最高のひとり暮らし
横浜市内に暮らす30代のJさま。ここは、Jさまが快適なひとり暮らしを楽しむためにこだわりを詰め込んだ“お城”です。
以前暮らしていた1Kの賃貸のアパートの契約更新を控えて、「ずっと家賃を払い続けるのはもったいない」「もう少し居心地のいい部屋が欲しい」という思いがつのり、物件購入に踏み切ったとか。
さっそく、見どころいっぱいのお部屋を見せていただきましょう~!
もとはLDと和室の2部屋に区切られていた窓側のスペース。スケルトン状態にして、ワンルームの広々としたLDKを実現しました。
右手のリビングスペースは無垢のオーク材、左手のダイニングスペースはキッチンから続くモルタル仕上げと、床材を切り替えているのが分かるでしょうか~?
「ヨガをすることもあるリビングは、物はあまり置かずに“床座”ができるスペースに。ダイニングは椅子に腰かけて過ごすスペースという感じに分けました。」なるほど~!
韓国のとある人気グループの大ファンというJさま。正面の壁にプロジェクターでライブ映像を投影してご友人と盛り上がることもあるとか。(超絶楽しそう…)
壁をベージュの塗装仕上げにしたのもポイントです。“〇〇調”ではない、素材感が感じられるものを使いたいという思いがあったJさま。
「以前イギリスに留学していたことがあって、海外旅行も大好き。民泊サービスのAirbnbで泊まった部屋や、インテリア雑誌で見た海外のお部屋が、リノベのイメージのもとになったような気がします」
Jさま邸におじゃまして、スタッフがどことなく感じていた「海外っぽい素敵さ」。その謎が解けました!
木枠の室内窓の内部はコンパクトな寝室です。このつくり、なんだかワクワクしますよね。
窓の下には、ルンバと以前の住まいから持ってきたキャビネットがジャストフィット!
キャビネットには推しグッズが美しく並んでいました~。
こちらは床をモルタルで仕上げたダイニングスペースです。躯体あらわしにした天井もいい味を出していますね。躯体あらわしにしたことで、塗装費用のコストカットにもつながったとか。
物件探しは大好きな横浜で
お勤め先は東京ですが、賃貸で一度住んだ横浜が気に入り、横浜で物件探しを進めたJさま。横浜の魅力を「空が広いんです。見晴らしもいいしごみごみしてないし、海も近くて風が通る感じが好きです」と語ってくれました。
この部屋からフェリーの汽笛が聞こえることもあるそうで、「テンションが上がります」とにっこり。お気に入りの街でいい物件が見つかり、本当によかったですね~。
リノベ工事が終了し、Jさまがこちらに入居したのは2019年の秋でした。コロナウイルスの発生前で、在宅勤務は想定外のことでしたが、新たに家具をそろえて窓側のコーナー部分をワークスペースに。
デスクは、手持ちのコーヒーテーブルの天板と、デザイナーズのシェルフなどを組み合わせて自作したとか。
LDと一体感のあるキッチンは、Jさまの当初の希望どおり。「システムキッチンは既存のものを再利用してもらい、節約しました(笑)」とのことですが、まだ十分きれいですし、腰壁でカバーしたので気にならないですよね。
IT系の会社員として毎日忙しく過ごしているJさまですが、毎日自炊もしているとか。鍋料理とパスタの登場回数が多いそうです♪
キッチンの背面側はシンプルな造作カウンターが。家電を置いても小窓がふさがらないように高さを検討して設けました。カゴが大好きというJさま。海外旅行先の台湾や「イケア」のものなど、さまざまなカゴが各部屋で活躍していました~。
キッチンにタイルを使うことも憧れていたそうで、Jさまは「いちばん安いものを選んだ」と笑いますが、コンロまわりや腰壁の内側に採用することができました。
そして、キッチンの正面がさきほどチラリとご紹介した寝室です。
出入り口のドアは既存の再利用で、塗装とドアノブ交換でお色直し。
採光と通風、さらにリビングのエアコンの冷気や暖気を取り込めるように、
天井際にも開閉できる室内窓を設けました。
寝室の中に入ると……別世界が広がっていました!
壁を濃いチャコールグレーとウィリアム・モリスのボタニカル柄の壁紙で貼り分けたのが素敵ですね。
「黒っぽい壁紙を使うことに少し迷いがあったのですが、シェルフに並べた本が映えるのでよかった~と思いました」とJさま。
ちなみに、ベッドフレームは高めに設定して、ベッド下の掃除はルンバにお任せしているそう。
コンパクトな部屋に大きめのベッドを置くと、どうしたって掃除が大変~。Jさま、グッドアイディアです!
