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INTERVIEW
お客様インタビュー|リノベのその後

Retro×Pop

この記事の見所ポイント

  • ワンストップで担当者と相談しながら、希望のエリアで物件選び
  • ラーチ材や塗装壁、モルタルなど、素材の質感を生かしたインテリアに
  • 持ち物の量としまいたい場所、将来の可変性を考えて造作収納をプラン
  • 脱衣室兼ランドリールームとWICを近づけ、家事動線を短縮
  • 室内窓をつけたワークスペースで、明るさとこもり感を両立

 

1才7カ月のお嬢さまと暮らすYさまご夫妻。この日はファミリーお揃いでスタッフを迎えてくださいました。お嬢さまの愛らしい表情に癒されながら、リビングへとお邪魔してみると…

 

 

真っ先に目を引いたのは、オープンシェルフにディスプレイされたポップな雑貨たち!「スター・ウォーズ」や「マリオ」など、人気作品のグッズの数々にスタッフから歓声が上がります。

 

実はご夫妻はエンタメ分野のグラフィックデザイナー。「映画やゲーム、アニメが2人の共通の趣味なんです」。グッズの中には、新婚旅行で訪れたフロリダのディズニーワールドで手に入れた思い出の品もあるのだとか。

 

ちょっとレトロでカジュアルな家具も、飾られたグッズの雰囲気にぴったり♡ さっそくこの素敵なインテリアの秘密と、リノベーションのストーリーについてうかがいました。

 

 

ワンストップで理想的な中古物件を購入

 

同じ路線の賃貸マンションにお住まいだったYさまは、奥さまが産休に入られたのを機に、持ち家への住み替えを考え始めました。

 

「一戸建てや新築マンションも検討したんですが、一戸建てだと3階建てになりそう、新築マンションは好みに合わなそう、と迷っていた頃に、友人から中古マンションをリノベした話を聞いたんです。

 

特に都内では物件価格の問題もありますし、暮らしやすさを考えたらマンション、好みに合わせられるのはリノベだね、という結論が出て、中古マンションリノベに方向転換したんです」

 

さっそくリノベ会社の紹介サイト「SUVACO」に登録し、ワンストップサービスを行っている会社に相談。そのうちの1 社が私たちSHUKEN Reでした。

 

「物件選びの条件は、今までと同じエリアで、広さ80㎡以上。このマンションは自分たちで見つけましたが、すぐ担当者さんに連絡して『この物件どうですか?』とご意見をいただきました」

 

購入する決め手になったのは、条件を満たしていた上に上層階で眺めがよく、南からの光がたっぷり入ること。川や公園などの自然が多く、広々と抜け感のある土地柄も気に入ったといいます。

 

「ワンストップで物件の仲介からお願いできたのはやっぱり楽でした。SHUKEN Reさんは設計と施工が一貫で、リノベのノウハウがしっかりしているのも、信頼できるポイントだったと思います」

 

間取りはご自分たちで考え、内装プランも細部まで作り込みながらリノベに臨んだYさま。どのスペースにもお2人ならではのこだわりが詰まっていました!

 

 

マスタードカラーの壁がリビングのアクセント

 

 

ダイニングの反対側にあたるリビングも、壁面がアイキャッチに。こちらはきれいなマスタード色の塗装で仕上げられています。

 

「前に住んでいた賃貸マンションも、この色の剥がせる壁紙でDIYしていたんです。今回もどこかに色をつけたいと思って、馴染みのあった同じ色を選びました」

 

 

使った塗料は「rasch」のツヤなしタイプのペイント。派手すぎず暗すぎない絶妙なカラーリングは、さすがデザイナーさんですよね!飾られたアートは、お2人それぞれのご友人の作品なのだとか。

 

 

床は学校の教室のような、どこか懐かしさの漂うパーケットフローリング。「IOC」の製品で、「普通のフローリングではなく、ヘリンボーンほど高価じゃない」のが決め手になったそう。

 

 

型板ガラスの入ったリビングドアは「プレーリーホームズ」。業務用っぽいプッシュプル式のハンドルは「toolbox」で見つけました。

 

 

LDの窓の前だけは「サンゲツ」のフロアタイル張りに。インナーテラス風の雰囲気が生まれ、水濡れが気にならないため観葉植物のお世話などに便利だそうです。

 

