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"SHUKEN Re"

INTERVIEW
お客様インタビュー|リノベのその後

Colorful Wall

 

 

記録的な猛暑に見舞われた2023年の夏。それでも、この日おじゃました千葉県のNさま邸は、別世界のように涼しげな空間でした♪ 白い内装に映えるブルーのアクセントクロスは、「インパクトが欲しくて」と、奥さまが選ばれたとか。

 

Nさまファミリーは、ご夫妻と小学1年生の息子さんとの3人家族です。ご主人は独身時代に近くの賃貸マンションでひとり暮らしをしていたそうで、ご結婚を機に、気に入っていた同じエリアで現在のマンションを新築で購入されました。

 

 

ダイニングのグリーンのチェアは、デザイナーズチェアとして名高い「パントンチェア」。ご結婚前からお二人で相談して購入し、ご主人がひとり暮らしをしていた部屋で使っていたそうで、15年以上愛用中だとか。

 

奥さまがデザイナーのヴェルナー・パントンが好きで、北欧各国をめぐった新婚旅行ではパントンの出身国であるデンマークにも立ち寄り、パントンの家具が使われているレストランやホテルを訪ねてきたそうです。

 

 

アンデルセン童話をきっかけに、小さい頃から北欧に心ひかれていたという奥さま。不動産ディベロッパーに勤めていたことがあり、業務の一環でマンションのモデルルームをさまざま見てきたそう。そのご経験からもご自身の好みは北欧風という気づきがあり、リノベでも北欧風の雰囲気を取り入れたいというご希望がありました。

 

そんなご夫妻が、具体的にリノベを検討するようになったのは、どうしてだったのでしょう?

 

こちらのマンションに入居しておよそ15年。Nさま邸のリノベ計画が具体的に動き出すきっかけは、リビングの隣にあった「和室」の存在でした。

 

 

リビングの奥に、息子さん用のスタディスペースがあるNさま邸。「もともとここは和室だったのですが、とても使いにくかったんです。子どもが大きくなったこともあって、フローリングの洋室に変更して、勉強用のスペースにしたいということがリノベの出発点になりました」とご主人。

 

 

スタディスペースは、黒フレーム×チェッカーガラスの3枚引き戸で閉め切ることもできます。「当初はマットな白の扉を提案していただいたのですが、重たくなるかな?と光を通すガラスにしました」と奥さま。

 

 

「ここは、両親が泊まりに来たときの客間としても使えるように、布団を2組敷ける広さに設定してもらいました」とご主人。和室だった頃よりスペースを有効活用できるようになり、リビングが広く感じられるようになりました。宿題をする息子さんを見守りやすいのもいいですね!

 

 

こちらは、スタディスペースからつながる納戸です。和室の時代からここに納戸がありましたが、収納を充実させたいと、今回のリノベでスペースを拡大。季節外のアイテム、掃除機、客用布団などがたっぷりしまえるようになりました。真っ赤なクロスは息子さんのお見立てだとか♪

 

 

納戸の天井は、トロピカルなボタニカル柄のクロスをチョイス! 単独で見るとインパクト満点のクロスですが、真っ赤なクロスとしっくりなじんでいるのが驚きです。「外からはあまり見えないのですが(笑)、ここをはじめ、クロスを遊んでみた部分がいちばん気に入っています」とご主人。

 

上部にオープン棚を設置して、取り扱い説明書などの書類置き場が確保されているのもいいですね。引き渡し直後、息子さんは「ここ、オレの部屋~♪」と、この納戸に大喜びだったそうです。

 

 

リビングには、こんなシンボリックなテレビコーナーもあります。テレビの設置場所は、プランニング中にいちばん悩んだポイントだったとか。「以前はここにソファを置いていたのですが、壁が少ないので選択肢がなくなってしまって。この場所でしっくり来ましたし、テレビボードをなくしたいという希望も実現できました」と奥さま。

 

 

テレビコーナーをアーチ形のニッチ風にしたのは、プランナーからの提案で。ラグジュアリー感のあるクロスは、「夫のパーソナルカラーがゴールドなので、ゴールドをどこかに入れてあげようかなと思って(笑)、このクロスを選びました」と奥さま。

 

ちなみに当社では、使用するクロスが10種類以上になると費用がアップするため、Nさまは全部で9種類のクロスを選ばれました。このあとまだまだ素敵なクロスが登場しますので、期待していてくださいね~。

 

 

場所は変わって、こちらはキッチンです。以前は配膳用の開口部があるセミクローズド型でしたが、フルオープンにして、L字型だったレイアウトをリビングに向けたI型に変更しました。

 

 

キッチンがリノベのポイントに!

 

実は、リノベを検討し始めた当初、「キッチンは既存のままでも…」と考えていたご夫妻。「最初に相談した大手のリノベ会社さんから、キッチンまでリノベするプランを提案いただいて、以前より生活動線がスムーズになりそうだなと思ったんです。今思うと、キッチンがわが家のリノベの“キラーポイント”になりました」とご主人。

 

ところが、「そのリノベ会社の担当のかたは、こちらの意見を聞いてくれなかったりと、相性がいまいちで…」と奥さま。その後、あらためてリノベ会社を探し、当社にコンタクトをとってくださったそう。

 

「現地調査にいらしたプランナーさんが、こちらの趣味などを聞いてくれたり、『こういう感じは好きですか?』と提案してくれたりして、あっ、ここだ!って(笑)。やっぱり相性って重要だなと思いました」(ありがとうございます!)