寝室側からリビングに面した室内窓を見るとこんな感じです。今、リノベで大人気の室内窓ですが、回転窓にしたところにJさまのオリジナリティを感じます。
ウィリアム・モリスの壁紙をどれくらいの面積に使うかも、とても迷ったポイントだったとか。こんなシックな世界観になっていることが、リビング側からまったく分からないところが面白いですよね。
ここからは、居室以外のスペースを見せていただきましょう。
こちらはLDKの出入り口のドアです。リノベの施工事例からヒントをもらって設けたという、横に渡したバーがお店みたいでおしゃれ♪ 大きなガラス入りのドアのおかげで、廊下に明るさと開放感が生まれました。左手のドアはトイレの出入り口です。
トイレは、明るいブラウンのような、落ち着いたピンクのような壁紙を採用。さりげなく飾ってあるアパレルショップのポスターなどがとてもよく映えますね。
印象的なタイルの床は、SHUKEN Reの恵比寿のオフォス(howzlife)のトイレの床を参考にしたとか。トイレ設備は「タンクに手洗いがついているとホコリが気になるので」と、手洗いなしのシンプルなものを選びました。
そして、Jさま邸の「海外っぽさ」を感じる最たる場所がこちらの洗面室かもしれません。シックなグリーンの壁紙と白いタイル&ボウルのコントラストがスタイリッシュ!
プランニング時にピンタレストなどで海外の洗面室の事例をよくチェックしていたJさま。「海外では水回りにも家具を置いている」と気がつき、造り付けではなく置き家具で収納スペースを確保することにしたそう。
しっくりなじんでいるダークブラウンのキャビネットは、なんとフリマアプリのメルカリで購入したものだとか。「この家具に合わせて洗面ボウルのサイズを決めた」とうかがい、だれかに先に買われなくて本当によかったとホッとしたスタッフでした。
左手のドアが今ご紹介した洗面室の出入り口です。玄関はとてもゆったりしたつくりになっていて、たたきの延長にはシューズクローゼットとして活用している土間スペースも。
反対側にはWICと洗濯機置き場があります。ここはもともと個室があったスペースでしたが、LDKと寝室があれば十分というJさまの考えを生かして、収納スペースとして間取りを再構築。
「洗面室に洗濯機を置くと生活感が出てしまうので」と、洗濯機置き場を別に設けたのはさすが! 確かに先ほどの「まるで海外!?」な洗面室に洗濯機があったら、雰囲気的に微妙だったかもしれないですよね。
土間スペースは窓のおかげで収納スペースとは思えない明るさ。LDの窓(南)、キッチンの窓(東)、こちらの土間スペースの窓(北)と、3方向に窓がある角部屋というところが、この物件を購入する大きな決め手になったとか。
靴用の棚板は可動式なので、持ち物に合わせてブレキシブルに使えますね。
靴だけでなく、アウターやバッグなどをたっぷりしまえる広さがある土間スペース。右手の棚板は、下段にキャスターつきのスーツケースをそのまま置けるように高さを設定。旅行好きのJさまらしい工夫です。
当社スタッフと話が盛り上がって…
既製品が好みではなく、新築物件には魅力を感じなかったというJさま。当初から中古×リノベを検討し、3社のリノベ会社の中から当社を選んでくださいました。
「社内に職人さんがいらっしゃるので技術力と費用の面で安心感があったこと、施工事例の雰囲気が気に入ったことが決め手になったのですが、もう1つ、最初にコンタクトをとったときに、窓口のかたと話が盛り上がったということも大きかったです」
「リノベは、こうしたい、ああしたいという希望を具現化していく作業をともなうので、スタッフのかたと話が盛り上がるって結構大事な気がして……」とJさま。う~ん、深いです! そしてありがたいです!
3年ほど暮らして、「住み心地はとてもいいです。毎日心地よく暮らしています」とJさま。
とりわけ、朝、窓からの景色を眺めながらリビングで歯磨きをしているときに実感するとか。
さらに、「在宅勤務を以前のワンルームのアパートでするのはちょっと無理だったかも。思い切って住まいを購入してよかったです」と、実感こもったお言葉も。
実はJさま、最近になって通信制の大学で空間デザインを学び始めたそう。リノベを経験してインテリアや設計が好きと気がつき、遊びに来たご友人たちに部屋をほめてもらえることも背中を押したとか。
いずれセカンドハウスのような形で地方にも住まいを持って、ご自身でリノベ設計をし、滞在しない期間は民泊にしたいという新たな夢も生まれたJさま。
大学の課程を修了した暁には、ぜひ当社の力にもなってくださいね~!
お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。
取材・文/ライター志賀朝子