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"SHUKEN Re"

INTERVIEW
お客様インタビュー|リノベのその後

Storage & Lighting

この日訪ねたのは港区のUさまファミリーのお宅。白いキッチンのところどころに黒を効かせたコーディネートがとっても素敵ですね!

 

Uさまは、インド系アメリカ人のご主人と日本人の奥さま、小学2年生の娘さんの3人家族です。以前は賃貸マンションに暮らしていましたが、ご主人の永住権取得をきっかけに、2019年にこちらの物件を購入。もともとリノベをする予定でしたが、しばらくはそのまま住んで2022年にリノベをして再入居しました。

 

 

リノベ前のキッチンは壁で囲まれた独立型で、収納スペースも少なかったそう。奥さまいわく「料理中にキッチンと食器棚のあるダイニングを往復するのが負担だった」とのことで、料理をしながらスムーズにお皿が取れるキッチンになったことがうれしいとか。

 

ご主人お気に入りのカウンタースツールはイタリア・ラパルマ社の「レム」。娘さんが使うときは安全のため座面を低めにしたりと、瞬時に高さを調整できるのが便利です。

 

 

システムキッチンは「パナソニック」の製品で、食洗機、ガスコンロ、IHコンロは「ガゲナウ」を導入。食卓にインド料理も並ぶUさま邸では「チャパティ(薄焼きパン)はガスコンロじゃないとダメなので」と、2種類のコンロを設置しました。

 

 

壁面のタイルは「名古屋モザイク工業」のもの。ご主人によると「もっとグレーな感じにしたかったのだけど、希望のものは売り切れてしまって。代わりに少し光沢のあるこちらにしました」とのことですが、薄みがかったグレー系のこちらのタイルも白いキッチンとの相性ばっちりです!

 

 

壁付けキッチンにペニンシュラ式のカウンターを組み合わせたUさま邸のキッチン。通路部分には床下収納があるのがわかるでしょうか? 床下収納をふさがないように、カウンター下は部分的にオープンなつくりになっています。

 

Uさま邸は1階にあるため、もともと床下収納があり、「わが家はインドのお米、日本のお米、玄米……と、穀物のストックが多いので、それらの収納場所として床下収納はそのまま使い続けたかったんです」と奥さま。

 

「リノベ会社は6社にコンタクトをとって検討していたのですが、どこの会社からも『床下収納があるとキッチンのレイアウトに支障が出る』と言われてしまって……。でも、SHUKEN Reさんだけがその希望に寄り添ってくれたんですよね」

 

 

ここしかない!と当社に依頼

 

ほかにも、「自転車を室内に置きたい」という希望に合わせた玄関土間や、懸垂用のバーが採用できたこともSHUKEN Reを選んでくださった決め手になったとか。「僕たちのことをちゃんと考えてくれているのは、ここしかないと思いました」(ありがとうございます!)

 

玄関土間と懸垂バーはのちほどご紹介しますので、乞うご期待!

 

 

Uさまが今回のリノベで特に重要視したのは、「照明」と「収納」だったといいます。1階のお部屋で正面には高い建物があり、光があまり入らないことから「照明で明るい部屋に」と考えたそう。

 

スマート照明を取り入れて、「Alexa!」と声をかけて照明をコントロールできるようにしたご主人。「朝はデイライトみたいな光、ディナーのときはバーのような雰囲気の光……などとシーンに合わせてたくさん設定してあります。プログラムはちょっと大変でしたけど、最近のLEDはすごいですね!」

ちなみに…「Hey Siri!」と声をかけると音楽が流れてきました♪

 

 

キッチンの向かい側は、ひと続きになったリビングスペースです。テレビボードは「パナソニック」のシステム収納を採用。当社のプランナーも同席して、3Dのシミュレーション画像を見ながら色やデザインを検討しました。

 

そして、右手には白い大きな箱のようなものが見えますが……

 

 

なんと、リビングの一角にロフト風のスペースがありました! Uさま邸のリノベは「収納」もテーマのひとつだったとうかがいましたが、下部を大容量の納戸のように使えるようにと、このプランが生まれたとか。

 

下部の収納には、バーベキュー用のアイテムや奥さまのお仕事関係の品などが入っています。上部の使い方はまだ試行錯誤中で、とりあえずリノベ前に使っていた家具を置いていますが、ゲスト用のマットレスを置いて客間のように使うことも想定しているそうです。

 

 

レザー製のソファは「カリモク」の製品です。ソファ選びの過程で「実際に100台くらい座って試しました(笑)」というご主人。お眼鏡にかなったこちらは、座り心地がいいのはもちろん、頭がしっかりホールドされるところが気に入ったとか。

 

 

「黄味がかったものや、濃い色味の木はそれほど好きじゃない」というご主人。LDKの床は複合フローリングの「ホワイトオーク」という色を選びました。「日当たりがあまりよくない部屋なので、濃い色だと暗く見えるし、狭く感じられそう。内装などはすべて白っぽいものを選んで、黒でアクセントをつけました」

 

 

こちらは玄関からLDKへと続く廊下です。ご主人がおっしゃるとおり、内装材もドアも白っぽいものを選ばれたのがよくわかりますね。

 

 

さきほどチラッと見えましたが、廊下に洗面台を設けたのもUさま邸のポイント。「本来なら廊下は無駄なスペースだけど、洗面台を設けることで意味のあるスペースになる」と考えたとか。奥さまも「コロナ禍の間、帰宅して何も触らずにダイレクトに手を洗えるのがよかったですね」

 

身支度のときに、女子2名VSご主人で洗面台の争奪戦(!?)が起こった過去があり、ご主人にとっては「2ボウルの洗面台」も絶対条件だったとか。水栓は「髭そりのあとにサッと細かい汚れを流したい」というご主人こだわりのシャワー切替式。