 

ソファは「ACME FURNITURE」。モルタルの天井や照明のダクトレールとともに、ラフでかっこいい空間を演出しています。「アメリカのヴィンテージみたいな雰囲気が好き」というお2人の好みが伝わってきます。

 

 

TVボードはラーチ合板を使って造作。「ラーチの木目の表情に惹かれて、収納はほとんどこの材で作っていただきました。造作なので細かなオーダーも聞いていただいて。実はこのTVボード、一部が可動式なんですよ」

 

 

なんと、ボードの右端を外すとお子さまのデスクに!引き出しもキャスターつきで、おもちゃなどを入れて好きな場所に移動できます。かわいい後ろ姿にスタッフもキュンキュン♡

 

実はこの工夫は、将来の暮らしの変化に対応するためでした。「子どもが大きくなったら、今のワークスペースを自分たちの寝室にするかもしれなくて。その際に仕事用のデスクをリビング側に置きやすいように、TVボードの一部を動かせるようにしたんです」

 

かっこいいデザインだけでなく、将来の模様替えのことも考えた賢いアイディア。使い勝手に合わせて自由に設計できる、造作収納のメリットがフルに生かされていました。

 

 

キッチンでは硬質なテクスチャーを生かして

 

 

リノベにあたっては壁や天井をすべて取り払ってスケルトンに。そのまま天井板は張らず、現しにした躯体にモルタルを塗って、ちょっとインダストリアルな雰囲気にまとめました。

 

キッチンカウンターの周囲はモールテックスで仕上げ、クールな印象に。試験管のようなペンダントは「HERMOSA」。ご主人が一人暮らしの頃から愛用していたものをリユースしています。

 

 

 

ダイニングのオープンシェルフやカウンター収納も、TVボードと同じラーチ合板。バウムクーヘンのように層になった小口、カウンタートップのステンレスもインテリアのポイントになっています。

 

 

壁の幅いっぱいに造作したことで、収納量はたっぷり。食卓周りで使う生活用品から食器まですっきりと片づきます。グリーンの天板が目を引くダイニングテーブルは「HAY」。クリアのチェアはイームズのレプリカで、ネットショップで購入されたそう。

 

 

キッチン本体もラーチ材を使って造作し、LDKの統一感を高めました。床はインナーテラスと同じ「サンゲツ」のフロアタイルです。

 

「家全体に言えることですが、生活感のないデザインと機能性のバランスが重要だったんです。特に水回りでは、家事のストレスがないことと、見た目の好みを両立させたくて。造作のおかげでその理想が叶いました」

 

 

シンクの前にはニッチを作り、調味料などの定位置に。カウンターをフルフラットにせず、ちょっと高めに立ち上げたことで実現できたスペースです。モールテックスのテクスチャーもかっこいい!

 

 

コンロは手入れのラクなIHを選び、壁は「ミラタップ(旧サンワカンパニー)」のシンプルな白の角タイルに。目地にグレーを使ったことで、きりっとした表情が生まれました。

 

 

 

キッチンの奥には食品ストックなどをしまえるパントリーが。向かい側には冷蔵庫も格納でき、キッチンとダイニングの生活感を和らげるのに役立っています。

 

 

壁のアーチにも隠れたエピソードがありました。「実はここ、完成後にデザインを変えてもらったんですよ。曲線の角度がどうしても気になって…これから長く住むことを考えると、気になる部分は直しておいたほうがいいと思って、修正をお願いしました。

 

本当に面倒な施主だったと思いますが、イヤな顔ひとつせずに対応してくださって。わがままを聞いていただいたおかげで、すみずみまで納得のいくリノベになりました」

 

 

ランドリールーム&WICで家事が劇的にラクに!

