
中古住宅のフルリノベーション費用相場を実例で紹介|マンション・戸建てリノベで使える補助金情報も
中古住宅(マンション・戸建て)のリノベーションは、物件購入費用を抑えながら、リノベーションで暮らしやすい住まいを手に入れられます。
今回は、中古住宅(マンション・戸建て)のリノベーション費用相場を、実例付きで紹介します。
中古住宅リノベーションの予算を決める際に役立つ、リノベーション工事以外にかかる費用についてや、中古住宅のリノベーションで利用できる補助金・助成制度についても紹介します。
これから中古住宅を購入しようと考えている方や、中古住宅をリノベーションして住みたいと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
・中古住宅をリノベーションして住む場合、リノベーション工事以外にかかる諸費用が分かります。
・中古住宅のリノベーションや住み替えで利用できる補助金や税制特例が分かります。
Contents
中古住宅のフルリノベーション費用相場【実例】
①マンション編
【850万円・40㎡(築47年)】マンションフルリノベーション事例
専有面積40㎡のコンパクトな単身者向け中古マンションを、自分らしいひとり暮らしスタイルにフルリノベーション。
築47年とは思えない、おしゃれな住まいに大変身しました。
アイランドキッチンを中心に、LDKと寝室を一体化したワンフロアの間取りに変更。
新築ではなかなかない、ホテルライクでゆとりのある間取りも、リノベーションなら実現できます。
【1000万・84㎡(築39年)】マンションフルリノベーション事例
千葉県内の大規模団地の一室をフルリノベーションした事例です。 ご夫婦とお子さま2人の4人家族の新しい住まいは、廊下を最小限にしてつくった広々としたLDKを中心に、4LDKから3LDKへ間取り変更。
4人家族でも余裕を持って暮らせる、北欧モダンな住まいに大変身しました。
3つの個室のうち、リビングと隣接したお部屋は天井まである引き戸で仕切り、必要に応じてリビングとつなげて使うこともできるようにしました。
将来の暮らしも見据えて、長く快適に住めることを考えられたフルリノベーションです。
【1500万・104㎡(築16年)】マンションフルリノベーション事例
104㎡・3LDKと、もともとゆとりがあった間取りのマンション。
お子さまの大学進学に合わせて、これからのご夫婦二人暮らしに合う間取りやデザインにフルリノベーションしました。 オープンな間取りを意識して、リビングと隣接したテレワークスペースや寝室は、ガラスパーテーションや室内窓でつながりを演出。
お部屋全体に光が通ってとても明るい住まいになりました。
中古マンションでよくある湿気のお悩みも、オープンな間取りで風通しを良くすることで改善しました。
寝室にもオープンクローゼットを採用して湿気対策をしています。
②戸建て編
【1100万・築40年・80㎡】戸建てリノベーション事例
次は一戸建てリノベーションの実例をご紹介します。
ご実家の戸建ての2階部分を、ご夫婦二人のための住まいにフルリノベーションしました。 ご夫婦が快適に暮らせるのはもちろん、二匹の愛猫も快適に暮らせることを重視して、いたずら防止に家具は造り付け、テレビは壁掛けに。
リビングの壁には猫通路を設置。
床材も滑りにくいものを使用するなど、とことん猫ちゃんに寄り添った素敵なリノベーションですね。
事例を見る:Case131「Living with Cats」
リノベーション工事以外にかかる費用(物件費用・諸費用など)
中古住宅をリノベーションして住む場合、リノベーション工事以外にかかる費用もしっかりとチェックしておきましょう。
工事費用とそれ以外の費用のバランスを考えて総額をシミュレーションし、予算オーバーしないように調節することが大切です。
①中古住宅の購入費用
中古住宅の物件探しから行う場合は、物件購入費用が必要です。
購入時には、初めに手付金として物件価格の5~10%を現金で用意する必要があることを覚えておきましょう。
②中古住宅購入時の諸費用
マンションや戸建てなどの中古住宅を購入する際には、物件費用とは別に下記のような諸費用がかかってきます。
【不動産売買契約関連の主な諸費用】
- ・仲介手数料
- ・不動産売買契約書の印紙代
- ・所有権移転の登記費用
- ・火災および地震保険料
