マンションのアルコーブって何?|【購入前に知っておきたい】玄関ポーチとの違いを解説
リノベーションは、今あるモノを最大限に活かし「新たな価値」を生み出せるという魅力を持っています。そのためには、「どのような物件を選ぶのか」はとても大切な部分です。
広さはもちろん、構造によっても、リノベーションの可能性は大きく変化します。その中でも見逃しがちになるのが、マンションの「共有スペース」の部分です。
専用部はリノベーションできても、共有スペースは自由にはできません。今回はマンションの共有スペースのひとつ「アルコーブ」にクローズアップしてみましょう。
そのスペースがあることで生活に変化をあたえてくれるのか。購入前に知っておきたい情報をご紹介します。
・マンションの共有スペースにアルコーブがあります。聞いたことはあるけれど、どんなスペースなのか。どう活用できるのかを知ることができます。
・マンションの構造や仕組みをしることで、リノベーションの可能性は大きく変化します。住まいづくりの参考に役立てることができます。
Contents
マンションのアルコーブってなんのこと?
マンションの間取りを見ていると、「アルコーブ」という言葉を目にすることも多いでしょう。普段の生活ではあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、このアルコーブには大きなメリットがあります。
アルコーブとはどんなものなのか、玄関ポーチとの違いについて解説します。
アルコーブとは
マンションの間取りで見る「アルコーブ」とは、 語源は英語の「alcove」廊下や部屋などにある壁の一部をくぼませて作る独立したスペースのことです。
一戸建て住宅とは違いマンション (区分所有建物) は、たくさんの人が一緒に暮らす集合住宅となります。そのため、自分たちが自由にできる専用部とそこで暮らす人が一緒に使う共有スペースがあります。
実際に暮らしてみると、このアルコーブがあることでたくさんのメリットがあるのです。間取りや室内の快適性やデザインは、リノベーションにより変化させることができます。
しかしアルコーブを含め、物件自体の良し悪しは購入してからでは間に合いません。後悔しないリノベーションのために、しっかりと判断しておきましょう。
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玄関ポーチとの違いとは?
玄関ポーチとは、一戸建て住宅であれば庇(ひさし)が突き出た玄関スペースを指しています。玄関前に庇のあるスペースがあることで、雨に濡れずに出入りができるなどのメリットがあります。
マンションは玄関をすぐ出て外という状況でないことから、「玄関ポーチ」はないと感じている方も多いでしょう。マンションにおいては、玄関前のスペースに門扉などが設置されており、一戸建てでいう玄関ポーチとなっています。
門扉などが設けられていることで独立性を高め、他人の侵入も防ぐこともでき、比較的広いスペースが確保されてます。
アルコーブとの大きな違いは、「専用使用権」があるかないか
マンションには大きく分けて「共用部分」と「専有部分」にすることができ、その区域により使い方や自由度にも変化が現れます。
占有部分は、自分たちが自由に手をくわえることができ、もちろんリノベーションすることも可能です。一方共用部分はマンションに暮らす人全員が使用できるスペースとなるため、個人で自由にすることはできません。
一般的にはエレベーターや階段、廊下、エントランスなどがあげられ、マンションアルコーブや玄関ポーチも同様の扱いとなります。
しかし玄関ポーチの門扉を勝手に開け閉めして、共有部として他人が自由に出入りできてはプライバシーや防犯面を確保することができません。
そのため玄関ポーチには、一般的に「専用使用権」が設定されており、玄関前に窪みのあるアルコーブには使用権が認められていないのです。
専用使用権とは、特定の所有者が使用できるスペースを指しており、※管理規約の範囲内であれば私物を置くなどある程度自由にすることができます。
管理規約とは、区分所有されたマンション等の建物において管理組合が設定するルールです。通称:区分所有法と呼ばれている「建物の区分所有等に関する法律」の第3条にて定められています。
同法の第30条1項には、「建物又はその敷地若しくは附属施設の管理又は使用に関する区分所有者相互間の事項は、この法律に定めるもののほか、規約で定めることができる。」と記載してあります。
ただ自由がきく共用スペースとはいえ、限度を超えないよう注意することが必要です。
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マンションアルコーブのメリット
専用使用権のないアルコーブですが、あるとないとでは暮らしやすさも大きく変化します。リノベーションのためのマンションは、購入してから後悔したのでは手遅れです。
アルコーブのあるメリットをご紹介します。
アルコーブのメリット:外部からの視線を防ぎ、プライバシー保護に役立つ
マンションの場合、玄関ドアを開けるとすぐに共有スペースである廊下に出てしまいます。そのため開け閉めのタイミングに通行する人がいた場合、何となく室内を見られているのでは・・・。と気になる方もいらっしゃるでしょう。
アルコーブは少し窪まった部分に玄関があるため、玄関扉を開閉したときに廊下を通る人から中が見えにくくなり、プライバシーを守ることができます。また玄関ドアの開閉時に、通行を妨げてしまう可能性もあります。
玄関前にワンクッションあることで、通行人にぶつかってしまう可能性も低くなります。アルコーブは、防犯面・安全面において、暮らしをサポートしてくれるスペースです。
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室内のアルコープは、リノベーションで活用しよう
アルコーブのような窪みのあるスペースは、決して玄関周りなどの外の部分だけではありません。リノベーションなどが自由にできる専用部の室内にもあります。
生活を送る上で支障になりそうなアルコーブですが、アイデアによっては上手に活用することも可能です。上手に活用することで、アルコーブは独特な雰囲気を生み出してくれます。
ORDERED BROOKLYN
構造上、どうしても発生してしまうアルコーブをこちらのお住まいでは、家族がいつでも使えるワークスペース+収納。そして続きにあるキッチンでは、冷蔵庫や食器棚など上手に活用しています。
奥まった場所に動線の邪魔になりそうなものがスッポリと入ることで、家事動線もスッキリとし家事負担も大きく軽減してくれます。
マンチェスター・スタイル
「モルタル」「ステンレス」「ウッド」
「スチール」を室内空間に上手に活かし、本物が時を経ていく過程を楽しめるように仕上がったお住まい。
リビングすぐ側にあるアルコーブのスペースは、飾り棚を設置し思い出の品がインテリアとして大活躍しています。テイストとしてはインダストリアルを中心に据えながらも、欧州的なテイストでまとめられています。
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