれたのがこのシューズクロークです。実は僕たち、収納についてはかなり甘く考えていたんですけど、打ち合わせ段階で「何をお持ちで、新居に何を置きたいですか?」と持ち物の総量を洗い出してくれたんです。実際に入居してからも、「この収納、作っておいて良かったなぁ」と思うことが多いです」

玄関を通過しリビング方向へと進むと、壁に小さなドアが。開けてみると、なんと中からインターホンが出てきました。古いインターホンが部屋の美観を損なうと考え、ドア付きのニッチを作ることで隠したそう。細かい小技で小さな不満を上手に消し去っています

リビング入り口には大きなドア。通常のサイズより少し大きめなものですが、中心部がガラスになっていることで、空間をより広く感じさせます。

このおうちの魅力のひとつは、「抜け感」

寝室とLDKの間に作られたハイサイドライトからはリビングの明かりが薄く寝室へと差し込み、キッチンとリビングを隔てる壁の間に作られた小窓からはお互いの様子を見られるだけでなく、小さなものの受け渡しも可能です。ちなみにこの便利な小窓は設計段階で付け加えられたものだそう。空間をゆるく隔てつつ、光や声、風が通ることで程よい距離感を保てる、絶妙なゾーニングです。

設計途中での変更といえば、リビングのドアを開けてすぐ目に飛び込んでくる素敵な飾り棚。インテリアのポイントであると同時にとても使いやすそうなこの棚も、急遽作られたものだと言うから驚きです。

「スケルトンにする際、キッチンの上あたりを壊してみたら予測していなかった空洞があったんです。「この空間をなんとかしなくては!」と慌てましたが、南部さんがその場で「こんな棚を作ってみてはいかがですか」と提案してくださって。使い勝手も良いし、結果より良くなったなと思っています」

キッチンにも大容量の造作棚が。整然と並べられた食器がギャラリーのような美しさのこちらも、南部さんからの提案を受け、取り入れたものだそうです。

「もともとパントリーが欲しかったんです。色々な都合で結局パントリーは作らなかったんですけど、南部さんのなかに「欲しいな」と言っていた記憶が残っていたのか、ちょっとパントリーの名残を残した感じで造作棚を作ってくださいました」と奥様。

前の家では低すぎるせいで腰が痛くて大変だったというキッチンは、おふたりに合わせて少し高めに設定。

おしゃれなだけじゃなく、とても暮らしやすくなった」と、おふたりとも大満足です。

◆もはや「広場」。家の顔は、開放感あふれるリビング◆

そしてこのおうち最大のポイントは、何と言っても広々としたリビングです!

もともと3部屋あったスペースをすべてひと続きにすることで、この開放感ある空間が生まれました。

できあがった家の中でもリビングがいちばんのお気に入りというご主人、「howzlifeさんがこれまで手がけたリノベーションの事例集を見せていただいた時に、リビングをすごく広くとった事例をふたりとも一目で気に入って。「こんなリビングのある家がいいね」と話していたので、本当に理想通りの家になりました」と話します。

Kさんご夫妻が「何でもできる広場」と呼ぶこのリビング、実は将来的に一部を個室として区切れるよう、下地を入れてあります。生活や家族構成が変わってもその時々に合わせて可変していける、そんな柔軟性を家に持たせられるのもリノベーションのメリットです。

最後におふたりへ、「これからリノベーションを行う方へのアドバイス」を伺ってみました。

「リノベって、実はもっと気楽に考えていいと思うんです。「おしゃれじゃないから私にはできない」みたいな声も結構聞きますけど、私たち自身、詳しい知識も強いこだわりも何も無いところからのスタートでした。

でも、何もわからないところからスタートしてもちゃんと理想の家はできます

進めていくうちに自分の好きなものや希望は見えてくるし、そうなるように導いてくれる。だからアドバイスするとしたら、「みんなもっと気楽にやってみたら?」ってところかな。あとは、うちの「広場」みたいにコンセプトがひとつあるといいかも。それさえあれば、あとはhowzlifeの皆さんが良い形にしてくれるので(笑)。」

暮らし始めて1年が経ったK様邸。「自分たち仕様」のこの家での暮らしは、まだまだ始まったばかりです。

取材

写真  :遠山 功太

ライター:松永 麗美

パートナー

実施設計・施工: SHUKEN Re