- ・固定資産税および都市計画税清算金
【住宅ローン関連の主な諸費用】
- ・金銭消費賃借契約書の印紙代
- ・融資手数料
- ・ローン保証料
- ・抵当権設定の登記費用
これらの諸費用は、物件価格の7~10%が目安になります。
また、中古住宅購入後、半年から1年半以内に一度だけ課税される「不動産取得税」も必要です。
不動産取得税の税率は、家屋(住宅)・土地それぞれ3%※になります。
中古住宅の購入金額ではなく、固定資産税評価額に対して課税される点に注意しましょう。
※令和6年(2024年)3月31日までの取得について適用される軽減税率
また、一定の要件を満たす中古住宅の場合、不動産取得税を計算する固定資産評価額から軽減額を控除する税の軽減制度が利用できます。
詳しくは東京都主税局のHPで確認できます。
東京都主税局HP「都税:不動産取得税(Q13 居住用の中古住宅を取得したときに不動産取得税の軽減制度はありますか。)」
③仮住まい費用
今住んでいるマンションや戸建てをリノベーションする場合は、リノベーション工事の間居住するための仮住まいを用意する必要があります。
リノベーション工事の期間は、施工面積や工事内容によって約1ヶ月〜半年程度かかります。
リノベーション工事中の仮住まいの探し方については過去のコラムで詳しく解説していますので、合わせてお読みください。
④引っ越し費用
新しい住まいのリノベーションが完了したら、今の住まいから引っ越しをします。
例として3人家族で今の住まいから15~50km範囲の新居へ引っ越す場合、引っ越し費用は10万円前後が相場になります。
3月、4月など繁忙期には費用が高くなる傾向がありますので、入居時期に合わせて引っ越し費用の見積もりを取るなど準備しておきましょう。
中古住宅のリノベーションで利用できる補助金・減税制度
最後に、中古住宅をリノベーションする際に利用できる補助金や減税制度を紹介します。
上手に活用すれば、予算内で理想のリノベーションを実現する手助けになります。
①リフォーム・リノベーション工事に対する補助金
・こどもみらい住宅支援事業
・既存住宅における断熱リフォーム支援事業
・長期優良住宅化リフォーム推進事業
・リフォーム減税制度
一定の要件を満たすリフォームを行った場合に受けられる減税制度があります。対象となるのは、耐震、バリアフリー、省エネ、同居対応、長期優良住宅化リフォームの5種類です。
②各自治体のリフォーム助成制度
バリアフリーリフォームには、条件を満たした被保険者の場合、介護保険制度も利用できます。
また、バリアフリー、耐震、省エネ、同居対応などは、独自の助成制度がある自治体もあるので、該当する自治体のHPや窓口で忘れずにチェックしましょう。
<参考HP> 地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト(令和4年度版)
③住み替えの場合に利用できる税制特例
現在のマイホームを売却して新たな住居に買い替える場合は、マイホーム売却時の譲渡所得3,000万円特別控除など、住み替え(買い替え)の際に利用できる減税制度が利用できます。
中古住宅の買い替えで使える税制特例については、過去のコラムで詳しく解説していますので、あわせてお読みください。
この他、中古住宅購入時に住宅ローンを利用する場合は「住宅ローン控除」も利用できます。
上述の住み替え・買い替えに関する税制特例と併用できない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
<参考HP> ・国土交通省「住宅ローン減税」 ・国土交通省「住宅のリフォームに利用可能な税制特例」
中古住宅で利用できる住宅ローン控除については過去のコラムで詳しく解説していますので、あわせてお読みください。
まとめ
中古住宅をリノベーションする際の費用は、リノベーション工事費用の他に、物件購入費用、不動産売買契約時の諸費用、ローンの諸費用など、ケースによって様々な費用がかかってきます。
中古住宅を購入してリノベーションする場合は、物件購入費用とリノベーション工事費用のバランスを考えながら、 予算内で希望の住まいが実現できるような物件選びや工事内容を決めていくことが、リノベーションを成功させるポイントになります。
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