 

 

 

パントリーの奥に続くのは、脱衣室兼ランドリールームです。ここは奥さまの一番のお気に入りスペース。「ここのおかげで家事がめちゃめちゃ楽になったんですよ!」

 

 

以前のお住まいでは縦型洗濯機しか置けず、ベランダに干しに行くのが手間だったそう。今回はドラム式洗濯機を導入したため乾燥まで一気に完了。室内干しするときはハンガーバーに吊るし、温風機つきのサーキュレーターを回します。

 

 

「ランドリールームを出ると目の前がファミリークローゼットなので、乾いた衣類を収納するのも簡単。この動線は本当に気に入っています」

 

クローゼット内部にはL型にバーをつけ、残りの壁面は有孔ボードにして、リュックや帽子などを掛けて収納。さらにその上に天袋を作ったことで収納量がアップしました。

 

 

こだわりの洗面台とトイレで日常を楽しく

 

 

ランドリールームと脱衣室をまとめた一方、洗面台は廊下に出したアウトベイシンスタイルに。帰宅してすぐに手が洗えるのはもちろん、こだわりのデザインも堪能できるレイアウトです。

 

洗面カウンターのデザインから壁の収納、コンセントの位置まで、きめ細かなリクエストを反映させて造作。ネットで見つけた木枠のミラーや「DULTON」の照明も、ちょっとレトロな雰囲気を引き立てています。

 

 

洗面ボウルと水栓は「ミラタップ(旧サンワカンパニー)」のショールームで一目惚れしたもの。「名古屋モザイク」のタイルは「どこかで試したかった」というイエローの色目地で仕上げました。

 

 

トイレは洗面台からすぐ。引き戸を開けると深い色合いに包まれるような空間が現れました!壁と天井に使ったのは、リビングと同じ「rasch」のペイントです。

 

「トイレはほかと違う雰囲気にしたかったのですが、結果的にすごくお気に入りの場所になりました。小さな空間のほうがこだわりを生かしやすいのかもしれませんね」

 

 

ワークスペースでは明るさとこもり感を両立

 

次にご紹介するのはお2人のお仕事場です。ご主人はフリーランスで、会社員の奥さまもリモートワークをすることがあるため、ワークスペースはマストだったそう。

 

 

集中できるようクローズドの個室にしましたが、リビングとの間には大きな室内窓をつけ、南側からの自然光を導きました。きりっとした黒枠の室内窓は「LIXIL」の「デコマド」。

 

 

床をフローリングにするとチェアのキャスターでキズがついてしまうため、ここだけ床を「東リ」のカーペット敷きに。右上の下がり天井は、お隣のWICの天袋にあたります。

 

壁の幅ぴったりのデスクは「かなでもの」にオーダー。背面には「メタルシステム」のインダストリアルなラックを置いています。

 

お仕事をするのはもちろん、パソコンでゲームをすることも多いというYさま。お2人共通の趣味を楽しまれている様子が目に浮かびます。

 

 

アウトドアギアをたっぷりしまえる土間収納

 

 

玄関ホールの壁はゆるやかなアールを描くデザイン。角が張り出しているより圧迫感がなく、動線の邪魔にもなりません。壁の内側にあたるトイレでも、空間に面白いアクセントが加わっていました。

 

 

かまちも柔らかなアールのデザインに。「この2つはプランナーさんに提案していただきました。こういうディティールは自分たちではなかなか思いつかないですよね」

 

 

ベビーカーなどを置くことも考え、土間収納にはゆったりした広さを確保しました。棚板の高さを変えられるオープンシェルフに靴が並び、奥の棚にはキャンプ用具が。ご主人のご趣味の釣り竿もきれいに並べられています。

 

「プランニング中に自分たちの持ち物をすべてリストアップして、図面を見ながらどこに何を収納するか決めていきました。うまく収まったときは気持ちよかったですね。今後は置き家具を増やさなくてすむように、持ち物の量をキープするのが目標です」

 

 

お住まいのどこを見ても、お2人が大好きという「アメリカンヴィンテージのような、レトロでポップな雰囲気」が感じられたYさまのお宅。インテリアのテイストもご趣味もほとんど同じという仲のよさは、羨ましい限りでした!

 

リノベ中はデザイナーさんとしてのスキルを生かし、提案された図面をもとに3Dパースを作成したことも。「ここまでやる施主はあんまりいないですよね(笑)。職業柄、見た目へのこだわりが強いので、プランナーさんは本当に大変だったと思います。

 

でも、私たちの要望を目いっぱい汲んでいただいたおかげで、後悔のないリノベができましたし、これからの生活も楽しみになりました。今後はもう1人子どもが欲しいと思っているので、きっとこの家の使い方も変わっていくと思います」

 

 

お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。

 

 

取材・文/ライター後藤由里子

撮影/カメラマン清永洋