 

 

キッチンもリノベするという方向でご夫妻の気持ちは固まっていたので、当社との打ち合わせではデザインなどを詰めていきました。システムキッチンは「パナソニック」の製品。面材は周囲の色と調和するペールブルーを選びました。

 

 

もともとキッチンから廊下に出られる動線があり、それはそのまま生かすことに。動線の途中にはトンネルみたいなアーチがかわいいパントリーを新設。システムキッチンと同じペールブルーを、アーチの枠や奥の引き戸にも使っているのがおしゃれ♪ですね。

 

 

パントリーの天井には、納戸の天井とおそろいのボタニカル柄のクロスが使われていました。9種類のクロスを、上手に使っていらっしゃるのがNさま邸の魅力。ご主人が先ほどおっしゃっていたように、常に目に入る場所ではありませんが、だからこそ大胆なクロスで「遊ぶ」ことができますね!

 

 

ストレスフリーのキッチン完成

 

当初はキッチンのリノベを想定していなかったとはいえ、以前のキッチンにいくつか不便な点があったという奥さま。「L字形のキッチンだったので、角の部分の収納スペースが使いにくかったですね。あとは、吊り戸棚にものを出し入れするときに、いちいち踏み台を持って来ないといけないのがストレスで…」

 

リノベで吊り戸棚をなくして、ストレスが解消されたと同時に視界が広がったことがうれしいとか。パントリーとワイドな背面収納を新たに設けたので、収納量に不足はありません。

 

「キッチンでひとつ誤算だったのが、3つ口のIHコンロを3つ同時に使うとブレーカーが落ちてしまうこと。電気の契約アンペアを変更していなかったためですが、3つ同時に使うことはあまりないので、しばらくはこのままの予定です(笑)」

 

なるほど~。今後リノベに取り組むかたにとって参考になるお話をありがとうございました!

 

 

ここからは、LDK以外のスペースをご紹介。Nさま邸の玄関を入ると、こんなシーンが迎えてくれます。正面に見えるのは、キッチンにつながる開口部です。食材の買い物から帰ったときに、玄関からダイレクトにパントリーに入れるのが便利とか。

 

 

キッチンの開口部は引き戸つきなので、来客時などにキッチンを目隠しできるのもいいですね♪ 左側に並んだ物入れは既存のままですが、1ブロックだけ内部の棚板を撤去してハンガーパイプを追加し、ご主人の通勤用のスーツの定位置に。おかげで、今回はリノベをしなかった寝室のWICがすっきりしたそうです。

 

 

「SHUKEN Reさんの施工事例に、廊下の壁にカラークロスを使ったものがあって、廊下はそのイメージを参考にしました」と奥さま。

 

廊下のフローリング材は、既存の黄色っぽいトーンのものから白っぽいオーク突板フローリングに変更。廊下から居室へと自然なつながりが生まれるように、LDKやスタディスペースも同じ床材に変えています。

 

 

そしてこちらは、天井と壁のクロスを一新したトイレです。額縁モチーフがたくさん並んだクロスは、パリのアーティスト、ナタリー・レテのもの。「不思議の国のアリスみたい~」と、おじゃました若手スタッフの目がハートになっておりました♪

 

額縁クロスと相性ばっちりのオレンジのクロスは息子さんが選んだそうで、納戸の赤のクロスと同様、センスのよさにびっくりです!

 

 

既存部分は次の機会の楽しみに

 

「リビング隣接の和室を洋室に」がリノベのスタートだったこともあり、2つの個室、洗面室、浴室は手を入れず、既存のままに。「でも、いざリノベをしてみると既存の部分が気になるので、次の楽しみにとっておきます」と奥さま。

 

「工事中に仮住まいをした部屋の洗濯機用水栓が、水だけでなくお湯も出たのが便利だったんです。それは次のリノベの課題にしたいですね」と、ご主人からも今後のリノベ構想をうかがうことができました。

 

 

リノベ完了からおよそ半年。その後の暮らしは、「とても快適です」とおっしゃってくださった奥さま。「夜にひとりでダイニングにいるとき、このブルーの壁を眺めていると、いいな~って思います(笑)」

 

いっぽうご主人は、ダイニングのカウンター収納、パントリー、納戸、玄関の物入れと、リノベで収納スペースが充実して、使い勝手がよくなったり、見た目がすっきりしたことを喜んでくださっています。

 

 

「全員参加型のリノベにしたかった」と、息子さんを含めた家族みんなでクロスを選ばれたNさまファミリー。ペールカラーあり、インパクト大の柄ものありと、カラフルなクロス使いが印象的でした。

 

今回は工事をしなかったスペースについても、リノベをすることになったら、皆さんがどんなクロスを選ばれるのか興味津々です。そのときはまた、お手伝いさせてくださいね!

 

お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。

 

取材・文/ライター志賀朝子

撮影/カメラマン清永洋