 

ベッセル型(上置き型)の洗面ボウルと組み合わせられるレバー式のシャワー切替水栓は、実はなかなかないそうで、担当プランナーががんばって探したそうです~。

 

 

寝室には、ご夫妻の素敵なウエディングフォトが飾られていました! 10年ほど前のご主人の出身地(アメリカ・シカゴ)での写真だそうで、通常は1週間ほど続くインド式の結婚式をぎゅっと2日間に凝縮して開催したのだとか。

 

インドの衣装も和装も、おふたりともとってもお似合い♪ ご主人の羽織りはかまと腰にさした模造刀は、浅草の仲見世通りで調達したそうです。

 

 

写真にクギ付けになってしまい、危なくリノベについてうかがうのを忘れてしまうところでしたが(汗)、寝室はもともとお持ちのベッドに合わせてプランニング。ベッドヘッド側の壁の一部をふかして、スマホや時計などを置けるようにしてあります。

 

そして引き戸の奥にはクローゼットがあり、そのまま廊下に出られるウォークスルーのつくりに。撤去できないパイプスペースの関係で、引き戸の裏手にちょっとしたすき間ができたそうですが、「ふさぎますか?」というプランナーからの問いに対して、ご主人の答えは「NO!」。スノーボードとウエア類一式が、そのすき間にぴったり収まったそうです。

 

 

こちらが廊下側から見たWTC(ウォークスルークローゼット)です。収納スペースをたっぷり確保することがリノベのテーマのひとつだったこともあり、天井までしっかりスペースを活用して、ハンガーパイプも高めに設置したのがポイントです!

 

 

WTCの内部には、ご主人のワークスペースもあります。当初はこちらも収納スペースにする予定でしたが、最後の最後にワークスペースに変更したとか。

 

「夫の仕事中は静かにしていないといけないとか、いろいろ制約があると家族仲が悪くなってしまいそうなので(笑)、専用の場所を設けたほうが夫も遠慮なく仕事ができていいかなと思ったんです」と奥さま。

 

「ちょっと狭いけど、気に入っています」とご主人。背面側の壁はご主人の好きな深みのある赤のクロスで仕上げました。

 

 

こちらはWTC内のワークスペースから寝室方向を見たところです。天井に黒いバーが取り付けてあるのがわかるでしょうか? こちらが当社に依頼を決めてくださった理由のひとつにもなったという、懸垂用のバーです。下地の補強をしっかりして取り付けられています。WTC内に設置をリクエストするなんて、斬新ですね~!

 

 

トイレの内装は、白を基調にダークブラウンのアクセントクロスをチョイス。トイレ内にも収納を充実させたのがUさま邸ならではです。アートイベントで奥さまが着色されたというクリムトの「接吻」も効いていますね。

 

 

洗面台を廊下に設置したので、すっきり空間になった脱衣室。乾燥機と一体になった洗濯機は乾燥機能に不満があり、「ミーレ」の洗濯機と乾燥機を選んで2段重ねで設置しました。

 

使うときだけパタンと広げられるアイロン台は、奥さまからのリクエスト。「ミーレの乾燥機にはシワ防止機能があるので、以前よりアイロンがけの負担は減りました。今はおもに子どもの給食着などのアイロンがけに使っています」

 

 

ユニットバスは「TOTO」の製品をチョイス。「黒っぽいものも検討したのですが、水アカが目立ちそうだし、白っぽいほうが清潔感があるかなと、こちらにしました」と奥さま。ご主人は「やわらかくて、冷たくなくて、すぐ乾く!」と、洗い場の床がお気に入りのご様子です。

 

 

そして最後に見せていただいたのは玄関土間。ご主人のロードバイクを置いておける場所として、プランナーが提案したスペースです。この愛車で、港区のこちらのお住まいから、羽田や多摩川沿いを経由して50キロ以上移動したこともあるとか。

 

正面の室内窓の奥はWTC内のワークスペースです。オンライン会議ではちょうどこの室内窓が背景になることから、「今どこにいるの?」と聞かれてしまうとか。確かにロードバイクもチラ見えして、「どういうシチュエーション?」と思ってしまうかもしれませんね!

 

 

リノベで暮らしのストレスが解消

 

リノベ後のご感想を奥さまにうかがうと、「暮らしの小さなストレスがなくなりました」とにっこり。「以前の間取りのときは、部屋に微妙な出っ張りがあって、よく足をぶつけていたんです。収納スペースも幅は狭いのに奥が深かったりして、使いにくいものばかりでした」

 

「暗い部屋で過ごしていると気持ちまで暗くなりそうで、日中、光が入らないこともストレスだったのですが、照明プランのおかげで明るく過ごせるようになったこともうれしいです」と奥さま。

 

Netflixなどの動画配信サービスにたくさん入っているというご主人は、リビングで映画やドラマを見る時間が至福の時だとか。

 

 

こちらの物件を購入する前に暮らしていた賃貸マンションは、100㎡以上ある広めの物件だったそうで、引っ越してきた当初、娘さんは以前よりおうちが小さくなったことに不満をもらしていたとか。

 

ところがリノベ後は、「嫌いじゃなくなった」と言ってくれて、お友だちからも「今日、Kちゃんの家に行ってもいい?」と大人気だそうです。

 

 

「収納」と「照明」にこだわったリノベで、家族が仲よく、ストレスなく暮らせる住まいに生まれ変わったUさま邸。照明については、ご主人が苦労して設定したスマート照明の効果も絶大! 家族のために明るく居心地のいい住まいにしたいというご主人の思いが伝わり、こちらまで明るい気持ちになりました~。

 

お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。

 

取材・文/ライター志賀朝子

撮影/カメラマン清永洋