ヌックとは

ヌック

 

ヌックとは?|住まいの中にできる“こもれる”場所

「ヌック(nook)」とは、英語で「隅」や「小さな隠れ場所」といった意味を持つ言葉で、日本の住宅では主に壁の一部をくぼませて作る半個室のようなスペースを指します。

コンパクトなサイズながらも、読書や趣味、ワークスペース、子どもの遊び場など、さまざまな使い方ができるのが魅力。一人の時間を楽しむための“ちょうどいい空間”として、多くのご家庭で採用が進んでいます。

 

ヌックを取り入れる3つのメリット

1. デッドスペースの有効活用ができる

階段下や壁の一部など、これまで活かしきれていなかったスペースを機能的な空間に変えられるのがヌックの大きな魅力です。限られた床面積でも、ヌックを設けることで暮らしの質がワンランクアップします。

2. 個室よりもコストを抑えられる

完全な個室を新設するのに比べて、壁のくぼみを利用するヌックは構造の変更が少なく、工期も短めで済むため、コストパフォーマンスが高い点も見逃せません。

3. 空間にリズムとアクセントを生む

デザイン性の高いヌックを設けることで、空間に遊び心や立体感を生み出せるのも魅力。クッションや照明を取り入れれば、北欧風・カフェ風・ナチュラルモダンなどインテリアの幅も広がります

 

ヌックのデメリットと注意点

  • 収納力は限定的

     小さなスペースゆえ、収納としての機能は限定的。用途を明確にし、収納が必要な場合は周囲に棚や引き出しを設ける工夫が必要です。

  • 閉塞感を感じることも

     こもれる安心感の反面、狭さがストレスになる可能性も。明るさや抜け感を意識した設計で、圧迫感を軽減しましょう。

 

ヌックをリノベーションで取り入れるポイント

ヌックの良さを最大限に引き出すためには、「使い方に合った設計」が不可欠です。リノベーション時に検討すべき具体的なポイントを紹介します。

 

● 用途別の設計アイデア

・読書スペースとして使う場合

  • 窓際や壁際に配置し、自然光を取り込む

  • 間接照明やスタンドライトを設置し、目にやさしい明るさを確保

  • クッションや背もたれを設けて長時間でも疲れにくい空間に

・ワークスペースとして使う場合

  • コンセント・LAN配線の設置は必須

  • デスクとして使えるカウンターや可動棚を組み込み、収納力も兼ねた設計を意識

  • 隣接空間と視線を遮るパーテーションやアーチ状の入口を加えて、集中しやすい環境に

・子どもの遊び場・読書コーナーとして使う場合

  • 床材を柔らかく、肌ざわりのよい素材(コルク・畳・無垢フローリングなど)に

  • おもちゃの収納棚を組み合わせることで、遊ぶ→片づけるの習慣化にも役立ちます

 

小さなヌックが、暮らしの質を大きく変える

「ヌック」は、家のなかに自分だけの“居場所”を持てる贅沢な空間です。限られた面積でも、設計の工夫次第で大きな満足感を得られます。

リノベーション・リフォームの際は、暮らし方や動線、光の入り方まで考慮して最適な場所とサイズを決めることが成功のカギ

SHUKEN Reではデザイン性と機能性を両立させたヌックづくりのリノベーション事例が豊富です。

以下のコラムや施工事例からあなたの理想のヌックのある家をイメージしてみてください。

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